1ヶ月が経ち、いよいよ川神大戦当日がやって来た。
大和「いよいよだな」
大串「これが、向こうから得た布陣図だ」
モロ「うわっ!中央の布陣が物凄いね」
大和「けど、そのお陰で左右の布陣は手薄だ。そして、ウチの本陣は余程の事がないかぎり中々近付けないさ」
布陣図を見ながら、作戦会議をする。師岡の言う通り、中央にかなりの数が集まっていた。そして、大和言う通り、その分左右にいる布陣の数は少ない。しかも、F組のクラスの本陣は、周りを川で囲まれているため、簡単には手は出せない。
飛翔「いよいよだな」
大和「ああ。飛翔の助っ人はいつ出てくるんだ?」
飛翔「始まって数人はすぐに出てくるさ」
大和「なら、期待させてもらうぞ?」
鉄心「それでは・・・川神大戦開始!!!!」
とうとう始まった。さて、戦況はどう動くのか?
天使「ヒャッハ~!ワクワクするぜ!!」
亜巳「いいね~♪いい男連中が多いじゃないか」
竜兵「へっへっへ♪どいつこいつも、いいケツしてるじゃねぇか」
辰子「2人とも駄目だよ。飛翔君に怒られるよ?」
亜巳「分かってるよ!」
釈迦堂「お前らは先にやってな。俺ぁ、もう少し後みたいだからよ」
天使「分かったぜ!ヒャッハ~!!」
釈迦堂を除いた4人は、早速敵と戦っていくのである。辰子以外は、物凄く楽しそうに敵を倒している。特に、天使と竜兵は・・・
大串「報告だ。川盛が用意した助っ人が、次々と敵を倒してるそうだ」
大和「凄いな」
モロ「今のところは、こっちが優位だね」
大和「けど、アイツがそれで終わるはずがない。それに、向こうには弁慶達もいるんだ」
大和の言葉通り、葵は1つ目の策に打って出た。
冬馬「やりますね大和君。では、こちらも動きましょう♪弁慶さん、義経さん、お願いしますよ」
弁慶「分かってるよ~♪けど、後で川神水飲ませてよ」
冬馬「ええ、極上の川神水を用意していますよ♪」
そして2人は行ってしまった。場所は変わって英雄がいる場所。
英雄「フハハハ!このまま押し進め!!」
準「ったく、無茶するぜ」
マルギッテ「ですが、もうじき弁慶達が合流します」
準「なら少しは安心できそうだな」
すると、目の前にF組のメンバーがやって来た。
一子「川神一子参上!!」
英雄「おおっ!!一子殿!!」
源「おい一子、一人で突っ走るな」
一子「アハハ・・・ゴメンねたっちゃん」
源「ったく仕方ねぇな」
クリス「クリスティアーネ・フリードリヒ!推参!!」
マルギッテ「お嬢様・・・私がお相手致します!!」
クリス「マルさんか・・・ならば、本気で参る!!」
準「俺の相手はお前らか?」
源「いや、俺が相手だ」
一子「私の相手がいないわ」
「その心配はないよ~」
やって来たのは、義経と弁慶だ。
英雄「遅かったな。義経に弁慶」
義経「く、九鬼君!」
弁慶「これでも、急いで来たんだよ~」
一子「貴方が私の相手って訳ね」
弁慶「そだよ~♪」
義経「よ、義経はどうすればいいのだ?」
弁慶「主は、英雄の護衛をお願いね~♪」
義経「分かった!義経はしっかりと九鬼君の護衛をするぞ!!」
ここでもまた、戦いが開始されていた。一方、F組本陣は・・・
真与「こ、ここにいてもいいんでしょうか?」
千花「真与は大将なんだし、ドッシリ構えとけばいいのよ」
「へ~、随分と余裕だな」
羽黒「はっ?」
やって来たのは、九鬼英雄のメイドである忍足あずみだ。
あずみ「悪いが、英雄様の為に倒されてもらうぜ!!」
千花「!!」
3人は目を瞑っていた。しかし、何時まで経っても攻撃はこない。ゆっくりと目を開くと、そこには・・・
あずみ「テメェは・・・」
由紀江「黛由紀江、見参!!」
松風『頼れる助っ人、松風もいるぜ~♪』
現れたのは、大和が助っ人として読んでいた一年の由紀江であった。因みにもう1人は携帯ストラップである松風である。
あずみ「なるほど・・・お前が黛十一段の娘か!!」
由紀江「貴方の部下は、全員倒しました。まだ続けますか?」
あずみ「はっ!すげ~剣圧だな!」
由紀江「私なんてまだまだです。私より凄い圧を知っています」
あずみ「テメェよりもだと!?」
由紀江「お話はここまでです」
あずみ「チッ!!」
あずみは本陣から撤退した。そして、周りの安全を確認して、冬馬に連絡をいれた。
冬馬「やりますね大和君。ですが・・・これからですよ♪お願いします、モモ先輩」
冬馬の言葉に、百代はゆっくりと立ち上がった。飛びっきりの笑顔で。そしていよいよ、武神が動き出すのである。
英雄「ぬぅ・・・」
準「どうすんだ英雄!!」
マルギッテ「このままではまずいですね」
すると、空から物凄い気配を感じた。上を見上げると、S組の切り札である川神百代が降ってきた。
百代「ようやく戦えるのか!!楽しみだな~♪」
大和「とうとう動いたか姉さん!!」
飛翔「とにかく、俺達も行くか」
俺と大和も、敵の大将の所に向かった。
百代「さて、私を楽しませてくれるのは誰だ?」
一子「やっぱり・・・お姉様がいたのね」
クリス「どうする!状況が一気に変わったぞ!!」
源「チッ!!やってくれるぜ!!」
岳人「ど、どうすんだよ!?」
大和「姉さん、やっぱり来たね」
百代「大和か」
大和と飛翔も皆と合流する。既にウチのクラスの何人かは、百代の手によってやられていた。
大和「姉さんの相手は、この人達だ!!」
「へっへ。ようやく俺の出番か」
飛翔「ええ、お待たせしました。宜しくお願いしますよ、釈迦堂さん」
釈迦堂「おう!報酬はきっちり貰ってんだ。しっかりと働くさ」
大和「まゆっちも頼んだぞ!!」
由紀江「分かりました大和さん」
百代「ハハハハッ!まゆっちは予想してたが、まさか貴方が来るとは思いませんでしたよ!釈迦堂さん!!」
釈迦堂「お前と闘うのも、久々だな百代。それに、俺や嬢ちゃんだけじゃなさそうだぞ?」
百代「なに!?」
すると、再び上空から誰かが降ってきた。
「フハハハハハッ!!九鬼揚羽、降臨である!!!!」
英雄「あ、姉上!?」
あずみ「揚羽様!?」
百代「やるな大和!まさか揚羽さんまで呼んだとはな!!」
燕「私もいるよ~ん♪」
百代「燕もか。新旧の四天王が揃い踏みとはな!!」
対戦相手を見てテンションが上がる百代。
飛翔「それだけじゃないですよ」パチン
指を鳴らすと、S組の助っ人として戦っていた弓道部のメンバーが、百代に矢を向ける。
百代「これは?」
飛翔「買収しました♪報酬は、俺の手料理です」
百代「面白い・・・面白いぞ!まさかユーミンが葵を裏切るとはな♪」
弓子「飛翔君には、返しきれない程の恩があるで候。それに、飛翔君の料理を食べれるなら、安いで候」
飛翔「そして・・・」
俺の背後から、物凄いスピードで天衣さんがやって来た。
天衣「久し振りだな」
百代「ハハハハッ!まさか、橘さんも来ているとは」
天衣「飛翔からの頼みでね」
飛翔「さぁ、どうします?」
百代「どうもこうも、死合いを始めるぞ!!」
そして、計7人の闘いが始まるのであった。
飛翔「大和は、大将の首を取ってこい!」
大和「飛翔はどうするんだ?」
飛翔「弓子先輩を裏切らせたんだ。責任をもってここにいるよ」
大和「分かった!怪我をするなよ!!」
そして大和は、キャップ達を引き連れて英雄の所に行ったのであった。
百代「フハハハッ!いいぞ!いいぞ!!」
釈迦堂「ったくよ~!昔よりヒデェじゃね~か!いけよリング!!」
天衣「いくぞ!!」
由紀江「参ります!!」
燕「いっくよ~♪」
揚羽「今日こそ、お前に敗北を味わわせてやるぞ!!」
弓子「射つで候!!」
1人相手に大勢が襲い掛かる。恐ろしい光景である。
飛翔「これくらいしないと、勝てないしな。もっとも、勝てるかも微妙だけどさ」
少し離れた場所で見てると、辰子さん達がやって来た。
辰子「飛翔く~ん♪」
飛翔「た、辰子さん!!」
亜巳「ふ~ん。さすがは武神だね」
天使「うっひゃ~!師匠でも押し込まれてるのかよ!?」
竜兵「バケモンだな」
それぞれの感想が述べられる。飛翔達は、百代達の戦いを見守るのであった。
百代「クッ!流石に人数が多いな」
揚羽「ならば、このまま負けを認めるか?」
百代「冗談を揚羽さん。ってな訳で、悪いけどまゆっちと橘さんには、退場を願おうか」
燕「危ない!!」
そう叫ぶ燕だが、時既に遅かった。
百代「川神流、無双正拳突き!!」
由紀江「きゃあっ!!」
天衣「グハッ!!」
百代「そしてユミ達もだ!!人間爆弾!!」
釈迦堂「嘘だろ!?」
その言葉を最後に、百代の回りにいた連中は吹き飛んでしまった。
飛翔「だ、大丈夫ですか!?」
飛翔は急いで弓子の元に駆け寄る。
弓子「な、何とかね。私達は殆ど爆風だけだけど、他の人達は・・・」
飛翔「ええ、モロに喰らいましたね」
見ると、百代の周りには爆発に巻き込まれて倒れている人しかいなかった。
飛翔「・・・やれやれ。まさか、俺が出ることになるとはな」
弓子「飛翔君?」
飛翔「弓子先輩、少し離れててください。そして、辰子さん達の側にいてください。辰子さん!!」
辰子「分かったよ~♪」
辰子は弓子を連れて離れた。飛翔は百代の元に歩いていく。
百代「ん?飛翔じゃないか。どうしたんだ?」
飛翔「随分と派手にやりましたね」
百代「久々に楽しめたぞ♪けど、やはり物足りないな」
飛翔「でしたら、俺が相手をしましょうか?」
その言葉に、百代は驚いていた。
百代「お前がか?止めておけ、武道の心得もない素人が、私の相手になるはずがない」
飛翔「どうかな?」
未成年だが、煙草に火を点ける。因みに飛翔が煙草を吸うときは気合を入れる時である。鉄心はその事を知っているので止めない。普段は吸わないのを知っているからである。そして一服すると百代を睨み付けた。
百代「なっ!?」
飛翔「どうしました?モモ先輩」
百代(馬鹿な!!私が怯えているだと!?)
睨まれて百代の体は、知らない間に微かにだが震えていた。
釈迦堂「へっへ・・・相変わらず恐ろしいな。アイツの殺気は」
揚羽「一体何者だ!?」
釈迦堂「そんな検索は後回しだ。急いで離れないと、巻き添えを食らうぞ」
燕「ま、巻き添え!?」
由紀江「あの殺気・・・まさか!?」
由紀江だけは、何かを思い出していた。
天衣「急いで離れるぞ!!」
そして釈迦堂達は、辰子達がいる場所まで避難した。
釈迦堂「あの殺気を受けて、お前らはどう思った?」
燕「正直・・・死ぬかと思いました」
揚羽「我もそう感じた。殺されると思ったのは、生まれて初めての経験だ」
釈迦堂「だろうな。けど、一番辛いのは百代だ。アイツはあの殺気をまともに受けてるからな。まともに受けてないお前らですら、そう感じたんだ」
天衣「驚きだな」
普段の飛翔の姿しか知らない学園の連中は、黙って百代と飛翔の戦いを見守るのであった。