AtoZの所持者≪改≫   作:GENERAL

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申し訳ありませんでした(土下座)
現在、PCの前で土下座をしつつこの文章を打っています。
この1ヶ月何をしていたかと言うとまぁ、色々あったのです。
ネトゲをしたり、ネトゲをしたり、ガルパンを見に行ったり、ガルパンはいいぞ。免許を取ったり。
夜の雨なんて大っ嫌いです(真顔)


第38話 いい漢は目線で語る

「……短かったなぁ……」

「そうため息ばかり吐くな。十分リフレッシュできただろう?」

「そうは言ってもですね閣下……」

 

 五日間のGWはあっという間に過ぎ去り、現在俺は帰りのジェット機に乗っている。

 あと20分も経てばIS学園に到着すると言われ、休みが終わってしまうという現実を改めて突きつけられていた。

 眼下に広がる青い海を楽しむ余裕も無い。

 というか学園に行けばどうせ毎日見ることに……思い出したらまた鬱になってきた。

 

「クソッ……こうなったらここから飛び出してドイツに……」

「おっと手が滑った」

「ちょオフッ、ギブ、ギブです閣下……ですから首は……」

「分かれば良い」

 

 一瞬で首を掴まれ息が止まり、手に構えていたドライバーを取りこぼす。

 べしべしと閣下の手を叩いてギブを訴えるとようやく離してもらえた。

 咄嗟だったから魔力防御も間に合わず。

 

「ふぅ……それにしても、ラウラまで隊を離れて大丈夫なんですか?」

「心配はいらん。奴らは優秀だ」

「閣下が普通に褒めた……」

 

 今話している通り、ラウラはある任務で一時的に隊を離れている。

 何度聞いても行き先は教えてくれずはぐらかされてばかりだった為、閣下から口止めでもされているのだろう。

 危険な任務ではない事は教えてくれたが、心配なものは心配である。

 

「有能な者を有能と言って何が悪い。お前からすればただの娘っ子にしか見えんだろうが、俺たち男はISを使えんからな」

「そ、そういえばそうでしたね……」

 

 ISがあったとしてもあんたに勝てる奴がいるのか、という言葉を飲み込み、先ほどまでの話に戻る。

 

「そういえば、具体的にどこに行くんですか?ラウラは。何度聞いても教えてくれなかったって事は口止めしてるんでしょう?」

「あー……そうだな、あまり詳しい事は言えんが……人の多いところだ」

「……?」

「いずれ本人から知らされるだろう」

 

 珍しく口を濁した閣下は、それ以降何も情報をくれなかった。

 ラウラもすぐに連絡をくれると言っていたし、それまで待つとするか。

 

「そういえば咲、ラウラと模擬戦をやったと聞いたが」

「へっ!?模擬戦!?」

「……なんだその顔は」

「い、いえ何も?あ、あの時は何とか俺が勝ちましたでござる」

「……?」

 

 冷や汗をダラッダラと流しながら、頭上に?マークを浮かべる閣下から目を逸らす。

 気分を落ち着かせようと窓の外を見ながら、俺はあの模擬戦の時まで記憶を遡りーー

 

 

 

 

            ◆    ◆    ◆

 

 

 

 

「ISへの干渉能力ぅ!?」

「あー……干渉っていうほど強力なもんでもないけど、一応?」

 

 ――あの試合の少し後。

 説明を要求してくる2人に対して話をした結果、これである。

 

「一応って……SE(シールドエネルギー)の残量を操作するなんて、干渉以外のなんだというんだ?」

「あぁ、実際にSEは減ってないんだ。減ったように表示されたり、他のISに認識されるようになるだけ」

「……つまり、超強力なジャミング能力……という事ですか?」

「Exactly」

 

 ベルトさんを意識して言ってみたが似合わんな。

 

「ISにはフラグメントマップ……人間でいう遺伝子みたいなものがあるのは知ってるよな?」

「ああ。ISが独自に構築していく道筋……のようなものだよな?詳しい事は篠ノ之博士しか知らないと聞いている」

「そう。そのフラグメントマップにこのメモリの能力で侵入して、あとはジャーヴィスの領分だ」

『システムの書き換えに関する知識は、ドクター篠ノ之にご教授いただきました』

 

 ちなみに、やろうと思えばフラグメントマップを全て消去し、専用機を無力化する事もできる……らしい。

 もっとも、そこまで深い部分まで干渉するには相手のISの同意も無いといけないらしいが。

 他のISにもジャーヴィスのように人格があるのだろうか?

 今の所喋るISはジャーヴィス以外見たことが無い。

 

「むう……若干腑に落ちないところもあるが、実際に体験した以上信じるしかないな。……そういえば、そんな事をされてレーゲンは大丈夫なのか?」

「心配はいらない。書き換えが持続するのは現状もって5分なんだ。もう完全に元どおりになってる筈だ」

「なら良かった。……流石に閣下を本気で怒らせるわけにはいかんからな」

 

 ――その瞬間、3人の間の空気が凍りついた。

 そういえばそうだ、今はラウラの専用機とはいえ、シュヴァルツェア・レーゲンは元々ドイツ軍から支給されたものだったのだ。

 万が一元に戻らなくなっていたらと思うと……

 

「……今回の件は、3人だけの秘密だな」

「ええ」

「私も命は惜しい」

 

 完全にコントロールできるまで、ジーンメモリは対人戦使用禁止にしよう。

 そう決意したのだった。

 回想終わり。

 

 

 

 

            ◆    ◆    ◆

 

 

 

 

「……き、咲」

「んぁ……?」

 

 どうやらいつの間にか寝てしまっていたようだ。

 目を開けて窓の外を見ると、見慣れた校舎の姿が見えた。

 

「早く降りてくれ、長居はしないようにと忠告されている」

「了解」

 

 言われるままに、荷物の詰まったキャリーバッグと共に地上に降りると、直ぐにジェット機の発進準備が始まる。

 

「また2ヶ月後に会おう、今度は俺を気絶させる事を目標とするようにな」

「無茶を仰らないでくださいよ……」

 

 この人を気絶させようと思ったら俺があと四人は欲しいわ。

 ……あれ?全員地に倒れ伏してるイメージしか湧かないぞ?

 

「おっと、忘れるところだった。咲、耳を貸せ」

「何ですか?」

 

 また嫁がどうのこうの言われるんだろうか?

 俺はそんな物とは無縁だと言うに。

 

「……どうも最近、胸騒ぎが治らなくてな」

「年でしょう閣下」

「違う、真面目な話だ」

 

 ……どうやら本当に真面目な話のようだ。

 いつもと目つきが違う。

 

「俺の勘はよく当たる。不測の事態に備えるようにしておけ」

「……了解」

 

 ジーンメモリに関しての謎もまだ分かっていないからな。

 手っ取り早いのはあの神と連絡がつくことなんだが……

 

「……ままならねぇな」

「そんな深刻な顔をするな。いいか咲、こっちを向け」

「はい?」

 

 向けと言いつつ俺の顔を掴んでそちらに向けているのには突っ込まないでおこう。

 

「お前は我々ドイツ軍の仲間だ。お前に何かあれば、我が軍は全力でお前をサポートする。忘れるな」

 

 鋭い眼が、真っ直ぐに俺を見てくれていた。

 この世界にとっての異物である俺を、しっかりと。

 

「……はい、元帥閣下」

「分かれば良い」

 

 柄にもなく若干泣きそうになって慌てて背を向けたが……バレてるだろうな。

 そういう人だ。

 

「では、健闘を祈る!茅野咲二等兵!」

「えっ!?俺そんな下の階級なんですか!?」

「はっはっは!上がるといいな!」

 

 最後に地味に大きな爆弾を残し、閣下は去っていった。

 そうか、俺は二等兵だったのか……

 三等兵とか言われなかっただけマシか?

 誰がロボットだよ畜生め。

 

「……何か無性に腹が立ってきた!走るぞジャーヴィス!」

『咲様、鞄をお忘れに』

「先に言えよ締まらねぇ!」

『それが咲様でしょう』

 

 重い荷物を担いで寮に走る俺を物陰から誰かが見ていた事に、この時は全く気付いていなかったのだった。

 

「ただいま戻りました織斑先生!」

「走るな」

「ひでぶっ」

 




これからは更新速度も元に戻る……
戻る……

…………筈です!
いやほんとごめんなさい石を投げないでください。
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