異世界へlet's go!!(歌奈編)[一時凍結] 作:無の空間の存在維持
数日後、歌奈は病院へ駆け込んだ。そこには佐天の回復を待っている初春がいる。
歌奈「佐天さん!」
初春「歌奈さん・・・・・・。」
歌奈「佐天さんが気を失ったって聞いたんだけど・・・。」
初春「はい・・・・。私がもう少し気を遣っていれば・・・・。」
先ほど初春から電話で佐天が倒れたことを聞き、病院へ駆け出した。
歌奈「初春さん・・・・。起きるまで待たないとね。」
そもそも『レベルアッパー』をウワサとして聞いた。それだけならば、行動はしない。しかし、佐天から電話で『レベルアッパー』を入手したことを聞き、行動に出た。初春にも話そうとしたらしいが、最初は話すタイミングを逃したらしい。
しかし、風紀委員で『レベルアッパー』の危機を抱き始める。初春はその立場があり、風紀委員でも『レベルアッパー』の危険性について話し合っていた。そのため、友人とはいえ、話しづらく、今まで隠していたように思える。
歌奈は佐天の連絡直後、早速佐天の自宅に向かい、『レベルアッパー』の元を回収しようとする。しかし、会話の中ですでに使用していることが判明していた。要するに、会った時はもう手遅れだったということだ。後にどんなことを言っても、説得しても、結果的に回収はできず、追い出されてしまった。
歌奈は風紀委員である初春に連絡すればよかったが、すでに『レベルアッパー』を持つ者は取り締まる手段を取っていたため、連絡をしなかった。友人という関係でも佐天は見逃されることはないため、歌奈自らが行動に出始めた。そのため、しばらくスキルアウトの本拠を聞きに行き、佐天の容体を聞き、今に居たる。
歌奈「それと何か分かったの?」
初春「はい。原因のCDプレイヤーの音楽ですが、その中に脳を他の脳と一致させる効果があることに判明しました。」
簡潔過ぎて、歌奈にはまったく理解できなかった。
初春「えっとですね。『共感覚性』という現象です。音だけで五感に働きかける事で、『学習装置』と同じ効果が得られるらしいんです。複数の人が同じものを見て、同じように感じることですね。」
歌奈「つまり、『共感覚性』を身近なモノで例えると、別々の人が同じ物を見ても、同じイメージをするみたいな感じだよね。」
初春「そうです。強引にイメージを共有させようとしているため、その影響で脳に負担がかかります。そして、脳が耐えられなくなって、意識を失ったということです。」
かみ合わない波長を無理に合わせたため、脳に負担がかかった。結果、その負担に耐えられなくなり、意識まで影響してしまうことらしい。
初春「今から、木山先生の所に行く所なんですけど、ついて来ます?」
歌奈「まず、その木山さんって誰?」
歌奈はまず木山という人と面識がないため、誰なのかは知らない。
初春「あっ。歌奈さんは知りませんでしたね。木山春生先生です。大脳生理学を研究していて、専門分野はAIM拡散力場らしいです。」
歌奈「そうなんだ。・・・・・私も力になりたいから、ついてくよ。」
佐天を助けられなかったため、初春と一緒に少しでも役立てようとした。初春について行き、木山先生のいる研究所へ向かった。