聖ジャスミン学園物語―女子と共に甲子園へ― 作:パワプロ大好き男
キャプテンは2年生の高城れに先輩、副キャプテンは2年生の百田夏菜子(ももたかなこ)先輩になった。
秋季大会に向けて練習を始める一方、少年は夏の大会のあの出来事を引きずっていたのであった。
「土屋君、今日も部活休んだのか…なんか心配だな…」
高城新キャプテンが言った。
百田新副キャプテンが言った。
「仕方ないよ、土屋君にとって辛い出来事なんだから、しばらくはそっとしておこう。」
「そうだね、あまりしつこくやるとストレス抱えちゃうしね。」
他の1年生は、やはり土屋のことを心配していた。
「土屋君、今日も休みなの?」と太刀川が言うと、
「そうなの、どうしたのかしら」と小鷹が言った。
「心配ッス」と川星が言った。
「土屋君、大丈夫かな…」と夏野が言った。
「鬱にならなきゃいいですけど…」と大空が言った。
「私たち練習してていいのでしょうか?」と小山が言った。
「矢部っち、土屋君を慰めにいってあげて。」と美藤が言った。
「了解でやんす~」と矢部が言った。
練習終了後、土屋のいる寮の部屋に入った。
ところが、土屋はいなかった。
「どこ行ったんでやんすか…」
すると、室内練習場から音が聞こえた。
行ってみると、そこに土屋がいた。
よく見るとピッチング練習していた。
汗がビシャビシャになっていた。
そのあと、バッティング練習していた。
物凄い勢いでフルスイングしていた。
自主練終わったあと、土屋はその場で倒れ混んだ。
疲労困憊(ひろうこんぱい)だった。
「土屋君」
「矢部君」
「どうしたんでやんすか、こんなに無理してまで練習して、皆寂しがってたでやんすよ、ちゃんと全体練習に参加するでやんすよ~」
「すまない矢部君…どうしても行きたくないんだ…怖いんだ…皆の反応が」
「どうしてでやんす?」
「3年生の夢である甲子園出場を俺が潰してしまった…それなのに…なにくわぬ顔で練習になんか参加したくないんだ…自分が悪いからこうなってしまった…だから…」
「土屋君、もう忘れようよ、皆そんなこともう気にしていないよ、皆土屋君が参加しないことに心配しているんだ、だから、練習に来てよ、心配でやんす~」
「そうか…皆心配してたのか…分かったよ。」
矢部君と共に寮の部屋に戻りました。
そこには高城先輩と百田先輩がいた。
「土屋君~」
高城先輩が俺に抱きついた。
なまら苦しかったが、それぐらいこの人は俺に対して好意的であった。
「苦しいです~」
「ちょっとれに、土屋君が苦しんでるじゃんwwwww」
「あっごめんね~」
「高城先輩、恐るべしでやんす~」
この寮は1部屋4人で暮らしている。
ちなみに俺の部屋には矢部君と高城先輩と百田先輩と住んでいる。
高城先輩は高橋先輩以上にしっかり者で、ムードメーカーである。
百田先輩は高城先輩の突っ込み役みたいな存在である。
ただ2人とも少し変態である。
「土屋君、辛い気持ちもあるけど、気持ち切り替えていこうよ~」
「そうだよ、秋季大会で優勝したら甲子園だよ~チャンスはいくらでもあるから大丈夫~」
「そうでやんす~オイラの代はまだ2年も出来るからチャンスはあるでやんす~」
高城先輩と百田先輩が心強かった、矢部君は本当に優しかった。
この人達に会えて本当によかった。
それから、俺はもう一度練習に参加しようと思いました。
次の日、俺は皆に迷惑をかけたことをしっかり謝罪した。
皆は暖かい拍手で出迎えてくれた。
全体練習にも積極的に参加するようになり、ムードは明るかった。
「やっぱり土屋君がいると、練習が楽しいですね~」と大空美代子が言うと、
「そうだね、やっぱり土屋君が来てくれて嬉しいです~」と小山雅が言った。
ピッチング練習では、俺はいつも以上に投げまくった。
シュッ、スパーン
「ヒャ~土屋君の球が速いな~」
高城キャプテンは驚きながらも、しっかり土屋の球を受け取った。
しかし、投げる度に右肩を回す癖が見受けられた。
(痛いのかな~)
高城先輩が土屋に駆け寄った。
「右肩痛いの?」
「はい、夏の大会が終わったあとから右肩痛むんです。」
「無理しない方がいいよ、今日は早めに上がりな」
「しかし…」
「ダメよ無理しちゃ、土屋君が怪我したら皆に迷惑かけちゃう!早めに切り上げることも大丈夫!」
高城先輩に言われ、土屋は早めに切り上げ、病院に行ったのである。
ところが、土屋の右肩は疲労骨折していた。
医師からそう診断され、しばらくは投げないようにとドクターストップが掛かった。
落ち込んでしまった土屋をチームメイトがかばってくれた。
「大丈夫だよ、皆は土屋君の味方だから気にするな。」
高城先輩が言った。
「そうだよ、私だって同じ経験したんだから、落ち込まなくてもいいよ。」
百田先輩が言った。
俺は本当にいい先輩に出会えて良かったと思った。
秋季大会1週間前、監督が言った。
「集合」
「はい」
「秋季大会が近づいてきたわけだから、早速メンバーを発表する。」
どうせ俺は選ばれないだろうと思った。
「背番号の若い順番から発表する。」
「はい」
「1番 百田、2番 高城、 3番 佐々木、4番 夏野、5番 大空、6番 玉井、7番 有安、8番 矢部、9番 美藤、10番 本田、11番 太刀川、12番 小鷹、13番 川星、14番 岩佐、15番 秋元、16番 小山、17番 北原、18番 峯岸、19番 大家、20番 土屋、以上。」
えっと思った。
怪我している俺が選ばれた。
なぜと思ったが、嬉しかった。
「秋はこのメンバーで挑む、土屋は精神的支柱として皆をフォローしてやれ、皆は土屋のために一生懸命戦え、分かったか!」
「はい!」
「スタメンは後で発表する、解散!」
「ありがとうございました。」
俺は監督に感謝した。
プレー出来ない分、裏方として支えようと思った。
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秋季大会当日、ついに始まった。
ここで優勝すれば春の甲子園に出場することが出来る。
「それではスタメンを発表する。」
1(遊)玉井詩織(たまいしおり)
2(左)有安杏果(ありやすももか)
3(一)佐々木彩夏(ささきあやか)
4(捕)高城れに
5(投)百田夏菜子
6(三)大空美代子
7(右)美藤千尋
8(二)夏野向日葵
9(中)矢部明雄
1~5番は2年生、6~9番は1年生である。
「秋季大会は全力で戦え、分かったか!」
「はい!」
俺達の秋季大会が幕を開けた。
大変長くなってしまい、申し訳ありません。
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