いやぁ不定期とはいえこれはさすがに書かなきゃあれかなと思い...
WoTとかやってると時間を忘れますね(白目
___浮いた?
慣れない感覚で一瞬頭が混乱する。
しかしバランスを崩したのだろうか、体は後ろに倒れる。
「うぉっと」
無意識に背中に水面が当たると思ったのだろうか、背中に意識が集中したらしい。
ゴォォォォォッ
「うあっ!?」
背中のバーニアが点火し体が元の体性に戻る。
「はー...びっくりした...」
バランスを取り戻し意識が足元に戻ると不思議と背中のバーニアの炎は消えていた。
もしかすると体の部位に意識を集中させるとそれに対応した部位の装備が発動するようになっているのだろうか?
試しに右ふくらはぎに意識を集中させてみた。
ガシュッ
機械音と共にふくらはぎのビームサーベルを収納する部位からサーベルが出てきた。
それを手に持ち同様に意識を集中させる。
するとサーベルの持ち手の先の部分からピンク色のビームが伸び、高温をまとう。
どうやら装備の使い方はこれでいいようだ。使い方さえわかればどうにかできる。
尚、射撃武器は引き金が付いておりこれは引き金さえ引けば発射できるようだ。
弾薬は重要なので温存するため確認はしていないが。
しかし、これからどうしたものか...
陸地は複雑な地形でレーダーが効きそうにない。
かといって海は見渡す限り海。
地平線の彼方まで陸地はありそうにない。
となるとこの陸地を一周した方がいいだろう。
港があればそこで事情を聴くのが一番だろうが…もし島なら無人島の可能性もあるわけだ。
かといって大陸の一部だといつまでたっても人がいる場所にたどり着けない可能性だってある。
だが悩んでいても仕方がない。運が良ければたどり着けるはずだ。
よし、行動に移そう。
そう思った矢先熱源レーダーに多数の反応が引っかかる。
方角は海の方、北へ約15kmの場所だ。
ミノフスキー粒子がないのかレーダーが広範囲に効くため今までレーダー網を張っていたのだが…
メインカメラを最大倍率にしてその方角を見る。
するとそこにはこの世の物とは思えない物。
いや、人だろうか。
ぼやけてこそいるものの人型の何かが水上を滑走していたのだ___
___後2つ!
目標から目を離さずに無線で僚艦に連絡する。
「損傷の激しい初雪は援護に回って!白雪と叢雲で回り込み正面は私と深雪で押し込む!」
「「「「了解」」」」
速度を最大船速まで引き上げ目標に突撃する。
前に出て艦砲射撃を行っているのは重巡クラス、だが多数に被弾した後があり主砲の発射速度は低下している。
そして後方には軽空母クラス、こちらは大破炎上しており艦載機も飛ばすことができないらしくもうじき沈むだろう。
敵の砲弾を避けながら肉薄していく。重巡クラスには駆逐艦の砲では攻撃が通らない。
ならば魚雷を使って沈めるしかない。
「軽空母クラスが沈んだわ!今よ!」
無線から空母の撃沈報告が入る。
「全艦魚雷斉射!てぇええええっ!」
両足に付けられた4連装酸素魚雷が発射され、残った重巡クラスに合わせて32本の魚雷が一斉に襲い掛かる。
前後から16本ずつ魚雷が来るのだ、手負いの重巡洋艦が挟撃を避けられるわけもなく、高い水飛沫と共に海底へ沈んでゆく。
「よし、当海域の目標の殲滅を確認。これより帰投します」
無線の出力を上げ鎮守府に繋ぐ。
「了解、ご苦労様だった。しかし気は抜くなよ、突然現れて奇襲で全滅などと最悪の事になりかねないからな」
司令官の労いと慢心を注意させる声が聞こえ、一安心。
鎮守府への仮の報告を終え、全艦揃っている事を確認する。
「よし…全員揃ってるよね?」
「全員…揃ってる…」
「あー疲れたぜー」
「でも、気は抜かないでね?」
「まったくよ。一人でもいなくなったら困るのはみんななんだから」
それぞれ初雪、深雪、白雪、叢雲とそれぞれの反応を見せる。
しかし、この編成で戦い始めてもう数ヶ月が経過していた。
特Ⅰ型駆逐艦で構成されたこの水雷戦隊、個々の練度は高かったり低かったりするがそれでも連携を強化し今まで強敵を撃破してきた。
しかし、深海棲艦はどんどんと強くなっていき最近では「鬼」や「姫」クラスを見かけたという話も聞いている。
やはり駆逐艦5隻だけだと火力不足が目立ち、制空権も取れない。
索敵機も飛ばせないと少々苦しい。
これには鎮守府が存在する位置的にも問題があり、最前線のラバウルやタウイタウイなどは勿論のこと本土防衛の要となる横須賀、呉、佐世保などに主力が振り分けられておりその中継地点である場所のさらに支部と言う微妙な立場の鎮守府であることから戦力が振り分けられることは少ない。
しかしそれでも最前線の警戒網を潜り抜けてくる敵艦隊が存在するのも事実。
それを迎撃し中継地点に近づけないようにするのが我が鎮守府に課せられた任務だが、どうやら最前線も戦いが激化しているようでよく今回のような準打撃艦隊まで抜けてくるのだ。
「うーん…やっぱり火力が欲しいなぁ」
心の中で言ったつもりなのだったが口に出ていたらしいく
「そうだよなー、今回も少し厳しかったし」
深雪が同意するように話しかけてくる。
「まあ、戦果を挙げれば配備してくれるんじゃない?ヨーロッパの方も掃討作戦が完了したらしいしそこら辺の戦力が日本に来るそうよ。まあ主力から外れた巡洋艦ぐらいなら来るかもしれないわね」
「そうすれば…楽になる…」
そこに叢雲や初雪も話に入ってきた。
「みんなもそう思う?やっぱり軽空母か巡洋艦ぐらいは欲しいよねぇ」
帰ったら司令官に進言してみようか、そんな事を考えていた時突然
「待って!吹雪姉さん。電探に感あり、南方に15km 数1!」
叢雲から報告が入り、咄嗟に指示を出す。
「私と叢雲で確認してくる。他の三人はここで待機しておいて」
前線から敵が抜けてきたという情報はないため遭難した味方と言う可能性が高いだろう。
敵が発見されるとこの周辺海域の鎮守府すべてに情報が伝達されるため、敵と言う可能性は低い。
が、もし敵だと自分一人だと対応しきれないため念を入れて叢雲を連れていく。
叢雲はこの艦隊で練度は高い方であるため、組めば軽巡洋艦クラスでも対応は可能だ。
「了解」
叢雲の返事を聞き南方へ舵を向ける。
「気を付けろよー」「気を付けてね」「がんばって…」
それぞれの声援を背に受け速度を上げる。
なるべく味方であって欲しいが___
___うお、こっちに気づいた。
分断して近づいてくるということはこちらを確認しに来たのだろう。二名が向かってくる。
さて、どうするべきか。先ほどの戦いを見る限り普通の女の子のようだ。
いや、水に浮いて武器を扱う時点で普通ではないが…
とりあえず話が分かるような人であってほしいと願う。味方以外即発砲なんて危険なのは御免被りたいものだ。
そしてお互い目視で確認できるような距離になった時だった。
急に先ほど使っていた銃?のような物をこちらに向けてきた、まあこうなるのはわかっていたんだが…
まあよくわからない無機質な物が海面に浮かんでいたら誰でも警戒するものだ。
急いで手を上げ戦意がないということを伝える。
解ってくれたのだろうか、発砲はせずに話せる距離までに近づいてきてくれた。
「そちらの所属と艦名は?」
黒髪の方の女の子が武器を構えながら訊ねてくる。
「こちらは地球連邦東南方面軍第19MS中隊所属、艦名は…」
一瞬言葉を詰まらせてしまう。艦名とはサラミス級やコロンブス級などの艦名と言うことだろうか?
「艦名は?」
再度女の子が聞き返してくる、ここであまり怪しまれたくない。
いや、既に十分怪しいのだが。
しかし何と答えようか。コードネームでいいか。
「艦名は…ヤマトタケルだ」
ヤマトタケル。部隊長が宗教に興味があり部隊のMS全てにそれぞれの神の名前を付けていた。
確かこの名前は昔ニホンと言う地域にあった神道とか言う宗教の神だったか。
そして神が大量にいるらしい。まあMSに神なんて関係ないのだが。
「ヤマトタケル…ですか」
黒髪の少女は白髪の少女と話したかと思うと通信を始めた。
そして数分の間通信をすると少女は
「わかりました、当海域は第07鎮守府の管轄下にありますのでご同行願えますか?」
と訊ねてきた。もちろん拒否する理由もなく、むしろ拒否したら危険な気がしたので
「了解した」とだけ伝える。
黒髪の少女は白髪の少女に「他のみんなに説明してきて、ここから西に10kmの地点Hで合流して。いい?」
と指示を出していた。
そして見送りだすとこちらを振り向き
「それでは私についてきてください」
と言い水面を駆けだした。
置いて行かれるわけにもいかず自分も速度を上げて黒髪の少女に付いていく。
「あ、自己紹介まだでしたね。私は特Ⅰ型駆逐艦の吹雪と申します。以後お見知りおきを」
追いつくと吹雪と名乗った少女は自己紹介してきた。
「こんなよくわからない奴に背中を向けて更には自己紹介なんてしていいのか?」
とその場で思ったことを訊ねてみる。
すると吹雪は少し笑顔を作り
「いや、ヤマトタケルさんから敵って言う感じがしないんですよ…オーラって言うんですかね?それがないんですよ」
オーラと言われても全く分からないが敵意がないのは事実だ。それがわかってくれれば少しは安心できる。
しかしこれから先はどうなることか…まったく想像出来なかった。
ただ、一応ではあるが敵意のない者に会えたのは幸運だった。
なるように任せる。全く分からない世界で自分ができるのはそれだけだった___
どうでしたかー?
感想などいただけると狂喜乱舞します
まあ次回も不定期なると思いますがよろしくお願いいたします。