とある科学の多重能力   作:とある初春の電脳花弁

3 / 7
どうも。第3話になります。投稿した作品を読み返してみたところ、変なところで改行されてしまっている事に気がつきました。修正の仕方がわからないので、しばらくこのままになってしまうかもしれません。読みづらくて申し訳ありません。ですが、精一杯書くので、読んでいただけたら幸いです。それでは第3話どうぞ。



抗争勃発

風紀委員第一七支部に電話連絡の入る約2時間前…

武装無能力集団(スキルアウト)のチームの一つであるレッドサラマンダーのリーダーである、矢坂 大輝(やさか だいき)は雑居ビルの一室でうつむき、自分の手の中にある拳銃を見つめていた。

 

「いよいよだ…」

 

かつて第七学区のスキルアウトたちを束ねていた駒場 利徳(こまば りとく)が2週間前に能力者に殺されてから、この学園都市からいいものが全て消えたように思えた。しかし、落ち着いて考えてみれば、これは成り上がるチャンスだった。矢坂は自分の直属の部下や、同じ思想を持つ仲間を集め、レッドサラマンダーというチームを作り、自分はそのリーダーとなった。

 

彼が望むのは無能力者の権利と安全。そのために大嫌いな能力者とも手を組んだ。結局のところ、駒場 利徳は詰めが甘かった。無能力者だけで能力者に盾突いたところで、警備員に鎮静されるか、暗部の連中に殺されるかだ。無能力者は文字通り"無能"なのだから。

 

「ボス。準備が整ったぜ。」

 

「2人きりの時は大輝でいいと言っただろう?聖奈。」

 

霧島 聖奈(きりしま せいな)。彼女は矢坂の中で絶対に壊れて欲しくない大切な人だった。彼女は杖をついている。3年前に能力者に襲われ、右足に後遺症が残ってしまったらしい。矢坂はもう2度と、彼女のような不幸な人間を増やさないためにも、手段を選んでいる暇はなかった。

 

 

 

「争っているのは、レッドサラマンダーと呼ばれるチームと、リヴァイアサンと呼ばれているチームです。」

 

一方、一七七支部では初春がパソコンを見せながら、説明を始めた。

 

「この二つは元々は一つのチームだったそうよ。統率して

いたリーダーが消息を断ってから、幾つかのチームに分か

れたみたいね。」

 

「その辺に争っている理由がありそうですわね。」

 

「問題なのは、レッドサラマンダーに複数人能力者が所属

していることです。」

 

「え?」

 

初春の言葉に佐天は驚いた。

 

「スキルアウトは無能力者が武装した集団の事を言うんじ

ゃないの?」

 

「武装無能力集団と書いても、その中には能力開発に行き

詰まった能力者が所属している場合も珍しくないわ。私み

たいにね。」

 

「あっ。すみません…」

 

「別に謝る必要はないわよ。それより所属している能力者

の詳細は?」

 

「名前はまだわからないそうですが、現在Level3相当の風

力使い(エアロシューター)が1人と、水流操作(ハイド

ロハンド)が1人確認されているそうです。」

 

「ふぅん。」

 

「お姉さま。いま、Level3程度の能力者なら私がちょっと

ビリビリすれば事件解決しちゃうわよ。なんて思ってない

です わよね?」

 

ギクゥ!という擬音が聞こえてきそうなくらい美琴は、自分の心の内を見破られて、焦った。

 

「そん、そんな事思ってるわけないじゃなーい。あは、あ

ははは〜。」

 

「お姉さまはあくまで一般人。学園都市の治安を守るの

は、私たち風紀委員のお仕事ですの。今回はおとなしくし

ていてくださいですの。」

 

「わかってるわよ。」

 

美琴はため息をつきながら答えた。

 

「それでは参りますわよ。初春、不破さん。」

 

「はい!」

 

「おう!」

 

「頼んだわよ。3人とも!」

 

 

3人は白井の能力を使い、現場へ向かう事にした。

 

「3人いっぺんに運ぶのは無理ですので、まず最初に初春を

現場まで送って、その後不破さんを現場までお送りします

の。」

 

「いや、俺はタクシーかなんかでいくから、二人で先に行

ってていいぜ?」

 

「不破さんがタクシーに乗って現場に来るよりも、私が現

場と支部を2往復したほうが早いですの。おとなしくここ

で待っててくださいまし。」

 

「そっか。わかった。」

 

「初春!行きますわよ。」

 

「はい。」

 

黒子と初春がヒュンッ、と消えた。

 

 

「初春。ちょっといいですの?」

 

黒子が能力でビルとビルの間を飛び越えながら、横にいる初春に尋ねる。

 

「なんですか?白井さん。」

 

「いつも支部でバックアップをしているあなたが、なぜ今

日に限って現場に行きたいだなんて、一体どうしたんです

の?」

「それは…私は不破さんの教育係ですし、その、なんと言

うか…支部から不破さんのことをサポートするよりは、現

場で、不破さんの隣でサポートしたいと思ったんです。」

 

「…。」

 

「私が情報処理以外はどんくさくてトロいことはわかって

ます。私が現場に出るよりも固法先輩が行った方がいいこ

ともわかってます。でも…ッ。」

 

「…わかりましたの。私もあなたが現場に出ることはいい

経験になると思いますの。」

 

「白井さん!」

 

「ただし!絶対に私や警備員のそばから離れてはいけませ

んのよ!これだけは約束して欲しいですの。」

 

「わかりました。ありがとうございます。」

 

 

(完全にあの殿方の事が好きになってしまったのですわ

ね。初春。当の本人が気付いているかはわかりませんが、

あの初春が現場に出たいだなんて…お姉さまの言った通

り、恋は人を成長させるのかもしれませんわね。)

 

 

 

「到着ですの!」

 

支部から五分もかからずに、現場へ着いた黒子たちは、警備員の車のある場所へ向かった。

 

「風紀委員一七七支部より応援にきましたの。白井 黒子と

初春 飾利ですの。」

 

「おぉ。ご苦労だったじゃん。」

 

車椅子に乗った黄泉川 愛穂(よみかわ あいほ)が出迎える。

 

「ちょうど初春に頼みごとをしようと支部に電話をかけようとしてたところじゃん。手間が省けたじゃんよ。」

 

「頼みごと?」

 

「実は、監視カメラを使って雑居ビル群の様子を見ようと

思ったら、ハッキングされているみたいで、使えないじゃ

んよ。」

 

「監視カメラをハッキングできるなんて…」

 

「あっちにもかなり優秀なハッカーがいるみたいじゃ

ん。そこで、初春に監視カメラの操作を取り返して欲しい

じゃんよ。できるか?」

 

「はい。もちろんです!私にできる事はそれくらいですか

ら。」

 

「それでは、私は不破さんを迎えに行ってきますの。初

春。頼みましたわよ。」

 

「了解です。」

 

「それじゃ、警備員の車の中にある機材をつかって、頼む

じゃんよ。」

 

その時、乗り込もうとした車の上に、誰かが飛び乗ってきた。

 

「アッハハ。あんたが守護神(ゴールキーパー)か。監視

カメラの操作を取り戻したいみたいだけど、そうはいかな

いよん?」

 

女の声がしたかと思うと、次の瞬間、車の中の機材が火花を散らし始めた。

 

「危ない!」

 

黄泉川が叫んだのとほぼ同時に、車が、轟!と音を立てて爆発した。。




第3話いかがだったでしょうか?今回は新キャラを3人ほど登場させてみました。大変なのは、キャラの名前を考える事です。禁書目録のキャラは難しい字を使った名前が多いので、それに合わせようと頑張りましたが、無理でした笑。これからも何人か新キャラを登場させようと思っているので、良い名前の案がありましたら、感想の部分に書いていただけると、嬉しいです。読んで頂き、ありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。