「五十人?」
「ああ。わしの
山頂より狼煙が上がってから一刻ほど後。既に夜は明け、朝日が顔を出していた。櫻野城を目指して馬を並走させるのは、尼子軍およそ三千を率いる園田重長と、その娘の海。彼女もまた姫武将として名高く、今回は父重長の副将を務めている。
「にわかには信じ難いですね‥‥どういうことですか?」
「うむ、昨日城を発った櫻月軍は、総戦力五百のうち四百五十を連れて八幡城へと入った。しかもそれに家臣全員が従ったともきいておる。」
「なるほど。つまり今、櫻野城はもぬけの殻だと。」
「正確にいえばその姫さん達がおるがの。ろくに指揮もとれんじゃろうて。」
「徴兵を行った可能性は?」
重長は首を横に振る。
「彼らはまず民を重んじる。徴兵なぞありえんわい。全くげに阿呆な君主じゃ。」
もっとも、その五百の兵士達は全て志願兵であり、櫻野の地では櫻月氏の統治が始まって以降、徴兵が行われていなかった。領地が狭いということもあるが、どちらかといえば歴代櫻月氏当主にはそれだけの兵数でこと足りるという自信があったためである。
出来れば無血開城と行けばよいがの、と言い捨て、重長は顎で海に視線を前へと促す。出発前に確認した地図によれば、前方に見えるあの山の先に、櫻野城があるはずだ。
「‥‥!父上!」
「ほう‥城から出てきたか。」
見ると、櫻月軍と思われる兵士達がだだっ広いこの櫻野ケ原のど真ん中に布陣している。後方で鎧を身にまとい、白馬にまたがっているのは敵の大将だろうか。間者からの情報どおり、その兵士達の数は五十ほど、多くとも百人はいないだろう。
「皆のもの聞けぃ!これより、前方に見えるあの櫻月軍との戦闘を行う!敵は少数、我らの敵ではない。数で押し潰す。進めぇぇぇ!」
重長が右手に持つ槍を振り下ろすと同時に、三千の尼子軍は
前方から迫る尼子の大軍勢。それは、戦経験のない櫻月軍にとってあまりにも強大な相手であった。恐れおののいた櫻月軍の兵士達は、一人、また一人と、武器を捨て櫻野城へと一目散に逃げる。
そしてついに、その場に留まるものは一人として居なくなってしまった。敵将も慌てて馬首を返す。
「なんと‥‥」
「おおかた領主逃走までの時間稼ぎのつもりか。」
「どうしますか?」
「どうするもこうするも、生け捕りにせよとの命令じゃ。逃がすつもりは毛頭ない。海、ついてこい!」
「はっ!」
重長が馬を鞭打ち、兵士をかき分け前へ出でつつ、再び怒号をあげる。
「皆のもの、追え!追えぇぇ!」
尼子軍はさらに加速し、櫻月軍との距離をぐんぐんと詰める。もはや追いつくのは時間の問題だった。
喋ることないんで問題出しマース。
織田信長に関する逸話です。京を支配下に置いた信長は、貴族たちの舌を満足させている、京の料理人を召し抱えることにしました。呼び出された一人の料理人は自慢の腕を奮って信長に出します。すると、信長は料理を口にするなり、「こんなもん食えるかぁぁぁ!」とブチギレ、料理人を殺そうとします。小学生並の情緒ですね、光秀の気持ちわかります。では問題です。料理人がその時にとった行動によって一転信長に腕を絶賛され召し抱えることになります。その時行動とは、いったいなんでしょうか!テレン!!