AtoZの所持者≪改≫   作:GENERAL

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また評価いただいてしまったよ!やったねたえ(ry
イヤァ有難い事です。目指せ五人(何

MOVIE大戦見に行きましたが……うん……
イグアナがカッコよかったかな!(白目


第30話 漢の戦い ROUND1

「……さて、遂にこの時が来たな、一夏」

「ああ、申請してから3週間……待った甲斐があったな」

 

 アリーナに立つ二人。

 その間には風が吹き抜け、その場はピリピリとした緊迫感に包まれる。

 

「「いざ尋常に!勝ォォ負ッ!!」」

 

 クラス代表決定戦から早くも2週間が経ち、黛先輩の書いた記事によって俺の情報が学園全体にほぼ浸透した。

 幸いにもドイツから代表候補生は一人も来ていなかった為、特に誰かに何かが起こるという事もなく。

 もし居たら全力で土下座した上でハラキリしなければいけないところだった。

 

 そして今、待ちに待ったアリーナでの試合を始めようとしている。

 と言ってもお互い未だ慣れていないので、まずは色々な確認から始める事に。

 冒頭のアレは何だったのか。

 

「締まらないな……」

「仕方ないだろ、お互いに自分のISについてよく知らないんだし」

「そりゃあそうだけど……」

 

 ぶつくさ言いながらも一夏は白式を展開し、適当に剣を振り回している。

 俺も始めるか。

 

「ジャーヴィス」

『……』

「……おい、どうした?」

『いえ、随分とお久しぶりでございます。咲様』

「?毎日話してるじゃねえか」

 

 丸々一話出さないとはどういうつもりだとかよく分からない事を言っているジャーヴィスは放っておいて、腰の右側に付けたホルダーに入っているドライバーを取り出す。

 束ンニが半日で作って送ってくれました。うーん、語呂が悪い。

 どんな仕組みなのか、俺以外の人間では取り外せない優れ物だ。

 制服ごと、もしくはISスーツごと持って行かれたらどうしようもないが。

 

 あっそうだ(唐突)、その制服についてだが、めでたく改造を許可された。

 毎年毎年申請を出す生徒は少なくないのだと、事務所のお姉さんが話していた。

 と言うわけであの驚きの白さだった制服から一転、下は黒いパンツ、上は許可を貰ってシュヴァルツェ・ハーゼの制服をそのまま羽織っている。

 最早改造と言うより別物だろうと思うが、一応名目上は改造だ。一応。

 そして元の制服の上着はお星様になりました。仕方ないね。

 

 もっとも今着ているのはISスーツなので関係は無い。どうでも良い情報でした。

 

「うし、今日は始めからアレ使ってみるか」

『畏まりました』

 

【Cyclone!】

【Joker!】

 

『「変身」』

 

【Cyclone!Joker!】

 

 目線の高さは少しだけ高くなるもののほぼ変わらず、肉体が変質する不思議な感覚と共に変身が完了した。

 

「えーっと、これが単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)……なんだよな?」

『その様です。名称はそのまま「変身」となっています』

「一時的に肉体とISを融合させる能力って神様は言ってたけど……ホントどういう理屈なんだろうな、コレ」

 

 ISが操縦者と最高状態の相性になった時に自然発生する能力、それが単一仕様能力だ。

 本来二次移行(セカンドシフト)した後から発現する能力らしいのだが……これが主人公補正って奴か?

 確か一夏も使ってたし……零落白夜とか言うなんともまぁ中二感溢れる名前だったが。

 

「そんでこの状態だとスペックが全体的に向上、代償としてはサイクロンかバード以外だと飛べない、ってとこか」

『飛行に必要な装備を全て肉体との融合に使用していますので、そうなります』

「良くも悪くも完全再現って事か……せめてハードボイルダーとリボルギャリーがあればなぁ……」

『ドクター篠ノ之にご相談してみては?』

「ドクターって……あぁ、ミスだと箒さんと被るからか?まぁダメ元で聞いといてくれ」

『畏まりました』

 

 一次移行した事でジャーヴィスの能力も解放されたらしく、情報収集やメールの返信、毎日の生活習慣の管理など様々な事をしてくれるようになった。

 ダメ人間製造機と言えなくもないが、あまり頼りきりになると無視される事もあるので注意が必要だ。

 

「謎って言えばこのメモリも……「おーい咲—、終わったかー?」……間の悪い……」

 

 飛んだり走ったりしていた一夏が戻ってきた。

 まぁメモリについては今度でいいだろう、束の解析結果とかもまだ聞けてないし。

 正確には教えてくれなかった、だが……都合の悪い事でもあったのか?

 

「あぁ、一応終わった。もうやるか?」

「おう!もうこの前みたいなポカはやらないからな!」

「それフラグって言うんだぜ?」

「うっ……だ、大丈夫だ!……多分」

「本当に大丈夫かよ……まぁ始めますか」

 

 アリーナの隅に設置されたコンソールでモニターを操作し、試合モードにする。

 お互いのSEや残り時間などが表示され、準備完了だ。

 

「そんじゃ改めて……」

「あぁ、改めて……」

 

「「勝負!」」

 

 試合開始のコールが鳴り、一夏は剣を構えこちらに突っ込んでくる。

 ……?この感じどっかで……

 

「っ、はぁッ!」

「真正面から突っ込むのはアホのやる事……あぁ、思い出したわ」

 

 上段切りを躱して懐に入り込む。白式に比べかなり小柄だからこそ出来る技だ。

 そして思い出した。この状況は……

 

「……昔の俺にそっくりだな」

『四年程度では昔とは言えないのでは?』

「……ノーコメン、トっ!」

「ぐあっ!」

 

 横っ腹を蹴り飛ばすと一夏は俺の予想以上に吹っ飛ぶ。

 えっと……Wの公式スペックでのキック力は確か……

 

『6tです』

「えげつねえ……」

 

 分かりやすく言えば象三頭を纏めた重さが、普通の人間より遥かに早いスピードで繰り出される蹴りに乗っているわけだから……

 ……いや、ちょっとシャレにならなくないか?

 

「おーい一夏ー、生きてるかー?」

「あ、あぁ……すげえ驚いたけど……」

 

 流石はIS、6tの蹴り程度では壊れる事は無いらしい。

 まぁ元は宇宙開発の為に造られたモンだし、当然と言えば当然か。多分。

 

SE(シールドエネルギー)もあんま減ってないな……6tの衝撃って意外と弱いのか?」

『生身の状態ではミスター織斑が少しお見せできない事になっていました』

「前言撤回、やっぱえげつねえ」

 

 一撃でISを粉砕できるようなスペックと言えば……やっぱクウガか。

 100tのキックなんて正直想像もつかないけども。

 昭和ライダー?ありゃ別次元だ。

 

「まだいけるな?一夏」

「当たり前!」

 

 考えるのも程々にして、試合を再開する。

 だが一夏の剣が全然当たらない。

 元々動体視力はかなり鍛えられているし、更に今はジャーヴィスのサポートもあるのだ。

 余程の事がない限り当たらな……

 

「!そこだ!」

「な……()ッ!」

 

 か、回避した先を読まれた……?

 どんだけだよコイツ……やっぱ主人公補正って怖いわ。

 

「っしゃ、当たった!」

「クッソ……やっぱ地味に痛え……」

 

 いくらガイアーマーが硬いとはいえISの剣には弱いらしい。

 当たった場所からは火花が散り、煙が上がっている。

 

『ソウルサイド、SE10%減少。注意を』

「了解……」

 

 このままやられっぱなしと言う訳にはいかない。

 距離を取り、メモリを交換する。

 

【Metal!】

 

「やらせねえ!」

「ちょっ、おまっ!」

 

 メモリを構えたら一夏が突っ込んできた。

 それもそうか、ここは番組の中じゃない。

 相手は大人しく待っていてくれはしないのだ。

 

「あぁもう……ちょっと、堕ちろ!」

「なっ、へぶっ!」

 

 隙を突いて顔面に踵落としを食らわせる。

 おかしな声を上げ、綺麗に落ちていった。

 

「堕ちたな(確信)」

『早くメモリの交換を』

「へいへい」

 

【Cyclone!Metal!】

 

 疾風の切り札から疾風の闘士へ。

 左半身が銀色に変化し、背中にはメタルシャフトが現れる。

 

「とっ……バランス取り辛いな、コレ」

『相性の悪いフォームなので仕方ありません』

 

 背中からメタルシャフトを取り外すと両端が伸び、身の丈より長い棍になる。

 

「一夏のSEは?」

『残り68%、マキシマムドライブ一撃で決着が可能です』

「顔面蹴りが効いたか?……まぁ何にせよ、とっとと決めちゃいます、か!」

 

 下に落とした一夏が上がってこないうちに、ドライバーからメタルメモリを引き抜き、シャフトに装填する。

 

【Metal!Maximum Drive!】

 

 右手からサイクロンのエネルギーがシャフトに流れ込み、両端が強力な旋風を纏う。

 

「ハアアァァァァ……」

「クソッ、顔面に踵落としとか反そ……く……?」

 

 今更一夏が立ち直って上がってきたが、もう遅い。

 

「もっぺん堕ちな!」

『「メタルツイスター!」』

「ちょ、がっ、ぐあぁぁッ!」

 

 怒涛の連撃を叩き込み、最後に胴体へ思い切り振り下ろす。

 先程とは別の姿勢で地面に落ちていき、白式の形のクレーターを作った。

 同時に試合終了のコールが鳴り、スクリーンには勝敗が表示される。

 当然俺の勝ちだ。

 

 ……と思ったその時。

 

『時間切れです。変身を解除します』

「へ?時間切れって……」

 

 言い終わる前に装甲はバラバラになり、元のISの姿に戻る。

 同時にドッと疲れが押し寄せるが、これはこの前もそうだった。

 変身が勝手に解除されるなんて事は無かった筈だ。

 

『変身を使用できる時間は現在10分までとなっています』

「いや、何でだよ?」

 

 メモリの毒素はドライバーで処理されている……筈だし、変身時間の制限なんてW本編でも聞いた事がない。。

 

『使用し続ければそれだけSEを消費します。10分というのは変身し続けた際に消費されるSEが50%を超えるボーダーラインです』

「……うわ、本当にゴッソリ減ってやがる」

 

 SEの残量が表示されている空中投影ディスプレイを見れば、確かに残りが45%と表示されている。

 ……45?

 

「……なぁジャーヴィス、コレって……「お〜い、咲〜」……ええい、毎回毎回間の悪い」

 

 まぁ良い、後で聞けばいい話だ。

 

「何用かね敗者くん」

「いや……抜けるの手伝ってくれ……」

 

 

 

 

            ◆    ◆    ◆

 

 

 

 

 その後アリーナの地面にガッチリ埋まってしまったルーサー……じゃない、一夏を引っ張り上げ、倉庫から土を持ってきて埋め直し、清掃を済ませれば夕方になっていた。

 

「いやー疲れた疲れた。主に地面の後処理で」

「元はと言えば、俺を下に落とした咲が悪いじゃねえか」

「その攻撃を避けられなかったのは誰かなぁ?」

「ぐぬぬ……次は絶対勝つ!」

「あぁ、また2週間後だけどな」

「……今回よか縮まったけど長いな……」

「しゃーない」

 

 夕暮れの道を友と歩く。

 いやぁ実に良い青春だ。俺の高校時代が霞みまくって消える程度に。

 

「……俺もさ」

「あん?」

「俺も、咲みたいに強くなれるかな?」

 

 一言問いかけ、どこか迷うような目で俺を見つめる一夏。

 ……この言い回しは駄目だ、お腐れ様が湧く。

 

「……人外とほぼ毎日特訓してりゃ、その内こうなるさ」

「何だよそれ、自分が人外って言いたいのか?」

「いや、俺なんて人外のじの字にすらなれないから……」

「ドイツで何があったんだよ……」

 

 俺の語る閣下伝説に目を白黒させる一夏の反応を楽しみつつ、寮への帰路を行くのだった。




というわけでVS一夏、それなりに完封勝利でした。
もっと一夏をチートにしなきゃ(使命感)

クロスはようやくHR7まで来ました。
アグナコトルは絶対に許さない。絶対にだ。
地面潜り過ぎじゃありません?
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