プリンのふたの内側の部分をどう食べるかという疑問を周りを見ながら学習していく少年の話

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内側に隠された美味しい蜜 


プリンの食べ方

プリンのふたをあける

 

そこでみんなはどうする?

ふたの内側についているのを食べますか?それともそぎ落として食べますか?それとも食べませんか?

人前では食べにくいであおう食べ方。代表的なものがプリンやヨーグルトなどのカップ系

食べたいけど友達が目の前で見ている。食べたいけど食べたら変って思われたりしないかな?こういう堂々と食べられる人になりたい、と思ったことはありませんか?

私はあります。

それは学校の給食の時間です。いつも家なら舐めたり普通に気にせず食べることがあります。ですがみんなの前だと緊張してしまい食べずらいのです。汚い人間と思われたくないがために食べられない。

 

ふと前を見た。そこには女の子が座っていて同じようにプリンを食べようとした。

が、ふたの内側にあるプリンを食べてはいなかった。

これを見て僕も同じように食べないようお盆の淵へ置いた。

そしてプリンを食べていく。

 

食べ終わりスプーンを置く、その時プリンのふたが目に入った。

そして食べようか食べまいかを頭の中で考えながらひたすらプリンを見つめていた彼女

僕と同じくらいの背の彼女の肩が動いた。少しずつだが少しずつふたのほうへ手を動かしていっている

 

触れた。その時間わずか5秒

触れた瞬間ふたの内側のプリンはなくなっていた。

僕は口をぽかーんと開けて前を向いていた、すると彼女は話しかけてきた

 

「食べないの?」

 

透き通った誰にも聞こえないような声だった。

その声を聞いてないわけではないが耳には入らなかった。少しずつ僕は正気を取り戻していく

口もだんだんと閉じていくことを実感した

 

「・・・あ」

 

変な声が漏れてしまった。慌てたようなそぶりを見せると彼女は笑っていた。

小さく、そして前かがみになりながら笑っていた。女の子らしいくすくすという笑い方で

 

「面白いね」

 

今度ははっきりと聞こえた。面白いね、と。

耳に響いたその声、その顏 今でも忘れない

この日この時間、この場所で彼女は僕に見せた技があった。それは単に早くプリンのふたの内側を舐めるという行為であったが周りを気にして食べられなかった部分の食べ方を教えてくれた。

だれもが一度は食べたい、食べたかった、いつもしていることをしてみたかった、我慢なんてしなければよかった。と思うことを彼女はしたのだ。

 

そう思うと彼女は勇者であり、英雄である。

僕の心の中だけだけど彼女の行動は80年経った今でも忘れていない。

それはただすごいという意味ではなく、素晴らしいということだった。

今隣で倒れているのがなぜという具合に不自然ではあるが小さい時のこと、僕は忘れないよ




今ではみんなの前でも堂々と食べるようになりました。
ありがとうございます

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