真剣で料理人をやりなさい!?   作:シャト6

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第8話

川神大戦から4日後。休日を利用して俺は協力してくれた人を店に招待することにした。

 

飛翔「天衣さん、今日の夜俺の店に燕先輩達を招待しようと思うんです」

 

天衣「そうなのか?私も手伝えばいいのか?」

 

天衣の言葉に、飛翔は首を横に振る。

 

飛翔「いえ、今回は天衣さんも招待しますので」

 

天衣「そうなのか?なら、お言葉に甘えるとするか」

 

飛翔「はい。是非楽しんで下さい。親不孝通りですけど燕先輩やまゆっちがいるので、問題ないと思いますが、念のために釈迦堂さんと辰子さんに迎えに行ってもらってます」

 

天衣「なら安心だな」

 

飛翔「じゃあ、俺は先に店に行って準備してますので。まゆっち達がここに来るように言ってますんで」

 

天衣「分かった」

 

そして家を出て、店がある親不孝通りに向かうのであった。到着して早速調理を開始する。

 

飛翔「燕先輩いるから、納豆料理はかかせないな。そして、釈迦堂さん達も来るし、肉料理も外せない」

 

色々と献立を考えながらも、手を動かしてる飛翔であった。

 

飛翔「・・・おし!仕込みは完了だ。後は皆来てからでも、充分間に合う」

 

皆が来るまで、ノンビリと待つのであった。30分後、釈迦堂さん達まゆっち達を連れてやって来た。

 

釈迦堂「おう!連れてきたぞ」

 

飛翔「ありがとうございます。それじゃあ、皆席に座って下さい。今日は貸し切りですので」

 

『お邪魔します』

 

ウチの店はカウンター席しかないので、全員がそこに座る。まずは皆にお冷やを出す。

 

飛翔「この前の大戦でお世話になったので、今日は俺の料理を充分堪能してください」

 

燕「ありがとうね」

 

由紀江「ですが、1人で大丈夫なんですか?」

 

飛翔「仕込みは終わってるから、後は仕上げだけだ」

 

早速、調理に取りかかる飛翔。暫くすると、出来た料理から次々と出していく。

 

飛翔「お待ちどう。まずは、燕先輩には俺が考えた納豆料理」

 

燕「うわ~!美味しそうだね」

 

飛翔「弓子先輩とまゆっちは、和食を」

 

弓子「すご~い!」

 

由紀江「本当です。食べるのが勿体ないです」

 

松風『オイラ、ヨダレが止まらないぜ』

 

飛翔「アハハハ・・・で、竜兵と天使にはこれが一番だろ?」

 

松風の言葉に苦笑いしながら、2人の前にステーキを出す。

 

天使「肉だぜ~!!」

 

竜兵「食いごたえがありそうだ!」

 

飛翔「釈迦堂さんは、豚丼ととろろです」

 

釈迦堂「わりぃな」

 

飛翔「辰子さんと天衣さんはこれです」

 

2人には、カルボナーラとナポリタンを出す。

 

飛翔「俺の料理を食べて、これが気に入ってたみたいなんで」

 

辰子「ありがと~」

 

天衣「覚えててくれたんだな」

 

自分が好きな食べ物を覚えててくれて、2人は嬉そうな表情を浮かべた。

 

飛翔「それでは・・・川神大戦お疲れ様でした!乾杯!!」

 

『乾杯~!!』

 

そして、宴が始まった。

 

燕「美味しい~!!」

 

由紀江「はい!とっても美味しいです!!」

 

弓子「この煮物、味が物凄く染みてて美味しいで候」

 

和食にあった煮物を食べながら、会話をしている由紀江弓子。

 

天使「うんめ~!!」

 

竜兵「ガツガツ・・・バクバク!!」

 

取られまいと、口一杯に肉を詰め込む天使と竜兵

 

釈迦堂「さすが大将だ!梅屋にも負けねぇ!!」

 

大好物の料理を食べて、先程の2人と同じ様に口一杯に丼を含ませている大人。

 

辰子「美味し~!」

 

天衣「飛翔料理は、やっぱり旨いな」

 

この2人は、まゆっち達同様に俺の作った料理を褒めてくれる。

 

飛翔「ありがとう。でも残念だな。亜巳さんが来れなかったのは」

 

そう、今日は亜巳は仕事のため、この宴には参加できていない。本人は休む気満々だったが、飛翔が『亜巳さんが働かなければ、家庭が崩壊しますよ』と言ったので、渋々仕事に行ったのである。その代わりに、亜巳の好きな料理を作っておくと約束をした。

 

釈迦堂「仕事なら仕方ねぇ」

 

飛翔「本当にこの人は・・・自分の娘に働かせて、親代わりの人がこれじゃ」

 

釈迦堂「うるせぇ!!」

 

少し冷めた目で釈迦堂を見る飛翔。そんな会話をしながら、皆飛翔の料理を喜んで食べていた。飛翔も一段落し、皆と一緒に楽しむ。

 

燕「楽しいね」

 

飛翔「それはよかった」

 

由紀江「あの・・・」

 

飛翔「ん?どうしたのまゆっち」

 

由紀江「飛翔さんは、昔私と会ったことありませんか?」

 

由紀江の言葉に、飛翔は少し考えて思い出した表情を浮かべる。

 

飛翔「あ~・・・もしかしてそれは、俺の父さんかも知れないな。小さい時に、黛の人と戦ったって言ってた気がする」

 

由紀江「そうだったんですか。では、あの時の殺気は・・・」

 

飛翔「俺の父さん直伝だ。小さい時にかなり仕込まれたからな」

 

由紀江「そうだったんですか」

 

燕「じゃあ、私も質問いいかな?」

 

今度は燕が、飛翔に対して質問する。

 

飛翔「何ですか?」

 

燕「飛翔君は、いつから戦わなくなったの?それに、辰子さん達といつ仲良くなったの?」

 

飛翔「・・・・・・」

 

その質問に、飛翔は黙ってしまった。

 

燕「えっと・・・言いたくないなら、別に言わなくても」

 

飛翔「別にいいですよ。ですが、この話を聞いても、これから俺との付き合いが出来るとは思いませんけど」

 

釈迦堂「そこの嬢ちゃん」

 

すると釈迦堂が会話に割って入る。

 

釈迦堂「俺達は、コイツの過去を知っている。けど、仕方ないと思ってるぜ?俺はよ」

 

飛翔「釈迦堂さん」

 

釈迦堂「へっ!ガラにもね~事を言っちまったな。お前ら、帰るぞ」

 

釈迦堂は、後頭部をかきながら辰子達に言う。

 

天使「もう帰るのか?」

 

釈迦堂「いいからさっさとしろ!」

 

竜兵「チッ、分かったよ」

 

辰子「じゃあ飛翔君、私達は帰るね。亜巳姉にお土産ありがと」

 

そして4人は、店から出ていった。残ったのは、飛翔を除いた由紀江、燕、弓子、天衣の4人である。

 

飛翔「ここに残ったって事は、聞く覚悟があるって事ですね?」

 

その言葉に、4人は頷いた。

 

飛翔「・・・分かりました。店の看板を閉めてきますので、少し待ってて下さい」

 

そして店の看板を閉めて、4人にお茶を出した。

 

飛翔「じゃあ話しましょう。何で俺が、戦いから身を退いたのかを」

 

そして、飛翔は自分の過去を話すのであった。

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