AtoZの所持者≪改≫   作:GENERAL

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新年、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます……

申し訳ありませんでした(土下座)
完ッ全にサボっておりました。ハイ。
投稿が滞っている間もお気に入りが減る事がなくて少し驚いたりしましたが私は元気です。ありがとうございます。
では本編をどうぞ。


第32話 世界は広い

 鈴ちゃんなう……じゃない、鈴との対面を済ませた日から暫く経って。

 

「うーし、今日はこの辺にしとくか」

「あ、あぁ……今日も疲れた……」

「でも初期に比べりゃ相当体力もついてるじゃねぇか。特訓の時間伸ばすか?」

「の、ノーセンキュー……」

 

 今日も今日とて武道場(この前とは別の第二武道場の方だ)で一夏と特訓だ。

 ただこの前までと少し違うのが……

 

「おっ、今日もやってるなお二人さん」

「あ、どうもッス部長」

「そんなかしこまらなくても良いって前言ったじゃねえか。ダリルでいいよ」

「いえ、一応目上の人なんで」

「一応なのかー……お姉さん泣いちゃうぞ?」

「え?誰がお姉さんですって?」

「あぁん?」

「スンマセンっした」

 

 俺と一夏が正式に部活に入った、という事だ。

 この学園には『武道部』という部があり、剣道部などとは違い、己の身一つで『武』を学ぶ部活らしく、最近俺が入ってから一夏も引きずり込んだ。

 部長のダリル・ケイシーさんと副部長のフォルテ・サファイアさん、そしてその他数名の部員によって構成されている。ちなみに二人とも代表候補生で専用機持ちだ。

 何でも部長と副部長の2人は学園でも有名なカップルなんだとか。俺得。

 基本的に女性しかいないIS学園なので、百合っプルも珍しくはないという事を最近知った。

 

「部長はもう帰るんですか?」

「いや、少しやっていこうと……何なら手合わせするか?」

「だってよ一夏」

「いや俺じゃないだろ!?人外の戦いに俺を巻き込むな!」

「「人外とは失礼な」」

「……もう何も言わねぇ」

 

 一夏の言う事も半分当たっている。

 部長と言うだけあってその実力はかなりのものだ。

 単純な筋力は人体の構造上俺の方が上……上……?多分上だと信じたいが、技術では劣っていると言わざるを得ない。

 最初にやった時は気付いたら投げられていた。咄嗟に全身強化しなければどうなっていたか。

 

「んじゃルールはいつも通り、審判は一夏君ね」

「了解です」

「……何も言わねぇ」

 

 お互い向かい合い、一礼。

 先輩はファイティングポーズをとり、俺はCQCの基本である脱力を意識する。

 

「判定はしっかり頼むぜ一夏?下手したら俺が死ぬ」

「オレとしては、君を殺せるビジョンなんてちっとも浮かばないんだけどねぇ……」

「ご冗談を、この前のアレを忘れたわけじゃないでしょう?」

「フッ、あの時は咲君も本気じゃなかっただろ?今度は最初から本気で頼むぜ?」

「……バレてたか」

「伊達に部長やってないから、なッ!」

「うおっと?!」

 

 会話の途中、一瞬で距離を詰めてきた部長のジャブを右手で受け止める。

 

「あ、あっぶねぇ……セイッ!」

「うおっ、とっ、とっ、と。暴力はんたーい」

「どの口が言いますか!」

 

 受け止めた手を先輩の手首に移し、左手で上着を掴んで放り投げる。普通に受身を取られた上に、部長は余裕綽々といった表情だ。

 流石にカチンときたので、魔力を解放し全身を強化する。

 但し出力は全力の半分に留める。フルボッコにする気なんざさらさら無いからな。

 ……あれ?これフラグじゃね?

 

「聞いてはいたが……こうして見ると本当に凄いな」

「後で文句言わないで下さい……よッ!」

 

 先程までの脱力状態から一転、全身に漲る力を発散させるかのように攻める、攻める、攻める。

 だが部長はファイティングポーズを崩さないまま、身体を軽く傾けるだけでほとんどの攻撃を避けて見せた。

 動く度にフリフリと揺れる金髪が美しいが、今は見とれている場合ではない。

 ただでさえ短いうえにスリットまで入っているスカートから覗く太ももに目を奪われてなんていない。断じて。

 

「ホラホラ、どんなに強くても当たらなければ意味が無いぜ〜?」

「こんの……だったら!」

 

 俺と部長が一進一退の攻防を続ける中、一人の女生徒が武道場へと入ってきた。

 

「うわー……咲とマトモにやり合ってる、て言うか咲が押されてる……?」

「ちわーッス……あれ、一夏君じゃないッスか。久しぶりッス」

「あ、フォルテさん。お疲れ様です」

 

 彼女こそ武道部副部長にしてダリルの恋人、フォルテ・サファイアその人だ。

 そして彼女が来たことに気づいた部長はと言えば……

 

「!?オルァッ!」

「げふぁッ!」

「フォルテー!咲君がいじめるのー!」

「いや、見てたッスよダリル……彼大丈夫ッスか?」

「咲ー!しっかりしろ!傷は深い!」

「それ駄目な奴や……一夏……」

 

 全力のジャーマンスープレックス、しかも壁に向けて投げっぱなしバージョンを俺に食らわせ、副部長にベタベタとひっついていた。

 顔面を武道場の壁にめり込ませた俺は完全に放置である。恋する女性、恐る……べし……

 

「……がくっ」

「咲ー!」

「あぁもう言わんこっちゃない、引き抜くッスよダリルー」

「え?うっわどうしたの咲君壁にめり込んじゃって?」

「む、無意識だったんすか部長……」

 

 

 

 

            ◆    ◆    ◆

 

 

 

 

 ――その日の夜。

 

「……って事があったんだよ」

『ふむ……どこの世界にも天才というのはいるのだな』

 

 頬に絆創膏を貼った俺は、ISに備わった通信機能を使って今日の出来事をラウラに話していた。

 お互いの顔が見えるこの通信をラウラも俺も気に入り、ほぼ毎日と言っていいほどコレで話している。

 別れの際に渡した指輪は右の小指につけてくれているらしい。左の薬指とかじゃなくて少しホッとしたような残念なような複雑な気分になったけど気にしない。

 ちなみに俺も俺で貰ったお守りは隊の制服の内ポケットに忍ばせている。

 

『それで……その後ろのはどうしたんだ?』

「?あぁ一夏か。俺を壁から引っ張り出した後に部長とやって……な」

『ノックアウトされたわけか……』

 

 窓の方を向いている俺の後ろでは、一夏がベッドの上で顔を枕に突っ込みうなされている。

 仇を取ろうとしてくれたのは嬉しいが、こうもあっさりやられては何も言えない。

 

『む、そろそろ夕飯の時間だ。また明日。咲』

「あぁ、おやすみラウラ」

 

 通信終了の文字が表示されると、俺も一夏のように顔を枕に突っ込む。

 

『お疲れのようですね』

「あぁ……ホント、部長には敵わん」

『先程の咲様の戦闘データを基に、新しい訓練プログラムを構築しました。ご覧になりますか?』

「んあー……後で……見る…………」

 

 結局寝落ちてしまい、翌朝ジャーヴィスに説教を食らったのはまた別のお話。

 




色々と原作崩壊著しいですが許してください、何でもしますから。
最近仮面ライダー要素が薄まってる気がするのは私だけでしょうか?
……ネタをぶっこまなきゃ(使命感
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