聖ジャスミン学園物語―女子と共に甲子園へ―   作:パワプロ大好き男

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試合は7回裏まで進み、甲子園に近づいた聖ジャスミン学園高校野球部。
太刀川がいないなか、チーム全員で勝ちに行くが、文武高校の強さに圧倒される始末。
果たして甲子園に行けるだろうか?


第37章 決勝戦開幕(その6)

現在、3―1で聖ジャスミン学園高校が勝っているわけだが、文武高校も諦めてはいない。

 

『選手の交代をお知らせします。代打いたしました八尺に変わりまして、ピッチャー鋼君。3番ピッチャー鋼君』

 

代打の八尺がベンチに下がり、1年生の鋼(はがね)がマウンドに上がった。

守備位置は、ピッチャー鋼、キャッチャー小鷹、ファースト川星、セカンド夏野、サード大空、ショート小山、レフト猛田、センター矢部、ライト俺である。

 

『8回の表、文武高校の攻撃は、8番ライト三森右京君』

 

三森右京が右打席に入った。

セーフティバントで出塁。

ノーアウト一塁。

 

『9番レフト三森左京君』

 

三森左京が左打席に入った。

すると、三森右京が盗塁し、ノーアウト二塁。

 

シュ、スパーン

 

【フォアボール!】

 

ノーアウトー、二塁となり、鋼にとってはかなりピンチだった。

 

『1番センター矢部吾君』

 

矢部吾が右打席に入った。

すると、三森兄弟がダブルスチールを決めた。

まさかの展開に俺は驚いた。

ノーアウト二、三塁。

 

シュ、スパーン

 

【フォアボール!】

 

ストライクが入らず、またフォアボール。

ノーアウト満塁になってしまった。

 

(嘘だろ…鋼しっかりしろよ)

 

俺はライトを守りながら呟いた。

すると、タカがタイムをとり、マウンドへ駆け寄った。

 

「大丈夫よ鋼君、打たしていこうよ。」

 

タカが言った。

 

「はい、すみません。」

 

鋼が言った。

 

『2番セカンド鎌刈君』

 

鎌刈が左打席に入った。

 

シュ、カキーン

 

ゲッツーで2アウト二、三塁となった。

 

『3番サード古長君』

 

古長が右打席に入った。

 

シュ、スパーン

 

【フォアボール!】

 

またフォアボールだった。

2アウト満塁。

さすがに勘弁してと思った。

 

『4番ピッチャー神高君』

 

神高が右打席に入った。

 

(へへへへへ、美味しい場面じゃねぇか!ぶっ飛ばしてやるぜ!!)

 

神高が嬉しそうに呟いた。

 

シュ、スパーン

 

【ストライク!】

 

シュ、スパーン

 

【ストライク!】

 

2ストライクまでは追い込んだが、3球目がまずかった。

 

シュ

 

(キター!ストレートだ!!)

 

神高が振った

 

(貰ったー!!!)

 

カッキーン!!!!

 

右中間を破り、ランナー一掃の3点タイムリーツーベースで一気に逆転してしまった。

4―3で文武高校がリードした。

 

(マジかよ………)

 

俺はライトを守りながら呟いた。

 

『5番ファースト武君』

 

武が右打席に入った。

 

シュ、カキーン

 

ファーストゴロで3アウト。

俺達はベンチに戻った。

 

「監督、すみません………」

 

鋼が落ち込んだ状態で言った。

 

「気にするな、裏の攻撃で逆転すればよい。落ち込むな。」

 

監督がかばった。

 

「いいか、俺達の攻撃はあと2イニングある、逆転の可能性は十分ある、最後まで諦めずに戦え、いいな?」

 

「はい!!!」

 

監督のアドバイスに皆が返事した。

次のバッターは6番レフト猛田からだ。




短めにしました。
ご愛読ありがとうございました。
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