聖ジャスミン学園物語―女子と共に甲子園へ― 作:パワプロ大好き男
4回裏、大空美代子がスリーベースヒットで出塁し、太刀川広巳がスクイズを決め先制した。
しかし、直後の5回表、神高がソロホームランを放ち、同点に追い付かれた。
後半戦、6回のマウンドには太刀川がマウンドに上がり、大空がサード、少年はレフトに守ることになった。
『聖ジャスミン学園高校の選手の交代をお知らせします。』
アナウンスが流れ、文武ベンチでは戸惑っていた。
「オイオイ、土屋がここで降板かよ、つまんねぇな。」
神高が言った。
「まぁまぁ、そうカリカリすんな。」
武がなだめた。
「一体、誰がマウンドに上がるんだ?」
鎌刈が言った。
「あっ、そろそろ出てくるよ。」
古長が言った。
「えっ?マジでやんすか!?」
矢部吾が言った。
『ピッチャーの土屋君がレフト、レフトの大空君がサード、サードの太刀川君がピッチャーに変わります。4番レフト土屋君、5番サード大空君、6番ピッチャー太刀川君。以上に変わります。』
「マジかよ、太刀川かよ、ハハッ、ぶっ飛ばしてやるぜ!!」
神高が気合いを入れて言った。
「オイ、お前ら、ピッチャー変わっても打ちまくれよ!いいか!!」
「オー!!」
神高の掛け声に皆が鼓舞した。
「あっちのベンチはかなり盛り上がってるでやんす。」
矢部君が言った。
「あぁ、気を付けないとな。」
俺が言った。
まもなく後半戦が始まった。
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『6回の表、文武高校の攻撃は、8番ライト三森右京君』
三森右京が右打席に入った。
ネコりんによると、右京が双子の兄貴だというが、そっくりすぎて見分けがつかなかった。
シュ、カキーン
ショートの深いところに転がって言った。
彼の足はかなり速い。
ミヤビンが懸命に投げるものの、間に合わない。
ノーアウト一塁。
『9番レフト三森左京君』
三森左京が左打席に入った。
本当にそっくりすぎて分からない。
唯一分かるのは打席が違うだけ。
シュ、コン
セーフティバント決められ、ノーアウトー、二塁。
『1番センター矢部吾君』
矢部吾が右打席に入った。
しかし、ストライクが入らず、フォアボール。
ノーアウト満塁となった。
『2番セカンド鎌刈君』
鎌刈が左打席に入った。
ここでタカがタイムをとり、ヒロピーの元へ行った。
「大丈夫よ、打たれてもいいから思いっきり腕を振ってね。」
「うん。」
タカがヒロピーの肩を叩き、ヒロピーは元気になった。
シュ、カキーン。
ピッチャーゴロで、本塁アウト。
さらに、一塁へ投げて2アウト。
2アウト二、三塁となった。
「ナイス!ヒロピー!!」
ミヤビンが言った。
『3番サード古長君』
古長が右打席に入った。
彼のプレッシャーにのまれ、フォアボールを与え、2アウト満塁。
『4番ピッチャー神高君』
神高が右打席に入った。
(へっ、女だろうが関係ねぇ!ぶっ飛ばしてやるぜ!!)
神高が気合いを入れた。
シュ、カキーン
神高の打球がヒロピーの顔に当たった。
「キャッ!!」
ヒロピーが倒れた。
ファーストのホムホムがベースカバーに入ったナッチに渡り、3アウト。
しかし、依然としてヒロピーが起き上がらない。
チェンジになったが、彼女は倒れたまま。
「大丈夫!?ヒロ!!」
タカがヒロピーをゆすった。
担架で運ばれ、治療することになった。
6回の表は無得点に抑えたものの、ヒロピーはかなり痛がっていた。
本当に大丈夫だろうか?
短めにしました。
ご愛読ありがとうございました。