Fate/ In Orario   作:若白髪

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運命の日

そんなわけで俺達は宝石剣を作る、というより少しでもそれに繋がるものを観測しようと遠坂邸にお邪魔している。

帰ってからしばらく遠坂も衛宮邸で何だかんだ藤ねえや桜たちとワイワイ過ごしていたが、今日こそはやるぞと意気込んでいる。

 

 

時刻は午前一時。

 

 

今日一日はほとんど術式や材料などの準備に追われていたがそれも終わり、今は遠坂が魔術師としてピークの時間まで待機しているところだ。

 

 

 

 

 

「遠坂何か夜食でも作るか?」

 

特にやることこともなく小腹でも空いてるかな?と思って聞いたが、ジロッとこちらを見て、

 

 

「呑気なものね…どんなことが起きるかやってみないと分からないというのに。夜食はいいわ。こんな時間に食べたら太っちゃうし。けど…そうね、紅茶を淹れて貰えるかしら?」

 

 

了解、と頷く

 

 

 

紅茶もなかなか奥が深い。淹れ方一つで味が変わってくるのだ。実際遠坂がやった方が美味しいのだが、こうしてよく俺にやらせる。自分では上手くなっているつもりだが、なかなか唸らせることはできない。

ちなみに“アイツ(アーチャー)”の紅茶は絶品らしい。遠坂はそのうち士郎もそうなるでしょ~、と笑いながら言っていたが何か“アイツ(アーチャー)”が出てくると腹が立つ…

 

 

誰かに負けるのはいい。

けど、自分には負けられない!

 

 

と、絶対越えてやると改めて思いながら紅茶を淹れる士郎であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

で、ソファーに座り紅茶を飲みながら一息。

 

 

「それじゃあ最終確認。士郎はこの設計図を見ながら投影して。できるところまででいいからね」

 

と念を押される。

 

 

一応何度か試してみたがてんでできない。

 

 

“剣”に関しては少し自信がある俺だがこれは全く分からない。

 

 

ただ、遠坂曰く、この設計図は鍵がかかっているそうで遠坂家の者しか解除できないそうだ。

 

 

「そして私もこの“宝石”を使って鍵を開けるわ。それで士郎が投影しているものと同時に術式を組み込んでみる」

 

 

扉を開けるだけなら別に他の宝石でもいい。

ただ、そこから先となると“力”が足りなく術式を組み込む段階までいかないそうだ。

しかし、今回の“宝石”は尋常じゃない曰く付きであるものらしいので行使する判断をした。

聖杯戦争で切り札も使い果たしてしまったらしいしな。

 

 

 

「いい?これは一瞬でタイミングが重要よ。どちらかがずれたり欠けたらできないわ」

 

 

ああ、と最終確認を済ませいていく俺達。

 

 

しかし少し疑問に思ったことが。

 

 

「なあ、遠坂。今更だが遠坂家じゃない俺が関わっても大丈夫なのか?遠坂家の人じゃないとできないとかさ」

 

 

遠坂家への宿題でもある宝石剣。秘匿中の秘匿だろう。部外者が関わったら何かトラップが発動したりしないか、と心配していると、

 

 

 

「鍵を開ける時はあれだけど、平気よ。それに士郎は私の弟子で私とパスも通しているんだから。昨日だってパスも通し直しているし……」

 

 

 

と最後に赤くなって照れながら言う遠坂。

 

 

 

「そ、そうか」

 

 

最後の発言に俺も色々と昨夜のことを思い出してしまい頬が熱くなるのが分かる。

 

 

そういうのは可愛いがわざわざ言わなくても良いのに…

 

 

 

お互い沈黙して気まずい空気が流れていくなか時間は刻々と近付いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして決行の時。

 

 

 

「準備はいい?」

 

 

 

頷きだけで返す。

 

 

 

「始めるわ」

 

 

 

フゥと息をつく。

 

 

 

 

 

“さあ運命の日の始まりだ”

 

 

 

 

 

Anfang(セット)――」

 

 

 

 

「―――投影(トレース)開始(オン)

 

 

今、扉は開かれた。

すぐさま把握しようとするが…

 

 

 

 

「――ぁ」

 

 

 

 

瞬時に悟った。

コレハリカイデキナイ

この世の理にはない異星の物

この世にあってこの世にない

頭がガンガンとハンマーで打ち付けられてるかのように痛い

脳が無理だと軋む

メガハナセナイ

吸い込まれていく直前…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「士郎!!!!!」

 

 

 

遠坂の声がした

 

 

「!!」

 

 

現実に戻る。

 

 

手元には何やら変な形をしたものがあるが、それより…

 

 

 

「遠坂!!!!!」

 

 

異変に気付く。

遠坂が持っている“宝石”が怪しく光っている。

 

 

 

「制御が…でき……な…いっ」

 

 

“宝石”がまるで意識があるかのように“力”が溢れ出ている。

 

 

遠坂を助けようと向かう直前、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“ココハヂガヴ”

 

 

 

 

 

 

 

動きが一瞬止まる

 

 

 

その僅かな間、遠坂が宝石から手を離す。

 

 

 

 

瞬間、“宝石”の“力”が最大値に到達しようとしていた。

 

 

 

 

ハッとする

 

 

 

 

「遠坂ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

何振り構わず遠坂を“宝石”から庇おうと抱き締める。

 

 

 

 

直後、光が全てを呑み込む。

 

 

 

 

もう目の前は真っ白になり意識が遠ざかっていく。

 

 

 

遠坂の温もりを感じながら絶対離さないように、と腕の力を強める。

 

 

 

しかし…

 

 

 

 

 

あの声はいったい…

 

 

 

 

 

その思考もあっという間で意識が途切れた。

 

 

 

 

 

 

こうして俺達は消え去った

 

 

 




うーん話すのも文字で表現するのも難しい…
そして突っ込みどころ満載なオリ設定ですが、多目にみてください!
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