百代「まさか、近くにこんな凄い奴がいたとはな!!」
「俺自身は、闘いは好きではないんですよ」
百代「だが、実力を私に見せたということは、戦う気はあるんだろう?」
ニヤリと笑う百代。そんな姿に少し溜息を吐く飛翔であった。
「ええ、乗り気ではありませんけどね」
百代「そんな殺気を出していて、説得力がないぞ?」
「それもそうですね。全力とはいきませんが、モモ先輩を足止めするには充分ですよ」
百代「言ってくれるな!(だが、この殺気は辛いな)」
「いきますよ!!」
百代「私を楽しませろ!!」
そして、飛翔と百代の闘いが始まった。
百代「いくぞ!無双正拳突き!!」
「おっと!!」
百代の攻撃を避ける飛翔。
百代「なんだとっ!?」
「驚いてる暇があるんですか?次はこっちから行きますよ!!」
そう言うと、飛翔は百代に向かって突進する。
「
百代「なにっ!?」
上空で回転しながら百代に蹴りをする飛翔。それを百代は腕でガードする。が…
百代「グアアアアアッッッッ!!!!!!」
「一応手加減はしていますので」
ガードした腕からミシミシと音が聞こえた。その衝撃で思わず百代は叫んでしまう。そして、2人の戦いを遠くから見てる釈迦堂達は・・・
弓子「す、凄すぎるで候・・・」
由紀江「はい。あのモモ先輩が蹴り一発で」
松風『ありえね~!ってか、まゆっちの刀使てね~じゃん!!』
そうなのだ。飛翔は由紀江の刀を持っているだけで使っていない。
釈迦堂「だが、あれでもかなり手加減してるぜ」
揚羽「あれで手加減だと!?」
亜巳「だろうね。飛翔の闘いは基本は刀技がメインだよ。だけど、一度だけあたし達は刀技以外の攻撃を受けたことがあるんだよ。それがあれだ」
その言葉に、一同は驚きの表情になる。
揚羽「川盛飛翔・・・面白い!!是非とも九鬼に勧誘したいものだ!!」
釈迦堂「あ~・・・それは止めとけ。九鬼の嬢ちゃん」
揚羽の言葉に、釈迦堂が待ったをかける。
揚羽「む?何故だ?」
釈迦堂「アイツは、自分の為か知り合いの為にしか戦わねぇ。九鬼に入っても、絶対に戦わないと思うぞ?」
天使「それに、飛翔さんは九鬼の強引なやり方を嫌ってるしな」
揚羽「強引だと?」
竜兵「俺も聞いたぜ?九鬼ってのは、いい奴がいたら、スカウトすんだろ?」
亜巳「けど、断れば九鬼の力を使って無理矢理にでも働かせるそうじゃないか?」
揚羽「そんな事はない!!」
釈迦堂達の言葉に大声で否定する揚羽。
釈迦堂「そうか?俺ぁ、お宅の金髪執事に無理矢理勧誘されかけたけど」
揚羽「・・・・・・」
その言葉に、揚羽は黙ってしまった。
天衣「前に飛翔が言っていた。『九鬼は確かに世界一の財閥だが、いくら気に入った人がいても、無理矢理勧誘するのはおかしい。九鬼に人の人権までどうにかする権利はない!』とな」
釈迦堂「まっ、あんたは違うみたいだけど、考えてから物事を言うんだな」
話終わると、視線を飛翔達に戻す。
百代「ハアアアアアッッッッッッ!!!!!!!!」
「オオオオオオッッッッッッ!!!!!!!!」
互いにぶつかり合い、衝撃波が生まれている。
「どうしました?技のキレが落ちてますよ?」
百代「クッ!!」
飛翔の攻撃を回復するために、気を使っているのだが、その気が底をつきそうなのである。
百代「まだまだだ!!瞬間回復!!!」
再び傷を瞬時に回復する百代。
「それに頼っている間は、いずれ誰かに負けるでしょうね」
百代「それはお前か?」
飛翔「さぁ?どうでしょうか」
微笑みながら、飛翔は攻撃を続ける。
「そろそろ向こうも終わりを迎えそうですね」
百代「私はまだいけるぞ?」
「いえ、これで終わりです」
すると飛翔は、由紀江が使っていた刀を一度鞘に納める。その瞬間、今までにない殺気を放出する。
『!?』
それを感じた百代を含めた一同は驚いていた。
釈迦堂「大将…まさかあれをする気か」
天使「マジかよ…」
燕「あ、あれって?」
2人の言葉が気になり質問する燕。
釈迦堂「ま~見てれば分かるぞ」
その言葉に、全員は飛翔を見る。
百代「恐ろしいな。ジジイと同等の殺気か」
「そうですか。悪いですけど決着させてもらいますよ!!」
百代「来い飛翔!!」
そしてお互い最後の技を出す。
百代「川神流…」
「一刀流居合…」
百代「無双正拳突きィィィィィィィィ!!!!!!!」
「獅子歌歌!!!!!」
お互いの攻撃がぶつかる。しかし、結果は一目瞭然であった
百代「なっ!?」
「俺の勝ちですよ…モモ先輩」
飛翔の攻撃は見事に百代に命中したのであった。そのまま地面に叩き付けられ百代は完全に気絶した。
「礼を言う」
飛翔はそう言い残し、再び煙草に火を点けるのであった。
由紀江「モモ先輩!!」
由紀江達は急いで百代の元に駆け寄る。
「大丈夫だ。気絶してるだけだ」
燕「で、でもあれだけの攻撃を喰らって!!」
「確かにそうだが、気を纏わせていない分モモ先輩なら一週間で完治するさ」
釈迦堂「みて~だな」
見ると百代は、静かな寝息をたてていた。
由紀江「ほっ」
すると、大戦終了を知らせる花火が打ち上がった。
鉄心「それまで!!勝者は・・・2年F組じゃ!!!!」
『えいえいお~!!えいえいお~!!』
勝利の勝鬨をあげているF組である。
釈迦堂「決闘も終わったし、俺達は帰らせてもらうぜ」
「お疲れ様でした」
辰子「じゃ~ね~飛翔君」
揚羽「我も帰るとするか。負けた弟に説教をしなければなるまい」
天衣「じゃあ飛翔、先に帰ってるぞ」
「了解です。料理は冷蔵庫にありますので」
天衣「分かった」
そして、揚羽さんと天衣さんも帰っていった。俺はモモ先輩を背負う。
「じゃあ、俺達も行きましょうか」
燕「そうだね」
弓子「行くで候」
そして大和達と合流した。
飛翔「大和~」
大和「飛翔!!」
飛翔「勝ったみたいだね」
大和「ああ、キャップが仕留めてくれた」
飛翔「なるほど」
大和「ところで、何で姉さんは寝てるんだ?」
飛翔「戦いに疲れたんでしょ。な?」
俺は3人に合わせるように目で合図を出す。
燕「そ、そうだね」
弓子「今回は、相手がたくさんいたで候」
由紀江「それで疲れて寝てしまったみたいです」
大和「そうだったのか」
モロ「モモ先輩が、疲れて寝るって相当だよね」
一子「けどお姉様、いい寝顔だわ」
ルー「なら、私が百代を預かるネ。君も祝勝会に参加するとイイヨ」
「お願いします」
ルー先生にモモ先輩を預けて、俺も祝勝会に参加した。すると、燕先輩が話しかけてきた。
燕「今日は、飛翔君の料理はないの?」
「それはまた、別に日に招待しますよ」
燕「分かったよん」
「その時に、まゆっちと弓子先輩も一緒に連れて来て下さい」
燕「は~い」
そして燕は飛翔から離れていった。
「さて、どんな料理でもてなそうかな?」
等と考えている飛翔であった。