GATE 〜自衛隊彼の刻にて艦娘と共に戦えり〜   作:ハガル民

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久しぶりの投稿になってしまい、申し訳ありません!
まさかの大学の講義、単位落として再試を受ける羽目になって勉強のため、
こちらへ顔を出すことができませんでした。
やっとそれも終わったのでこれからは更新していけるように頑張りたいと思います!


第7話 それぞれのいく先

伊丹さんと会うのはいつぶりだったろうか、

 

最近はお互いに時間が取れず、片や休日であれば片や訓練の日々が続いていたのだ。

 

積もる話もあると良いが、生憎にも話すネタになりそうなのは先日の件についてだけで、

 

きっと伊丹さんもそうに違いない、と彼が来るのを御船は先に店に入って待っていた。

 

そう言えば、夕張からの連絡は明日だったな、と思い返していた。

 

本当に鎮守府なるものが存在するのか、にわかに信じ難かったが、

 

それを証明する娘と居る内、違和感は薄れていった。

 

「お、御船、いつもの席取っといてくれたんだなぁ・・ありがとな!

 

 ・・って・・遅れたのは悪かったから!そんな怒らないでくれぇ!」

 

ガタッと席についた男からかけられた声にハッと我に返った。

 

「あ・・伊丹さん・・すいません、ちょっと考え事してて・・」

 

「なんだ・・良かった〜・・お前は怒ってるのか考えてるのか分かんないからさ、

 

 でも、遅れて悪かったね」

 

「いえいえ・・伊丹さんのことですから、何かあったんでしょう?」

 

「うーん、まぁちょっとな」

 

彼がプライベートにおいて遅刻するのは決まって誰かを助けるからで、

 

御船はそのことを知っていた。

 

だからこそ深くは追求しないし、伊丹は成したことを自慢するような男ではなかった。

 

「それで、御船、隣のホットケーキやらマフィンやら色々食べてる女の子は・・?

 

 どっかで見たことがあるような気がするんだけど」

 

「艦娘の金剛ですよ、ホンモノの」

 

そう言うと、伊丹は口をあんぐりと開け、驚いた様子を見せた。

 

「ふぇ?呼びましたカー?」

 

「うん、伊丹さんに本物の金剛ってことを証明したいんだけど、どうしたものか」

 

「いやいや・・大丈夫・・御船が嘘ついたことなんて見たことないし、

 

 俺も”あんなこと”があったばかりだからな・・疑ったりはしないよ」

 

「”あんなこと”・・ですか?」

 

「そ、7日にね、同人誌即売会行こうとしたらさ、

 

 銀座にドラゴンとか、昔のヨーロッパに居そうな兵士がいきなり出てきてさ、

 

 びっくりしたよ。

 

 その頃、確か御船は海の上だったか」

 

「えぇ、そうです。伊丹さんが昨日テレビ出てたのは、まさかその事についてですか?」

 

「そうそう、せっかくの同人誌即売会は中止、そんでもって事件の被害を最小限に

 

 抑えた功労者だか何だか知らないけど、そのあとの休日はお釈迦になっちゃったよ」

 

「でも、そのお陰で昇進しできたんじゃないですか、おめでとうございます」

 

「バカ言わないの、階級ならまだお前さんのが上だろ、御船三佐、

 

 それに俺は忙しいの嫌いだから、三尉のままで良かったんだよ」

 

ぼやきながら伊丹はコーヒーをすすった。

 

「そう言えば、金剛ちゃんは・・どうしてこっちに?」

 

食べては飲みを繰り返していた金剛は少しぶりに口を開いた。

 

「えっと・・深海棲艦と戦っている内に、ビリビリしたのに包まれて、

 

 いつの間にかこっちに居たデス。ミフネにはその時助けてもらったネ」

 

「ほー、御船はいい奴だろ?ただ女の子と話したことってのは今まで・・」

 

「伊丹さん!やめてくださいよ・・」

 

「ごめんごめん・・それで、元の世界に帰す方法はあるのか・・?」

 

「・・金剛が来た世界で優秀なエンジニアがこちらと向こうとをつなげる装置を

 

 つくってくれているようです。

 

 明日にはまたその連絡がくることになるはずですが・・」

 

「そっか、帰れるなら良かった」

 

そのあと、二人はしばらくその事について語り合った。

 

そして、御船はもしも装置が出来たなら、自らもあちらへ行く事を告げた。

 

伊丹もまた、陸上自衛隊によって扉の先、特地派遣があるやもと話した。

 

「あっちの世界は艦娘いっぱいだろうなぁ、頑張れよ、御船」

 

「えぇ、伊丹さんも、扉の向こうはきっと伊丹さんの好きなファンタジー世界

 

 なのを祈ってますよ」

 

しばらく話し込んだ二人は満足したように店を出て、別れた。

 

二人の男の数奇な運命は既に始まっていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




書き終わって感じた事は、あれ、こんな感じでおかしくないよね?
という心配でした(⌒-⌒; )
本当に一ヶ月以上も更新遅くなってしまい、申し訳、ございません。
感想でもご指摘いただいたように、ゲートのタイトルを借りてはいますが、
艦これにかなり近いです、そのため、もしかするとタイトルはそのままに、
原作タグを艦これに変更させていただくやもしれません。
それでは、ご愛読くださる皆様、本当にありがとうございます!

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