聖ジャスミン学園物語―女子と共に甲子園へ―   作:パワプロ大好き男

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秋季大会が始まった聖ジャスミン学園。
1回戦から決勝まで計7試合あるが、少年のドクターストップのせいで戦力は下がってしまった。
それでも少年のために一生懸命戦うナインたち。
果たして甲子園行くことが出来るだろうか?


第4章 秋季大会で敗北を味わう

1回戦は俺の憧れていた青道(せいどう)高校。

先発の副キャプテン百田夏菜子先輩の頑張りもあり、0ー0が続く。

そして9回裏にキャプテン高城れに先輩のサヨナラソロホームランを放ち、勝利。

 

2回戦は帝東(ていとう)高校相手に3ー2で辛勝。

 

3回戦は七森学園(ななもりがくえん)相手に11ー0で5回コールド勝ち。

 

4回戦は鵜久森(うぐもり)高校相手に8ー7で勝利。

 

準々決勝は王谷(おうや)高校相手に5ー0で完封勝利。

 

準決勝は成孔学園(せいこうがくえん)相手に4ー3でサヨナラ勝ち。

 

夏に引き続き決勝まで駒を進めた。

 

「ついに決勝まで来たね~」と高城先輩が言った。

 

「よし、皆で力を合わせて優勝するぞー」

 

「オー!!」

 

百田先輩が言うと、皆が揃えて言った。

感謝と同時に申し訳ない気分だった。

自分だけベンチにいるのが情けない気持ちだった。

出来ることなら皆と野球したかった。

ただそれだけ………。

 

決勝の相手は薬師高校、打撃がかなり恐い学校だ。

 

相手のスタメンは以下の通り

 

1(右)山内(やまうち)

2(二)福田(ふくだ)

3(一)三谷(みたに)

4(三)戸村(とむら)

5(中)大田(おおた)

6(遊)小林(こばやし)

7(左)平畠(ひらはた)

8(捕)渡辺(わたなべ)

9(投)真田(さなだ)

 

真田と平畠が1年生で、あとは全員2年生である。

 

「オッシャ~行くぞー!!」

 

「オー!!」

 

キャプテンの掛け声と同時に整列し、礼をし、それぞれの守備位置へ散った。

 

(皆、頑張って!!)

 

俺は心の中で応援していた。

しかし、悲しい結末だった…

1回戦から投げ続けてきた百田先輩が満塁ホームラン打たれ初回4点先制された。

さらに2回表にはエラーや連携ミスが重なり6点入れられた。

このあとも得点され、気がつけば15ー0となっていた。

打線も真田相手になすすべ無し。

結局、秋季大会も決勝戦で負けてしまった………。

もちろん皆は泣いたのであった………。

あの光景は夏の大会と同じだった………。

 

「ごめんね、土屋君………」

 

高城先輩が大泣きしていた。

それにつられるかのように全員もらい泣き。

矢部君たちもだ。

 

「ごめんでやんす…」と矢部君が言った。

 

「ごめんね土屋君…」と太刀川が言った。

 

「土屋君を甲子園へ連れていけなくて…」と小鷹が言った。

 

「私達のせいでこんなことに…」と美藤が言った。

 

「ごめんッス…」と川星が言った。

 

「すみませんでした…」と大空が言った。

 

「ごめんなさい…」と小山が言った。

 

「申し訳ないよ…」と夏野が言った。

 

何を言ってるんだよ、皆は悪くないよ、悪いのは俺のケガで皆に迷惑を掛けてしまっただけのことじゃないか、なぜ皆が俺に謝るんだよ、と言いたかったが、さすがにこの状況では言えなかった………。

しばらくして監督が言った。

 

「お前さんたちは決して悪くはない。負けてしまった責任は監督である俺だ。よくここまで戦ってくれた。お前さんたちを甲子園に連れていけなかったのは悔しい。しかし、いつまでも下を向いてはいられない。この敗戦を糧に次へ活かそう。このオフは覚悟しとけ。」

 

監督は皆をかばってくれた。

この夏休みを使ってこの大会に挑んだナインたちであったが、またしても甲子園に行くことは出来なかった。

この冬休み、地獄のような練習が始まるのであった。




なるべく読みやすくするために短めにしてみました。
ご愛読ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
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