聖ジャスミン学園物語―女子と共に甲子園へ― 作:パワプロ大好き男
冬の練習も充実しており、少年もキャプテンの仕事しながら練習に参加出来るようになった。
そんな中、1人の選手が少年に相談にのってきたのである
「フゥ~今日も疲れた~」
全体練習が終わった。
ドーム型の室内練習場は最高だ。
聖ジャスミン学園高校しかこんな設備がないわけだから、練習試合には持って来いだ。
最高の気分だぜ。
そのとき、俺の前に1人の選手が来た。
「土屋君、今、大丈夫ニャ?」
現れたのは、猫塚かりんちゃん。
右投げ右打ちの外野手。
足が速く、肩も強い。
守備範囲が広く、エラーは少ない。
しかし、バッティングはあまり上手くない娘だった。
「どうかしたの?」
俺が聞くと、かりんちゃんが言った。
「私…選手を辞めたいニャ。」
かりんちゃんがこんな事言うなんて思ってもいなかった。
「ど、どうしてそんなこと言うの!?」
俺が彼女に聞いてみた。
「だって1軍のメンバーと私の差があまりにもありすぎるんだニャ、どんなに練習で努力しても皆に勝てないし、強くなれないニャ、2年生になってもスタメン・ベンチに入れないし、1年生に抜かされるし、もうイヤになっちゃったんだニャ、辞めたいニャ。」
と彼女は答えた。
さらに続けて言った。
「だから私みたいな野球下手な人は皆の足を引っ張らないために身を引いた方がいいし、いない方が強くなれると思うニャ。」
俺はそれを聞いてショックだった。
彼女なりの考えだった
「かりんちゃんは野球好き?」
俺は聞いてみた。
「えっ、うん、好きだけど、どうかしたニャ?」
「それなら、記録員なんかはどうだ?」
「どうしてニャ?」
「かりんちゃんはいつも他校の偵察行ってるでしょ。」
「あっ、そうだ、偵察行ってるニャ!」
「そう、かりんちゃんなら記録員向いてるんじゃないかと思ったんだ。」
「確かにニャ。」
「かりんちゃんは皆の役に立つために色んな情報を提供してくれるし、映像も録画してくれる、聖ジャスミンにはマネージャーいないから、そういった裏方の仕事をしてくれる人がいたらいいなぁと思ってさ。」
「なるほど~。」
「だから、選手辞めないで記録員として残って欲しいんだ、かりんちゃんだって聖ジャスミン学園高校野球部の戦力だ、役に立たないなんて思ってないよ。」
そう言うと、彼女は嬉しそうに言った。
「ありがとう、私、記録員として頑張ってみるニャ、ありがとうニャ。」
「どういたしまして。」
そう言って彼女は室内練習場をあとにした。
その後、彼女は監督と相談し、正式に記録員として聖ジャスミン学園高校野球部を続けるのであった。
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この日、監督がコーチを連れてきた。
なぜ、この時期にコーチを呼んだのか分からなかった……。
第15章がかなり長かったので、今回は短めにしました。
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