聖ジャスミン学園物語―女子と共に甲子園へ― 作:パワプロ大好き男
2、3年生と共に練習を開始したが、夏の地区大会は1年生は全員応援スタンドになってしまった。
見事に地区大会は突破し、地方大会に出場することが出来た。
しかし、3年生の1人が怪我をしてしまったため、監督は急遽、少年をベンチ入りすることになってしまった。
思わぬ形でチャンスが来た少年は早速レギュラーの人達と練習を開始するのであった。
そして、地方大会が始まったのであった。
「土屋君、地方大会頑張ってね。」
声をかけてくれたのは、川栄李奈(かわえいりな)先輩だった。
ショートヘアーで穏やかな方だった。
彼女は、背番号1番を着けていた3年生エース。
地区大会の決勝で打球が顔に当たって骨折してしまった。
俺はその背番号1を俺が着けることになったわけだが、嬉しい反面、申し訳ない気分だった。
「ありがとうございます。」
すると、川栄先輩が言った。
「大丈夫よ土屋君、あなたは練習の時から凄いんだもの、出来るわよ。」
俺は凄く嬉しかった。
なんならこの人と結婚したいぐらいだった。
「マウンドに上がれば、あなたはエースだからね。」
この言葉を聞いて、やる気が上がった。
彼女のためなら、この身に代えてもやり抜こうと思った。
彼女と話を終えると、矢部がいた。
俺の帰りを待っていたようだ。
「土屋君、おめでとうでやんす~」
「ありがとう矢部君」
太刀川広巳たちもいた。
「土屋君、頑張ってね!」と太刀川が言った。
「応援してるからね!」と小鷹が言った。
「全力投球ッスよ!」と川星が言った。
「ナッチだってピッチャー諦めてないけど土屋君なら納得!」と夏野が言った。
「打たれてもいいから諦めないでね~」と大空が言った。
「精一杯投げてください。」と小山雅が言った。
「調子悪かったら私と交代したっていいんだぞ♪」と美藤千尋がからかった。
「ちーちゃん、それは言い過ぎでやんす~」
「コラァ~ちーちゃんって言うな~」
「ヒェ~」
「アハハ」
こんな感じで話しかけてくれた。
緊張もほぐれ、助かった。
そんな時、後ろから先輩の声が聞こえた。
「土屋君、バッテリーやろう~」
キャプテンの高橋(たかはし)みなみ先輩だった。
とても真面目で、チームの顔でもあるが、俺に対して好意的に話しかけてくれる。
緊張のあまり股間が盛り上がりそうな位可愛かった。
「はい、分かりました。」
そう言って俺は真っ先に向かった。
「じゃあ行ってくるね。」
「いってらっしゃ~い。」
「いってらっしゃいでやんす~」
こうして、高橋先輩とバッテリー練習が始まった。
――――――――――――――――――――――
俺はレギュラー組と練習を始めた。
高橋先輩に向かってストレートを投げた。
記念すべき聖ジャスミン学園の練習の第1球を投げた。
シュッ、スパーン。
「イタッ、凄いわ土屋君、速いわね。」
高橋先輩が言った。
すると後ろで前田敦子(まえだあつこ)先輩が叫んだ。
「凄いわ、この子160Km/hよ。」
「マジで!?凄いわ~ホレちゃうわ~」
高橋先輩が大袈裟に言った。
「土屋君~アタシ心奪われちゃった~もっと投げて~」
と高橋先輩が言った。
そんなこんなで100球近く投げたのである。
――――――――――――――――――――――
地方大会が始まった。
1回戦の相手は清貧高校だった。
スタメンは以下の通り
1番 (中) 柏木由紀(かしわぎゆき)
2番 (二) 篠田麻里子(しのだまりこ)
3番 (遊) 大島優子(おおしまゆうこ)
4番 (捕) 高橋みなみ
5番 (投) オレ
6番 (一) 小嶋陽菜(こじまはるな)
7番 (三) 板野友美(いたのとみ)
8番 (右) 指原莉乃(さしはらりの)
9番 (左) 渡辺麻友(わたなべまゆ)
俺以外は全員3年生、物凄く心強かった。
しかし、整列して、礼をして、守備につくと、やっぱり緊張する。
高橋先輩が言った。
「心配しなくていいよ。土屋君は160㎞/hのストレートがあるんだから、ねじ伏せるよ。それに変化球もいっぱい持ってるんだから、いつも通りでいこうよ。アタシの胸を突き抜くぐらいの勢いで投げてこい。」
と言ってきた。
絶対に投げきってやろうと思った。
試合が始まった。
俺は初っぱなから飛ばしていった。
160km/hのストレートを軸に三振を奪っていった。
打線も繋がっていき、20-0でコールドで勝った。
2回戦は米門西(まいもんにし)高校を相手に15-0、3回戦は村田東(むらたひがし)高校を相手に10-0でコールド勝ちした。
4回戦は明川学園(あきかわがくえん)に9-1で勝ち、準々決勝は薬師(やくし)高校に8-2で勝った。
準決勝は仙泉(せんせん)学園に7-3で勝ち、決勝まで駒を進めた。
「やったね、土屋君、あともう少しだよ。」
「はい、ありがとうございます。」
そして決勝が始まった。
相手は稲城実業(いなしろじつぎょう)高校だった。
スタメンは以下の通り
1(右) 右近(うこん)
2(中) 中村(なかむら)
3(左) 左近(さこん)
4(遊) 遊佐(ゆさ)
5(三) 三田(みた)
6(二) 二岡(におか)
7(一) 一村(いちむら)
8(捕) 原田(はらだ)
9(投) 成宮(なるみや)
1年生の成宮、2年生の原田以外は全員3年生。
試合が始まった。
初回から投手戦が続き、前半終了時点で0-0だった。
後半戦も投手戦が続き、均衡が破れたのは9回表に高橋みなみ先輩がソロホームランを放ち、1-0で勝っていた。
しかし、1回戦から投げていたせいか、スタミナが持たなかった。
それでも俺は最後まで投げきろうと思い、9回のマウンドに上がった。
9回裏、7番・8番を連続三振したあと、9番打者を押さえようとしたその時、すっぽ抜けた球が成宮の頭に直撃した。
成宮はうずくまってしまった。
俺はマウンドで立ち尽くしてしまった。
高橋先輩がタイムをとってくれた。
「大丈夫よ土屋君、気にしないで。」
と笑顔で言ってくれた。
しかし俺は物凄く罪悪感を持っていたから、暗い声で謝罪した。
「申し訳ありません。」
涙が溢れた。
もちろん危険球退場となってしまったので、俺は泣きながらマウンドを降りた。
背番号10の前田先輩がマウンドへ向かった。
すれ違うとき、前田先輩は俺に声をかけてくれた。
「土屋君、お疲れ、私がしっかり引き継いであげる。」
「前田先輩…」
「土屋君の全力投球する姿とてもカッコ良かったよ。」
「ありがとうございます…」
「私は、あなたのことが大好きよ。私も土屋君のように攻めるから。」
それを聞いて、凄く嬉しかった。
スタンドからは惜しみない拍手が起きた。
「土屋君~よく頑張ったでやんす~」
「お疲れ土屋~」
「泣かないで~」
泣かないでと言われても涙は止まらない。
俺はベンチの裏でグローブ投げ、悔しがった。
「ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
ドカッ、ガシャーン、バキン
「おれのせいだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
まるで気狂いのような感じで怒り狂った。
「☆★○●◎◇◆□■△▲▽▼※☆★○●◎◇◆」
それはベンチまで響いた。
すると、2年生の高城(たかぎ)れに先輩が声をかけてくれた。
「土屋君、泣かないで、土屋君は決して悪くないよ。土屋君は最後まで攻めてくれた。ピンチになっても粘り強く投げてくれた結果なんだよ。だから、そんなに自分を責めないで。土屋君のピッチングは私達を勇気づけてくれたんだから、気にしないで。土屋君の攻める姿勢は、皆大好きだよ。お願い、泣かないで。」
俺は高城先輩に慰められ、ベンチに戻った。
「応援しようね。」
高城先輩に言われ、俺はめいいっぱい応援した。
一方、試合は2アウトランナー1塁の場面、1番フォアボール、2番フォアボールとなり、2アウト満塁。
バッターは3番打者、しかしフォアボールで押し出し、1-1の同点に追い付いた。
そして、4番打者に前田先輩が打たれた。
打球がセンター方向に行った。
嫌な予感がした。
「やめて…やめて…お願い…」
そして………
「やめてーーーーー」
柏木先輩の叫びもむなしく、スタンドに入った。
逆転満塁ホームラン。
5-1で負けた………
3年生の最後の大会が幕を閉じた。
そして、皆泣いたのであった。
長くなって大変恐縮です。
こんな感じでいきたいと思います。
よろしくお願いします。
ここまでのご愛読ありがとうございました。