聖ジャスミン学園物語―女子と共に甲子園へ―   作:パワプロ大好き男

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聖ジャスミン学園高校野球部は甲子園に初出場し、準決勝を破り、決勝進出を決めた。
対戦相手が決まり、舞台は整った。
聖ジャスミン学園高校野球部の夏も残りわずか、果たして初出場初優勝なるのだろうか?


第45章 甲子園決勝戦

準決勝を終え、遂に決勝まで勝ち上がってきた俺達は、準決勝のもう1試合を観戦しに行った。

 

「オイラ達の対戦相手はどっちになるか楽しみでやんす♪」

 

矢部君が上機嫌に言った。

 

「あぁ、なんてったって竜王(りゅうおう)学院と覇堂(はどう)高校の試合だからね、どっちにしろ厳しい戦いになることは間違いないさ。」

 

俺が言った。

試合が始まり、皆が見た。

すると、覇堂高校がいきなり先頭打者アーチを放つと、それを皮切りに打線が爆発した。

 

「ヒェ~、優勝候補の竜王学院が打たれまくってる。」

 

太刀川が言った。

 

「恐ろしいわ、覇堂高校って打撃が好調なのね。」

 

小鷹が言った。

守備でもファインプレーが光った。

 

「何あれ、凄いッス。」

 

川星が言った。

 

「あんなプレー見たことないよ。」

 

夏野が言った。

さらに打線が爆発し、15―0と一方的な試合だった。

 

「凄いですね、覇堂打線。」

 

大空が言った。

 

「嫌だな、当たりたくない。」

 

小山が言った。

竜王学院も反撃したものの、15―5で覇堂高校が俺達の決勝戦の対戦相手となった。

 

「覇堂高校は強いわね、気を付けないと。」

 

美藤が言った。

 

「そうだニャ、宿屋に戻って作戦会議だニャ。」

 

猫塚が言った。

――――――――――――――――――――――

宿屋に戻ると、勝森監督が言った。

 

「木場嵐士(きばあらし)と水鳥忍(みずどりしのぶ)と金原(かねはら)いずるの3人は要注意人物だ、ここまで来たら、俺達の持っている全ての力を出し切ろう!」

 

「はい!!!」

 

「明々後日の先発はエースでキャプテンで4番の土屋でいく。スタメンは明後日発表する。」

 

「はい!!!」

 

こうして、俺達の最後の夏が始まるのであった。

――――――――――――――――――――――

決勝戦当日、聖ジャスミン学園高校と覇堂高校が整列した。

 

「絶対勝つぞー!!!」

 

「オー!!!」

 

俺達は元気よく飛び出した。

先攻は覇堂高校、後攻は俺達だった。

 

聖ジャスミン学園高校

1番(中)矢部明雄

2番(二)夏野向日葵

3番(右)美藤千尋

4番(投)オレ

5番(左)大空美代子

6番(三)太刀川広巳

7番(捕)小鷹美麗

8番(遊)小山雅

9番(一)川星ほむら

 

聖ジャスミン学園のスタメンがまた変わっていた。

覇堂高校のスタメンは1番に金原いずる、4番に木場嵐士、5番に水鳥忍がいる。

――――――――――――――――――――――

試合は8回裏まで進んだ。

0―3で覇堂高校にリードを許していた。

2アウト満塁の場面で、打席には矢部君が入った。

今日は4打数ノーヒットであった。

 

(矢部君、頼む…)

 

俺はベンチで祈った。

しかし、木場はスタミナが強靭のため、なかなか打ち崩す事が出来ない。

 

(オイラが打たないと、土屋君に申し訳ないでやんす、何がなんでも打つ!)

 

矢部君は気合いを入れ、バットを高々と持ち上げた。

 

(木場、長打には気をつけろ!)

 

水鳥忍が呟いた。

 

(あぁ、分かってるよ。)

 

木場嵐士が呟いた。

すでに彼は100球を投げていた。

101球目を投げた。

 

シュ、スパーン

 

【ストライク!】

 

かなり速かった。

そして2ストライクまで追い込まれたが、立て続けにボールを3つ出し、2ストライク3ボールのフルカウントとなった。

ここから矢部君が驚異的な粘りをみせる。

 

カキーン

 

【ファール!】

 

なんとファールを連発していった。

さすがの木場も疲れていた。

 

シュ

 

その時、木場のストレートが真ん中に入った。

 

カキーン!!

 

矢部君の打球がセンターを守っていた金原いずるの所へ飛んでいった。

 

(まずい、このままでは入る。)

 

金原が慌てて打球を追った。

そして、そのままスタンドインした。

 

[ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ]

 

矢部君の満塁ホームランにスタミナが沸き上がった。

 

「やったー!!!」

 

ベンチでは大盛り上がりだった。

――――――――――――――――――――――

9回表、2番打者を三振、3番打者をセンターフライに打ち取った。

そして、4番の木場嵐士に打席が回った。

 

『あと1人、あと1人………』

 

コールがどんどん大きくなっていく。

2ストライクまで追い込み、俺は渾身のストレートを投げた。

 

シュ、スパーン

 

【ストライク!バッターアウト!!ゲームセット!!!】

 

[ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ]

 

遂に、俺達は甲子園で優勝した。

努力が報われた瞬間だった。

 

《ゲームセット!聖ジャスミン学園高校が覇堂高校を倒し、4―3で初出場して初優勝という偉業を成し遂げました!!》

 

《御覧のように4―3で、聖ジャスミン学園高校が勝ちました。只今から聖ジャスミン学園高校の栄誉を称え、同校の校歌を斉唱して、校旗の掲揚を行います。》

 

アナウンスを聞いて、俺達は元気に校歌を歌った。

俺達は甲子園で優勝した。

最高の夏となり、俺達の夏は終わった。

――――――――――――――――――――――

表彰式が終わり、甲子園球場から出ると、卒業生が駆けつけてくれた。

 

「おめでとう皆!!」

 

「カッコよかったよ!!」

 

優勝旗を掲げ、俺達は誇らしく思った。

皆は笑顔に包まれた。

監督も嬉しそうな顔で声援に応えた。




かなり長くなってしまいました。
申し訳ありません。
ここまでのご愛読ありがとうございました。
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