天衣を招いてから1週間が経った。店では辰子と一緒に、ウェイトレスとして働いてくれている。最初はお互い仲があまりよろしくなかったが、飛翔が喧嘩しないように言うと、何故か落ち込んでお互い堅く握手をしていた。そして今は学校に来ているんだけど・・・
飛翔「いったい何があったんだ?」
大和「何でも、S組の奴にバカにされたんだとさ」
飛翔「バカに?」
見ると、福本育郎ことヨンパチが泣いていた。
ヨンパチ「チッキショ~!俺のカメラが!!」
千花「サルは自業自得として・・・私なんか尻軽女って言われたのよ!!」
羽黒「アタイは山姥って言われた。アイツらチョ~ムカつく!!」
何故か羽黒の言葉だけは、納得してしまうクラスメイトであった。
岳人「相変わらず、S組の奴等はムカつくぜ!!」
大串「ふん!やはり三次元の連中は頭が悪い」
モロ「う~ん・・・S組と仲が悪いのは今更だけど」
岳人「それでもだ!」
大和「・・・・・・」
そんな中、大和は何かを考えている。
飛翔「どうしたんだ大和?」
大和「いや、そろそろS組の連中とのいざこざを解消すべきかと思って」
その言葉に、クラスの皆は反発する。
ヨンパチ「それは無理だぜ大和」
千花「そうよ!」
岳人「何人かの連中はいいけど、それ以外は俺達をバカにするだろ?」
大串「アイツらは、三次元以前の問題だ」
それぞれ文句を言うが、F組の委員長は大和の発案に賛成している。
真与「私は賛成です!やっぱり、同じ学園に通うんですし、仲良くするべきと思うんです!!ですから、和平を結ぶべきだと思います!!」
大和「たしかにいいかもな」
飛翔「なら決まりだな」
こうして、F組とS組で和平を結ぶ話をするのであった。
真与「では行ってきます!」
千花「気を付けてね真与」
大和「護衛にはクリスとワン子、それに飛翔も頼む」
飛翔「えっと・・・クリスとかは分かるけど、何で俺まで?」
大和「飛翔は、葵や九鬼達と仲がいい」
飛翔「なるほどね」
そして俺達4人はS組にやって来た。そして委員長は和平の話をする。
英雄「F組とS組の恒久和平とな?」
真与「は、はい」
冬馬「私は賛成ですね」
小雪「トーマや飛翔が賛成ならボクも賛成!」
準「俺も賛成だ!F組委員長の話を断る理由がない!!」
飛翔「アハハハ・・・」
飛翔は準がいつも通りで苦笑いをする。このままあっさり和平が受理されると思ったが、そうはいかなかった。
「待つのじゃ!この様な山猿達と同等とは、納得がいかぬのじゃ!!」
「そうだぜ。F組の連中と仲良くしちまったら、こっちまで馬鹿が移るぜ」
その言葉に、クリスと一子は顔をしかめるが、大和の言いつけを守っている。
英雄「これは我の意思だ!それはつまり宇宙意思!!」
睨みながら言うと、反論してた連中は黙ってしまった。
飛翔「さすがは九鬼英雄だな」
一子「凄いわ九鬼君」
英雄「そうであろう一子殿!!」
一子に褒められて、嬉しそうに叫ぶ英雄であった。
不死川「な、ならば和平は認めるのじゃ。しかし、F組から一言欲しいものじゃな」
クリス「一言だと?」
不死川「そうじゃ。『F組はS組より劣っている』とな」
一子「なんですって!!」
不死川「それならば、此方達は和平を受け入れるのじゃ」
飛翔「・・・・・・」
俺は黙ったまま、不死川さんの言葉を聞いている。クリスも川神も我慢の限界に近づいている。そしてS組の連中は、更に追い討ちをかける。
「しかしよかったな甘粕。俺達の目に止まれば玉の輿だぞ?」
「これだから貧乏人は」
そこまで言った瞬間、その男は吹き飛んだ。飛翔の蹴りによって。
飛翔「いくらなんでも、言い過ぎだと思うぞ?」
笑顔のまま、倒れている男に言う。
「き、貴様!!」
飛翔「テメェに何の権利があって、そこまで人を馬鹿に出来んだ?」
「だ、誰に手を出したか分かってるのか!!」
男は飛翔に向かってそう叫ぶ。
飛翔「テメェだよクソ野郎。俺から言わせれば、テメェが偉いんじゃねぇ。テメェの親又はその上の人達が偉いんだよ。威張るなら、オメェで1から会社などを作って成功してから言え。これは、あんた等にも言える事だぞ」
不死川「な、なんじゃと!?」
飛翔「そうだろ?不死川の家も、昔の人がいるから、今があるんだろ?まさか、自分が今の不死川家を動かしてると本気で思ってんのか?」
不死川「ぐぬぬぬ・・・」
英雄「・・・・・・」
飛翔の言葉に、誰も文句を言えない。
飛翔「テメェ1人で、今の地位を築けんのか?英雄は、外交面や貿易で貢献してるみたいだけど、それも親の手伝いだろ?」
英雄「うむ。そう思われても、仕方ないであろうな」
飛翔の言葉に頷く英雄。
飛翔「それに、いい人材がいるからと言って、無理矢理九鬼に勧誘するのは人としてどうかと思うぞ?」
そこまで言うと、英雄の側にいるメイドが飛翔の首に短刀を突き付ける。
「それ以上、英雄様を侮辱しないで下さいね☆」
英雄「止めよあずみ!!飛翔の言う通りだ!!」
しかしあずみは、余程頭にきたのか英雄の言葉を無視した。すると飛翔は、あずみが持っていた短刀を蹴りあげた。
あずみ「なっ!!」
驚くあずみだが、理由は短刀を蹴りあげられたからではない。短刀を失った瞬間、飛翔から物凄い圧を感じたのである。
飛翔「悪いね。俺もクラスの奴がバカにされて、黙ってれる程おしとやかではないんだよ」
そう言い、飛翔はあずみを蹴り飛ばした。そのまま吹き飛んだあずみは、黒板に当たる。黒板はヒビが大きく入っていた。
あずみ「ガハッ!!」
そのまま床に倒れるあずみ。
準「おいおい、流石にやり過ぎじゃないか?」
「正当防衛だ。それに、あれでも手加減したんだ」
『!?』
その言葉に、教室にいた全員が驚くのであった。
冬馬「しかしどうしますか?」
準「だな。これ以上話しても、結果は変わらんだろうぜ」
「ならば、F組とS組で戦ってみてはどうかの?」
やって来たのは、川神学園の学園長である川神鉄心である。
真与「で、でも、喧嘩するのは・・・」
鉄心「喧嘩ではない。決闘じゃ。そして、その決闘の名は・・・川神大戦じゃ!!」
『川神大戦!?』
鉄心「ルールはこうじゃ!!」
鉄心さんは、黒板にルールを書く。
1・尖った武器禁止。レプリカもしくは峰打ちならば可
2・拳銃、爆弾禁止。矢は先端に指定の処理すれば可。
3・相手捕虜への尋問、拷問はご法度。
4・学園内の人間なら、何人でも助っ人呼んでよし。
5・学外からはの助っ人50人まで。
鉄心「では、決闘は1ヶ月後とする!!」
こうして、F組対S組との決闘が決まったのであった。昼休み、飛翔はいつものように屋上で昼食を食べている。
燕「へ~、そんな事があったんだ」
清楚「1ヶ月に決闘なんだ」
弓子「勝てるで候?」
飛翔「どうでしょう?向こうには小雪や弁慶達もいますし、葵がどんな助っ人を呼ぶか分からないですし」
百代「けど楽しそうだな♪因みに、私は今回S組の助っ人として既に呼ばれている」
小雪「ウェーイ♪モモ先輩がいれば強いぞ~!」
飛翔「ますます厳しい戦いのなりそうですね。まゆっちはどうするの?」
百代の言葉に苦笑いしながら、隣にいる由紀江に聞く。
由紀江「はい。私は既に大和さんに誘われていますので」
百代「まゆっちは今回は敵か。面白そうだな♪」
飛翔「ウチの軍師も、既に動いてる見たいですね」
弓子「私はまだ、声をかけられていないで候」
燕「私もだよん」
飛翔「その内くるでしょう。俺も助っ人を大和に推薦しておきますか」
そして昼食は終わり、大和にこちらでも助っ人を用意しておくと言って、家に帰るのであった。
飛翔「ただいま~」
天衣「お帰り飛翔」
飛翔「ただいま天衣さん。これから出掛けるから、準備して」
天衣「何処に行くんだ?」
飛翔「知り合いのところ。それと、その時に話をするから天衣さんもついてきて」
天衣「分かった」
飛翔は、冷蔵庫に入れてたタッパーを鞄に入れて出掛けるのであった。やって来たのは親不孝通りにある工場付近の一軒家。
天衣「ここに用があるのか?」
飛翔「ええ」
ドアをノックすると、ツインテールの女の子が出てきた。
「誰だよ・・・って飛翔さん!?」
飛翔「こんばんは天。釈迦堂さん達はいるかな?」
天使「いるよ。それより、そいつは?」
飛翔「それについても話をするよ。お邪魔していいかな?」
天使「飛翔さんなら大歓迎だぜ♪」
そして中に入ると、丁度5人ともいた。
釈迦堂「あん?お前さんがここを訪ねるなんて珍しいな?」
飛翔「どうも」
辰子「わ~♪飛翔君だ~♪天衣ちゃんも来たんだ~」
亜巳「珍しいね」
竜兵「で、俺達に何かあんスか?」
飛翔「実はね・・・」
飛翔は、1ヶ月後にある川神大戦に、助っ人として参加してくれないかと言う。もちろん天衣もだ。
天使「オモシロそうだな!!師匠!ウチ出たいぜ!!」
竜兵「俺様も賛成だ!いい野郎がいそうだぜ♪」
飛翔「竜兵、言っておくけど手を出したら分かってるよね?」
笑顔で竜兵に注意する飛翔。
竜兵「わ、分かってますよ・・・」
亜巳「さすがの竜も、飛翔を怒らせない事を学んだみたいだね」
飛翔「それで、引き受けてくれますか?もちろん天衣さんも」
釈迦堂「丁度そろそろ実践経験させたかった頃だ。受けてやるよ」
天衣「私も参加するぞ!飛翔の頼みなら尚更だ!!」
飛翔「ありがとう」
天使「辰姉にライバル出現だな」
辰子「負けないよ~!」
そんなこんなで、ウチのクラスの助っ人は確保したのであった。