聖ジャスミン学園物語―女子と共に甲子園へ― 作:パワプロ大好き男
3回戦は順当に行けば青道高校と当たるはずだったが、その青道が駈杜高校に負けたと猫塚かりんから聞いて驚くナインたち。
思わぬかたちで番狂わせが起きてしまい、戸惑う一方、青道の仇を討とうと決心するのであった。
寮に戻り、猫塚かりんちゃんと合流した。
「早速、ビデオ見せてくれるかい?」
「了解ニャー!」
ビデオを見てビックリ仰天した。
なんと、あの青道高校が一方的な攻撃を受けていた。
あまりの酷さに、ナインは戸惑うばかりだった。
「何これ!?信じらんない、御幸君たちが打ち込まれてるじゃない!?」
小鷹が驚いた表情で言った。
「前半は無得点のまま終わってるけど、後半が……」
太刀川も驚いた表情で言った。
「これはひどいッス、一方的すぎるッス!」
川星も驚いた表情で言った。
「降谷君がスタミナ消費しすぎて、全部甘い球だわ。」
美藤も驚いた表情で言った。
「どうしたのかしら、青道さんらしくないです。」
大空も驚いた表情で言った。
「私達と練習試合してくれたのに、寂しいです。」
小山も驚いた表情で言った。
「かりんちゃん、駈杜高校ってこんなに強いの?恐すぎない?」
夏野も驚いた表情で言った。
「確かに駈杜高校は強いのかもしれないけど、皆、落ち着いてニャ、攻略出来ない相手でもないニャ、これを見てニャ。」
かりんちゃんは至って冷静だった。
「要注意人物はピッチャーの神童裕二郎君、彼はストレートを軸に変化球を投げるからやっかいかもしれないけど、ランナーがいると、彼は浮き足になりやすいニャ、とにかく彼の決め球であるストレートには要注意ニャ。」
かりんちゃんは冷静に分析した。
確かに神童裕二郎はいいピッチャーだが、ランナーがいると、やたら牽制する姿が見受けられた。
あまりにもうっとうしかった。
ランナー気にしすぎだろうと思った。
「あともう1人、キャッチャーの有村佐治君、リードは広いし、なかなか的を絞らせてはくれないニャ、バッティングも長打があって、やりづらいバッターではあるニャ、でもランナーいない時は全く打ててないから、低めに集めれば問題ないと思うニャ。」
確かに有村佐治はキャッチャーはいいが、バッティングは極端だった。
眼鏡をかけているが、めんどくさそうな態度をとってるから、なんかいけそうな気がする。
「なるほど~一也たちは、この2人の術中にはまってしまったわけだ。」
俺が言った。
「その通りニャ、皆、彼等の術中にはまらないように気を付けて頑張ってニャ。」
かりんちゃんがエールを送った。
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3回戦のスタメンは以下の通り
1番 (遊) 小山雅
2番 (二) 夏野向日葵
3番 (中) 矢部明雄
4番 (投) オレ
5番 (左) 大空美代子
6番 (右) 美藤千尋
7番 (三) 太刀川広巳
8番 (捕) 小鷹美麗
9番 (一) 川星ほむら
なんと矢部君が人生初のクリーンアップに入った。
「オイラ、ホームラン打つ自信ないでやんす~」
矢部君が心配そうに言った。
「大丈夫だよ、ホームラン打てなくてもヒットを量産すれば十分だよ。だからプレッシャーになることはないよ。」
俺がアドバイスした。
「そうでやんすね、オイラ頑張るでやんす!」
矢部君が元気になった。
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3回戦が始まった。
1回表、三者凡退。
1回裏、先頭の小山が出塁。
2番夏野が送りバントで1アウト二塁。
ここで、初のクリーンアップに入った矢部君が打席に入る。
すると、初球をキレイに流し打ち。
二塁ランナー小山が一気にホームインし、あっさり先制した。
矢部君がタイムリーツーベース。
「ナイスだ矢部君、その調子だ!」
俺が言った。
(ウオォー!オイラカッコよすぎるでやんす~!!気持ちいいでやんす~!!!)
矢部君が二塁ベース上で感動していた。
続く俺はツーランホームランで追加し、3ー0となった。
「ちっ、最悪。」
マウンド上で神童裕二郎が呟いた。
(気にするな裕二郎、ランナーはもういない、次のバッターに集中しろ!)
有村佐治が呟いた。
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2回表、三者凡退。
2回裏、こちらも三者凡退。
3回表、4番の有村にヒット許すも、後続を三者凡退に抑えた。
3回裏、1アウト一、二塁までいくも、ゲッツーで得点なし。
4回表、三者凡退。
4回裏、こちらも三者凡退。
5回表、9番の神童にフォアボール与えるも、後続を三者凡退に抑えた。
5回裏、2アウト満塁になるも、4番の俺が打ち上げてしまい、無得点。
頭に来た俺はバットを叩きつけた。
「なかなか点数とれないな~」
俺は呟いた。
気がつけば、5回裏まで終わり、3ー0で聖ジャスミン学園が勝っていた。
インターバルが入り、俺達はゆっくり体を休んだ。
「必ず一也の仇を打つ!!」
俺はもう1度気を引き締めた。
後編もあるので、長くて申し訳ありません。
ご了承下さい。