聖ジャスミン学園物語―女子と共に甲子園へ― 作:パワプロ大好き男
残された攻撃はあと2イニングしかない。
大丈夫だろうか?
『8回の裏、聖ジャスミン学園高校の攻撃は、6番レフト猛田君』
この回は猛田慶次から打順が始まる。
猛田が右打席に入った。
(きっ、緊張する………)
猛田が緊張しすぎて、体が固かった。
シュ、スパーン
【ストライク!】
(ヒィ~、怖ぇ~)
神高のストレートがインコースに入った。
さすがの猛田もビビっていた。
シュ、カキーン
猛田が懸命に振った。
打球はセカンドとショートとセンターの間に落ちた。
ポテンヒットで出塁。
『7番セカンド夏野君』
ナッチが右打席に入った。
シュ、コン
送りバントを決め、1アウト二塁。
『8番キャッチャー小鷹君』
タカが右打席に入った。
シュ、カキーン
【ファール!】
ストレートにタイミングが合ってきた。
(よし、こうなったら、スプリットを投げて、ヤツの選球眼を狂わしてやるか、小鉄ちゃんよ!)
神高が嘲笑いながら呟いた。
(いいぜ、龍ちゃん、やっちゃいな。)
半田も同じことを考えていた。
シュ
(!?)
スパーン
【ストライク!】
タカのバットが空を切った。
(何これ!?スプリット!?なぜこんなものを持ってるのよ。)
タカが驚いた。
(へっ、ビビっている顔がマジ面白ぇ~、もういっちょ行くか。)
神高がスプリットを投げた。
シュ
(こうなったら、何がなんでも打ってやる。)
カキーン
一、二塁間を抜き、ヒットで続いた。
1アウトー、三塁。
(チッ、ダメか………)
神高が舌打ちした。
『9番ファースト川星君』
ホムホムが右打席に入った。
シュ、スパーン
【フォアボール!】
ここまで俺達を苦しめてきた神高が突如、崩れ始めた。
1アウト満塁。
『1番センター矢部君』
矢部君が右打席に入った。
シュ、カキーン
【ファール!】
矢部君がカットした。
シュ、カキーン
【ファール!】
2ストライクまで追い込まれた。
しかし、神高は、ここでスプリットを投げた。
シュ、スパーン
【ストライク!バッターアウト!!】
2アウト満塁となった。
(なんだ今の球は!?スプリットでやんすか!?)
矢部君も驚いた。
『2番ショート小山君』
ミヤビンが左打席に入った。
シュ、カキーン
初球打ちで三遊間を抜いた。
同点に追い付いた。
4―4となった。
(クソッ!)
神高がイライラしていた。
『3番ピッチャー鋼君』
鋼が左打席に入った。
シュ、カキーン
今度は二遊間を抜いた。
遂に逆転した。
5―4で、なおも2アウト満塁だった。
ここで半田がタイムをとり、神高へ駆け寄った。
「逆転はしょうがない、最少失点で切り抜けよう。」
半田が神高の肩を叩いて言った。
「あぁ、任せとけ。」
神高がイライラしながら言った。
『4番ライト土屋君』
俺は右打席に入った。
(ダメ押ししてやる!)
気合いを入れ直し、バットを高々と構えた。
シュ
神高のストレートがど真ん中に入った。
(貰った!!!)
カッキーーーン!!!
打球はレフトスタンド一直線。
神高は驚いた表情で打球の行方を追った。
満塁ホームランでダメ押し。
9―4でリードを広げた。
「ヨッシャーーー!!!」
俺は雄叫びをあげてダイヤモンドを一周したのであった。
その後は、ミヨちゃんが三振に倒れ、この回は終了。
9回を抑えれば念願の甲子園………俺達は最後の守備につくのであった。
短めにしました。
ご愛読ありがとうございました。