聖ジャスミン学園物語―女子と共に甲子園へ― 作:パワプロ大好き男
稲城実業高校は2年前の夏に甲子園に行っているわけだが、果たして今回はどうなのか?
大田スタジアムで稲城実業高校と文武高校の2校が対決するのであった。
先攻は文武高校、後攻は稲城実業高校であった。
俺達は、この試合を見ることは、あまり、ないので新鮮だった。
稲城実業高校と文武高校のメンバーが整列し、礼を済ませ、稲城ナインは守備に就いた。
この試合、楽しみだ。
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稲城実業高校のスタメン
1番(中)神谷カルロス俊樹
2番(遊)白河勝之
3番(三)矢部浩二
4番(一)山岡陸
5番(投)成宮鳴
6番(右)福井健斗
7番(二)江崎卓
8番(捕)多田野樹
9番(左)杉良平
文武高校のスタメン
1番(中)矢部吾一雄
2番(二)鎌刈善二
3番(三)古長衛士
4番(投)神高龍
5番(一)武秀英
6番(捕)半田小鉄
7番(遊)中之島幸宏
8番(右)三森右京
9番(左)三森左京
『1回の表、文武高校の攻撃は、1番センター矢部吾君』
右打席に矢部吾が入った。
シュ、スパーン
【ストライク!】
シュ、スパーン
【ストライク!】
シュ、スパーン
【ストライク!バッターアウト!!】
3球三振に仕留めた。
この辺はさすがだなと思った。
『2番セカンド鎌刈君』
鎌刈が左打席に立った。
スイッチヒッターで、成宮は左投げだから右打席に立つのが一般的だが、少しでも塁に近づける作戦だろうと俺は思った。
シュ、カキーン
どん詰まりのセカンドゴロ。
『3番サード古長君』
古長が右打席に立った。
シュ、カキーン
打ち上げた打球はセンター方向に上がった。
滞空時間は長かったが、センターフライになった。
3アウトでチェンジ。
「鳴さん、ナイスピッチです。」
多田野が言うと
「だろぉ?今日はストレートが走ってるから、このまま押していこうぜ!」
と、上機嫌に成宮が言った。
『1回の裏、稲城実業高校の攻撃は、1番センター神谷君』
カルロスがセーフティバントで出塁した。
『2番ショート白河君』
白河が送りバントを決め、1アウト二塁。
『3番サード矢部君』
矢部がヒットで1アウト一、二塁。
『4番ファースト山岡君』
山岡が犠牲フライで1点先制した。
この辺はさすがだなと思った。
なおも2アウト一塁。
「ヤベェ、稲城実業さすがだぜ、もう1点取られちまったよ。」
神高が苦笑いしながら言った。
「気にするな~次のバッター抑えよう!」
武が神高を励ました。
(1点だけじゃ済まさねぇよ、もう1点取ってリードを増やさないと。)
成宮が呟いた。
『5番ピッチャー成宮君』
成宮が左打席に立った。
(へっ、成宮め、打てるもんなら打ってみやがれ。)
神高が嘲笑うかのように成宮を見下した。
シュ、スパーン
【ストライク!】
150㎞/hのストレートが成宮のインコースに来た。
(くっ、速い…)
成宮は呟いた。
シュ、スパーン
【ストライク!】
今度はスライダーがアウトコースに決まった。
(なんだコイツ、球速差がハンパねぇ…)
成宮は思った。
神高はとんでもないヤツだと。
シュ、スパーン
【ストライク!バッターアウト!!】
3球三振に倒れた。
カーブがえげつないくらい曲がっていた。
「くそ!」
成宮が吠えた。
「いやぁ~悪い悪い、1点取られちまったよ。」
ベンチに戻った神高はメンバーに言った。
「大丈夫、まだ初回だ、挽回しようぜ!」
武が言った。
「あぁ、やってやるぜ。」
神高が言った。
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その後、稲城実業高校の先制以外は無得点が続いた。
5回終えて1―0の稲城リードで前半を終えた。
この試合は果たしてどちらが勝つのか?
そして、俺達の決勝の相手は一体どっちだろうか?
後編に続きます。
ご愛読ありがとうございました。