異世界へlet's go!!(歌奈編)[一時凍結] 作:無の空間の存在維持
翌日、同じクラスだったため、昼休みに佐天と初春が問いてきた。
佐天「昨日のあれは何だったんですか!?」
歌奈「佐天さん?」
羽菜「昨日のって、私が車をキャッチしたことですか?」
初春「そうです!能力者だったんですか!」
そう聞いてくるのは当たり前だ。あそこには初春と佐天もいたのだから。
羽菜「歌奈ちゃんはそうですけど、私は無能ですよ。」
一応、バンク上の内容ではそういうことになっている。
佐天「じゃあ、何でできたんですか?」
羽菜「体術です。見た目でそんな感じではありませんですが、そういう技術を習っているんです。」
歌奈(実際に軽くやってたからね。すべての体術を。)
内容は嘘ではない。能力を使用するうえで、体術は欠かせない。しかし、『能力』というところは省いた。・・・むしろ、『無能力者』ということにした。
初春「そ、そうなんですか・・・。」
体術や体力作り、筋肉を普通に鍛えるだけでは無理ではあるが、プロレスや相撲などがあるため、ある程度は力が付く。しかし、乗物や巨大な荷物を素手で運べるかは別の問題だ。それは世界によって異なる。
羽菜の会話に上手く言葉を合わせることにした。
歌奈「そうだよ。それに気になるなら、能力などが書かれている物があるんでしょ。それを確認すれば、分かるんだよね。」
初春「そうですね。今、確認してみます。」
端末を取り出し、即調べ始めた。すると、すぐに手が止まった。
初春「そうですね。確かに羽菜さんには無能力者ですね。」
佐天「無能力者でもあんなのができるんだ・・・。」
羽菜があそこまでできることに感心していた。
初春「それと歌奈さんは確かに能力者ではあるですが、レベル1ですね。」
佐天「初春と同じレベルなの?」
歌奈「初春さんと、ってことはレベル1なんだね。」
初春「はい。『定温保存』という能力です。ですが、レベル1なので、低温度を維持することしかできないんですよ。」
歌奈「そうなんだ。私は『座標移動』?という能力だよ。」
初春「白井さんとは少し異なる能力ですね。」
佐天「どう違うの?」
詳細な知識は詳しくないようだ。そのため、初春が説明を始めた。
初春「はい。白井さんの『空間移動』の場合、触れた物を一瞬で移動することができるんですが、『座標移動』の場合、触れなくても物を移動させることができるんです。」
佐天「じゃあ、『空間移動』の方が不便ってこと?」
見た目を重心にメリットとデメリットを考えればそうなのかもしれない。
初春「慣れれば、そうなりますが、プラスαの座標を演算しなくてはいけないんです。手に持っていれば、目的地のみ演算すればいいんですが、遠くの物を瞬間移動させるには出発地を演算し、目的地を演算しなくてはいけないんです。なので、便利度では『座標移動』ですが、『空間移動』の方が演算量は少ないんです。」
佐天「そうなんだ。」
羽菜も歌奈も聞いていたが、『演算量』という単語が重要のようだ。確かに、歌奈や羽菜にも演算する領域はある。歌奈の“時空”という能力の中でも『テレポート』という現象を起こすのも座標が必要になる。が、瞬時に行なっているため、歌奈はそれほど苦ではなかった。何せ、転移している場所が場所だからだ。
それを本音としていうのは無理なため、佐天が理解しているかを確認した。
歌奈「分かってもらえた?」
佐天「問題ない!」
意気込みを入れているところからすれば、大半は理解できていないのだろう。
羽菜「では、食べ終わりましたので、これで失礼しますね。」
とっくに朝食を終えていたため、この場から去った。
午後の授業が終わり、羽菜は歌奈にこの世界の基本情報を教えた。やはり、この世界の常識ぐらいは知らないとマズイと思ったからだ。その説明が終え、1日を終えた。