Fate/ In Orario   作:若白髪

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原作fateにしていたけど、舞台はオラリオだからダンまちに変更


そっくりさん

また、あの剣戟を思い出す。

アイツ(アーチャー)と打ち合い、剣の丘に金属音が鳴り響く。

一度はその理想(アーチャー)に屈した。

アイツ(アーチャー)は正しかった。

偽善だと分かっている。

偽物だと分かっている。

けど、美しいと感じるものがあったんだ。

だから俺は決して止まらない。

例えこの先どんな地獄が待っていたとしても。

俺は正義の味方を貫き通す。

 

いつの日かアイツ(アーチャー)に追い付き追い越す。

そして更に先へと突き進んで行く。

 

もう何度目か分からないが、そう心に改めて誓いながら出口の光へ吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――。」

 

 

 

「―――ンジ?」

 

 

 

誰かが会話をしている。

まだ意識が覚醒してないのか、何を話しているのかよく聞こえない。

体をあちこち強打したせいか全身が痛む。起き上がろうとしても体が動かすことを拒否している。

口は開いても声が出ず、言葉にならない。

 

先程まで夢を見ていたが、その前に俺は何していたのだっけ、とぼんやりした頭で考える。

 

 

そう、たしか遠坂の家にいて宝石剣を…

 

 

 

 

直後、血の気が引く

 

 

 

 

遠坂を抱き締めた後はどうなった?

 

 

 

 

いったい何が起こった?

 

 

 

 

いや、そんなことより遠坂はどうした?…

 

 

 

 

今はあの愛しい人の温もりを感じない

 

 

 

 

 

遠坂。遠坂。遠坂。遠坂。遠坂!!!!!

 

 

 

 

 

「遠坂っ!」

 

 

 

声が出た。

同時に一気に覚醒する。全身から激痛が走るがそんなことはどうだっていい。

 

 

遠坂は無事なのか、それだけが衛宮士郎の心を支配していた。

 

 

 

どこにいる、探そうと辺りを見回すと見慣れない風景が広がっていたが、それより最愛の人(遠坂)は思いのほか簡単に見つかった。

 

 

 

「士郎!」

 

「――ヨ!」

 

 

あちらも気付いたのか名前を呼びながらこちらに駆け寄ってくれている。

 

 

そして遠坂が飛び込んできて、胸に軽い衝撃がきて俺はしっかり抱き留める。

 

 

「良かった…」

 

 

俺の胸に顔を埋めながら心底安心した、

というように呟く遠坂。

 

 

「ああ。遠坂も無事か?」

 

 

お互いに確認しあう。

今はそれがいつも以上に心地よい。

 

 

「ええ。おかげさまでね」

 

と瞳を和まさせて綺麗な笑みで俺に微笑みかけてくれた。

しかし、すぐに顔を曇らせる。

 

 

「ん?どうした遠坂?」

 

 

俺はいきなり表情が変わったのが気になり、遠坂に問いかける。

 

 

「巻き込んでしまってゴメン…」

 

 

どうやら宝石剣の出来事を言ってるみたいだ。

だが、そんなのはどうってことはない。

だって、

 

「ただ単に失敗しただけだろ?というか俺に原因があったかもしれないしな」

 

続けて言葉を重ねる

 

「それに遠坂はやると決めた。たしかに方法や過程は間違っていたのかもしれない。けど、遠坂凛が選んだ道は決して間違いなんかない。だから俺はお前を信じているし、付いていくと決めたんだから」

 

 

「でもまたやらかしたりして…」

 

 

珍しく弱気だ。

 

なら最後にもう一つだけ

 

「その時はその時だ。大丈夫、自分を信じろ。それを含めて遠坂凛は最強なんだから」

 

 

そう、例えこいつは何があったとしても大丈夫。

たまにどじは踏むかもしれない。

しかし、それも含めて遠坂凛というもので、周りを巻き込み、騒がしい日々を送りながら輝かしい道を切り開いていくのだ。

そうでなきゃ張り合いがない。

 

 

いつの日だかにも似たようなことがあったな、とふと思い出し、懐かしむ。

 

 

 

少しの沈黙。

 

 

 

するとこちらへ体重をほとんど預けてきて、更にギュッと抱き締める力を強くしてきた。

 

 

顔はこちらを見上げて頬は赤く染まっており、瞳は潤んでいた。

 

 

「本当、庇ってくれてありがとう」

 

 

「別に、当然、のことだろ」

 

 

俺も段々と照れくさくなり、顔を背けながらたどたどしく言った。

……というか安堵したせいか、痛みがぶり返してきた。ちょっと辛い。

名残惜しくはあるが、遠坂に離れて貰おうと伝えようとしたら、

 

 

「士郎~~」

 

 

何だか甘ったるい声が聞こえてきて、顔が遠坂の柔らかい手の感触に包まれる。

直後、強引に顔を引きずり下ろされ唇をふさがれた。

 

 

数秒の間、甘い感触に身を委ねる

 

 

「えへへへ~」

 

 

ウッ、これは反則だろ…

いつも可愛いところはあるが、普段の姿とのギャップで破壊力が本当凄い。

 

 

俺は全身真っ赤になって何も言えなくなり、甘い空間が場を支配していた。

何もできず悶々としていると、その空気を打ち破る人物が現れた。

 

 

 

「あのさぁ、あんたら、さっきから僕のことを無視しないでくんない?そういうのちょっとさ~イライラするんだよね」

 

と苛立つを隠せない様子でそこに立っていたのは、

 

 

 

 

 

 

 

「慎二!?」

 

と驚いていると、慎二は

 

「は?シンジ?誰?僕の名前はシーウィード・マトゥだ。覚えとけ」

 

何だかよく分からない名前を告げてきたが、いや、しかし…

 

この顔と声、そして群青色の独特のヘアースタイルはまさしく慎二だ。少々日焼けしているようだが。

 

 

遠坂は、あ、忘れてた、

と俺から体を離して呆然とした表情だ。

 

 

「何、知らない感じ?【ソーマ・ファミリア】の【群青の騎士】って聞いたことない?」

 

 

んん?

 

 

「悪い、聞いたことないな。なあ、慎二。その【何とかファミリア】とか【群青の木?】ってなんだ?」

 

聞きなれない単語がいくつか出てきて頭が少し混乱する。こいつは何のことを言ってるんだろうか…

 

 

それに対して慎二は、目を少し見張り、

 

「はぁぁぁぁあ!?お前ら“ダンジョン”に潜っている癖にそんなことも知らないのか!?後、僕の名前はシーウィード・マトゥで、所属ファミリアは【ソーマ・ファミリア】、二つ名は【群青の騎士】だ!」

 

“ダンジョン”

あのゲームとかでよく聞く地下迷宮のことか?

というか潜っている?

疑問が疑問を呼ぶ。

全く話についていけない。

 

流石の遠坂もこめかみを押さえながら唸っているご様子。

 

「やれやれ…これだから田舎者の初心者は嫌になっちゃうね。ちっとは自分で何とかしろよな」

 

と舌打ちして、こちらを小馬鹿にしたような目で見てくる。

 

 

ギリッ

 

うわあ…

これはまさしく慎二じゃないか…

 

って“ギリッ”?

 

すぐ側にいる遠坂を見ると…

 

 

「そう…黙って聞いていれば慎二の癖によくもそんなベラベラベラベラと御大層に喋ること…フフフ」

 

 

背中にどす黒い炎が見えた…

 

と、止めなきゃ!

 

 

「お、落ち着け遠坂!ここでキレても何も…」

 

俺は何をするか分からない遠坂を宥めようと声を掛けていると、

 

 

「おいおい、何その態度?17階層でぶっ倒れているお前らをこの安全階層(セフティーポイント)まで運んだてきたのはこの僕だぞ?むしろお前らは感謝するべきなんだからな!分かる?」

 

 

また、慎二のそっくりさんが高慢な態度でよく分からない単語を交えながら喋る。

 

 

しかし、どうやら俺達はここで倒れていた訳ではなく、別の場所で倒れていたようだ。

 

遠坂も同じことを思ったようで、

 

 

「ねぇ、慎二、その私達が倒れている様子についてもっと詳しく教えてくれないかしら?」

 

と質問していた。

 

 

今はとにかく情報が欲しい。その俺達が“知らない”単語も気になる。

 

 

「だから僕の名前は、シーウィード・マトゥだ!何度言わせんだよ!」

 

何、お前ら。モンスターに襲われて記憶とんでんの?とぶつくさ文句言いながらも俺達に教えてくれた。

 

 

 

(続く)




区切り悪いかな?
他の方のような文章できない…
後、ボキャブラリー貧困すぎてワロエナイ
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