千冬ドライブのひとっ走り   作:無限の槍製

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どうも 無限の槍製 です。

今回で4章は終了です。あ、でもキャラ紹介はするかもです。今回はチェイス篇です。遂にチェイスが仮面ライダーに!

ではどうぞ!


チェイスはどこへ向かうのか?

「やけに熱心だな遠坂」

 

「んーそー」

 

やけに素っ気ない返事を返す遠坂は今現在マッハドライバーを製作している。なんでも私が風都に行っている間にエミヤから設計図が送られており、それをわずか3日もかからないうちに80%を完成させている。やはり器用だな遠坂は。

 

「凛は器用だからこういうのは早いね。それに比べて姐さんは不器用だからね~」

 

「侮るなよ剛。私だってプラモデルぐらい作れる。一夏のダブルオーを作ったんだからな」

 

「でも塗装が下手くそすぎて一夏にドン引きされたんでしょ」

 

あのとき一夏は「うーんこの小学生低学年か幼稚園児の塗り絵レベルの塗装はいったい」と言っていた。正直傷ついたからな!

 

「あんまり千冬をからかわないの剛。千冬は不器用だけど料理はできるんだから」

 

「え!?マジで!?うそーん!?俺そんなの知らないよ」

 

「めったに作らないから。あと一夏君の料理が美味しすぎるからよ」

 

作業が終わったのか遠坂からのフォローが入る。確かに料理は人並みにできる。特にカレーは自信がある。しかし一夏の料理は人並み以上に上手いため私はあまり作らないのだ。だって食べるなら美味しい方を食べたいだろう?

 

「あーそういえばさ、あの事件どうなったの?」

 

剛が話題を変える。あの事件とは例の連続殺人事件と連続自殺についてだ。剛も何か引っかかる部分があったらしく独自に調査をしていたらしい。

 

「あんた達が風都に行っている間に解決したわよ。犯人はネロって呼ばれている男よ。これは本名じゃなくてコードネームみたいなもので本名は荒矢綺麗。たまたまあいつと同じ名前だったわ」

 

「犯人は人間だったんだ。てっきりロイミュードが絡んでるって思ってたよ」

 

「荒矢はあるカルト集団のリーダーだったみたい。荒矢は赤切り様って言う存在からこの事件をおこせとお告げがきたみたいよ。まあ俗に言う言われたから殺ったってやつね」

 

「赤切り様か・・まあ事件が解決したのならいいが」

 

赤切り様と調べてみる。検索結果は遠坂の言った通りカルト集団について複数ヒットした。赤切り様に人の血を捧げると捧げた人間の願いが叶うらしい。らしいと言うのは今だその様なことが起きたことがなかったからだ。赤切り様とやらを信じているわりに人を殺すなどはせず、どちらかと言うと飛躍的地域住民のイベントにも積極的に参加しているなど好印象を持たれているみたいだ。

 

「しかし今回の事件で解散を余儀なくされたか。まあ当然だが」

 

「殺害に使用されたのは日本刀。荒矢の私物よ。被害者の血液も検出されてるから決定的ね」

 

「ちょい待ち。バラバラ殺人事件なら分かるけど、捻れ殺人は日本刀じゃ出来ないよ」

 

「そうなのよ。だから恐らくバラバラ殺人事件と捻れ殺人事件の犯人は別にいるわ」

 

「そう考えるのが一番だな。となると捻れ殺人事件は」

 

「ロイミュード049の仕業だ」

 

「「!?」」「げっ・・・」

 

背後からの微妙に聞きなれた声に驚く私と剛。そして呆れた顔の遠坂。振り向くとそこには倒したはずの男が立っていた。

 

「「チェイス!?」」

 

「なんだ凛話していなかったのか」

 

「「凛!?」」

 

「話せるわけないでしょ!雨の中あんたが倒れてて私がしょーがなく助けてあげたなんて!」

 

「「いや今思いっきり言ってる」」

 

「と言う訳だ。ロイミュード049を倒すため協力してほしい」

 

「「・・・・」」

 

わけがわからない。意味不明、いや意味は分かる。チェイスと一緒に049を倒してほしい。だが何故私達なのだ?ハートやメディックに頼ればいいのでは?

 

「やだね!なんで好きでロイミュードと手ー組まなきゃならねぇんだよ」

 

「ちょっと剛!」

 

「ロイミュード049が犯人なのか?」

 

「ああ。やつは能力で今回の事件を引き起こしている。やつの進化体は特殊でな、人間と融合することでその人間の感情を読み取りそれを増幅させる。それと同時に049の力も増幅する仕組みになっている」

 

「やつの能力とは人間と融合することなのか?」

 

「それだけではない。切断能力に念力、更には精神攻撃まで得意としている。一番気を付けなくてはいけないのは」

 

「「のは?」」

 

「奴の・・・・逃げ足の早さだ」

 

全員がずっこける。いや確かに気を付ける必要があるな。その逃げ足の早さで逃げられたら、次に接触するのが困難になる可能性がある。1度出会ったら確実に仕留めなくては。

 

「ちょっと待てよ。もしかして049が融合している人間ってまさか」

 

「お前達が言っていた荒矢という男だろう」

 

「不味いな・・・・」

 

急いで特状課を抜け出す。今奴は牢屋にぶちこまれているはず。そこでロイミュードの姿で暴れられたら、確実に死人がでる。トライドロンに乗り込みナビの目的地を設定する。向かうのはここで一番デカイところ。

 

「いるとしたら彼処しかないか」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「たくっ、テメェと手を組むとは言ってねぇからな!」

 

「なら何故俺についてくる」

 

「姐さんと一緒に戦うためだ!」

 

チェイスと平行してバイクを走らす。目の前には少し遠いがトライドロンが見える。恐らく向かっているのは冬木刑務所。そこに荒矢が収容されているはず。ならロイミュードと融合している荒矢が暴れる可能性がある。そう思いトライドロンを走らせているのだろう。

 

「・・・・なんでお前は俺達に協力を求めたんだ」

 

「わからん。何故ハート達ではなくお前達なのかわからないんだ」

 

「・・・・あっそ」

 

姐さんがチェイスを倒した瞬間、チェイスに何かが起きたのかもしれない。その変化が俺達にとって吉とでるか凶とでるか。

 

「彼処が目的地か?」

 

「ああそうだ・・・って煙でてるし、しかも爆発してるし!!」

 

最悪のパターンかもしれない。トライドロンのスピードも上がっている。俺達もスピードを上げる。目的地はすぐそこだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

目的地に着くと刑務所はパニック状態だった。無理もない目の前で怪物が暴れているのだから。

 

「荒矢・・・・そこまでにしておけよ」

 

『おやおや天下の仮面ライダーさんじゃないか』

 

「おいおいマジかよ」

 

「そこまでにしろ049!」

 

『死神までいるとはな、驚きだぜ。寝返ったのか?』

 

「1度黙って貰おうか、変身!」「レッツ変身!」

 

『ドライブ!タイプスピード!!』『ライダー!マッハ!!』

 

ドライブとマッハに変身し荒矢に挑む。今の荒矢の姿は両手の赤い剣が目立っている。となるとあれが殺人事件の凶器か。?なら荒矢の日本刀はいったい・・・・

 

『はああっ!』

 

「ほっ!てやっ!」

 

ガキンッ!!ガンッ!!

 

「せりゃ!」

 

『おっと流石にこの赤切り様でも二人相手は厳しいねぇ~』

 

『タイヤコウカーン!バーニングソーラー!!』『シグナルコウカン!トマーレ!!』

 

ソーラーにタイヤコウカンし熱光線で荒矢を狙う。しかし奴の剣で殆どが弾き返されてしまう。だが剛のトマーレで荒矢の動きを止めなんとか一撃いれることができた。

 

「こいつで終わりだ!」『ヒッサツ!フルスロットル!!トマーレ!!!』

 

トマーレは動きを止めるだけではなく、電撃で攻撃することもできるらしい。まあ電撃で動きを止めているのだしその応用と言ったところか。

 

「てえりゃぁぁぁ!!!」

 

『へっ、逃げるが勝ちってね!』「逃がすと思っているのか?」

 

荒矢の体はレッカーで動きを封じられていた。ワイルドの方が相性はいいが、急ぎの時にワイルドになる時間はない。こういうところで専用などというものでない方がよいのだ。

 

『ぐぎゃああああああ!!!』

 

「結構いい絵でしょ!」

 

「よくやったぞ剛」「なんでテメェはなんもしてねぇのに上から目線なんだよ!」

 

「コアも破壊したのか?」

 

「いや多分破壊できたと思うけど」

 

爆発した場所には荒矢が倒れ込んでいるだけ。ロイミュードの姿はない。いやコアも破壊したのなら姿が無いのは問題ないのだが。少し思い出す。チェイスは奴は逃げ足が早いと言っていた。つまり逃げられた可能性もある。しかしコアの姿のロイミュードを探すのは至難の技だ。

 

「破壊できていたらいいが」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日 私は今回の事件について資料をまとめていた。ロイミュードが絡んでいるとなり急遽特状課に仕事を任されたというわけだ。因みに荒矢はロイミュードに体を乗っ取られたといわけで少し、ほんの少しだけ罪が軽くなった。が人を殺めた罪は消えない。これからあいつは彼処で罪を償い続けなくてはいけないだろう。

 

「ん?この人とこの人、何処かで・・・・あ!」

 

とある被害者の男性とフジョウビルから自殺した女性に目がついた。この二人は知っている。1度街で見たことがある。目立つ格好で歩いていたからよく覚えている。この二人はカップルだったな。男性が殺害された数時間後には自殺しているのか・・・ん?こっちの二人組も時間帯が近いな。そして全ての男と女を組合せると全て時間帯が近いコンビになった。しかし男性が一人余ってしまった。殺害された時間帯からみて最後の被害者だろう。

 

「もしかして、全てカップルか?」

 

となるとまだ事件は解決していないかもしれない。最後の被害者の彼女が狙われるかもしれん。しかし彼女が狙われるという確証もない。色々と一人で確認していては時間が足りない。遠坂と剛に手伝ってもらうか。あと何故か住み着いているチェイスにも。

 

 

 

「というわけだ。全員で取り掛かるぞ」

 

「分かったわ」「りょーかい!」「分かった」

 

全員に調べてもらうのは、殺害された男性と時間帯が近い自殺した女性の関係について。私の予想が当たれば全てカップルの筈だ。そうすればもう一人被害者を増やさなくてもいいかもしれん。そして今度こそあいつを倒す。

 

 

 

そして午後10時。フジョウビル屋上。雨が降ってきた。といっても降り始めて1時間はたつな。その間私と剛、チェイスはずっと待っている。そして開かれる屋上のドア。そこから現れたのは一人の女性。そして、

 

「そこまでにしておけよ049」

 

「何故仮面ライダーがここに!?」

 

「結構苦労したんだぜ。殺害された男性と時間帯の近い自殺させられた女性の関係を探るのはさ」

 

「それぞれのペアはそれなりに深い関係を持っていた。殺された男はいずれもとあるカルト集団の赤切り様とやらを侮辱した人だ。この赤切り様はお前のことだろう?049」

 

「そして赤切り様を本気で信じた荒矢と侮辱された049は、侮辱した男性をバラバラにしたり捻って殺した」

 

「んでそれに飽きたらずその殺した男性の死体を彼女に見せつけ精神が不安定なところにつけこみ自殺へ追い込んだ。おおまかこんなところか?」

 

「・・・・そうだな。そうだよ俺は俺を侮辱したやつを片っ端から殺してやったよ。でもいずれはこうする予定だったんだ」

 

「どういう意味だ?」

 

「ハートやブレンは人間を殺さず人間を支配するとか言っているが、俺は人間を殺し人間を恐怖で支配する!」

 

「「「くだらねぇ!」」」

 

おっと勢いで男口調になってしまった。だがそう思ったのは事実だ。人を殺めて人を支配する?そんなことは絶対にさせんさ。私と剛がベルトを巻こうとすると、チェイスが遮る。

 

「チェイス?」「なんのつもりだ!」

 

「こいつは俺が片付ける。俺に任せてもらおう」

 

「なんだ?死神が相手か?」

 

チェイスは腰に見覚えのあるベルトを巻く。よくみるとそれは青い部分が赤になったマッハドライバーだった。

 

「なんでお前がそれを!」

 

「凛に頼んでおいた。あの時戦えなかったのはドライバーにブレイクガンナーのデータをインストールするため凛に預けておいていたからだ」

 

「はっ、ロイミュードの死神が仮面ライダーの真似事か?」

 

「・・・・そうだな。俺は死神でロイミュードだ。だがな」

 

チェイスは手に持っていたシグナルバイク=シグナルチェイサーをベルトに装填する。

 

『シグナルバイク!』

 

「俺はナニカを守れと・・・大切なモノを守れと、俺が作られた時に束に言われたんだ!だから俺は守る。目の前の命も、これから守るであろう人の命も!」

 

『ライダー!』

 

「俺は覚悟を決めた。俺は・・・仮面ライダーだ!」

 

『チェイサー!!』

 

チェイスが変身する。その姿は一瞬魔進チェイサーになるがその姿は消し飛び、白銀の仮面ライダー=仮面ライダーチェイサーが現れた。

 

「ほざけ!」

 

「はあっ!」『break!』

 

ブレイクガンナーを使った鉄拳は049を吹き飛ばし向かいのビルの屋上に吹き飛ばした。その隙に彼女を保護する。チェイサーは既に向かいのビルに飛んでいた。

 

「こい!」

 

下に停めてあったライドチェイサーから武器が射出される。回転しながら飛んでいくそれは斧だった。

 

「ふん!はあああっ!」

 

「ぐっ!ぐぎゃあ!!」

 

「ふざけた武器だが・・・破壊力は気に入った。終わらせる!」

 

武器の斧=シンゴウアックスにシグナルチェイサーを装填し必殺技を発動させる。

 

『ヒッサツ!マッテローヨ!』「なん・・・・だと」

 

「へっ、死ねぇ!」

 

『gun!』ズガンッ!ズガンッ!

 

武器に待っていろと言われて律儀にまつチェイス。それをチャンスと狙うもブレイクガンナーで銃撃される。隙はないというわけか。

 

「このランプが青になったとき、お前n『イッテイーヨ!!』空気が読めん武器だ!」『フルスロットル!!!』

 

「はあああああああっ!!!!」

 

「ぐぎゃああああああ!!!!」

 

シンゴウアックスの一撃=アクロスブレイカーは049を捉え爆発させた。今回はキッチリコアも破壊した。チェイスが変身を解いた時には既に雨は止み月が顔をだしていた。

 

 

 

「「へっくしょん!!!」」

 

「ちょっと風邪うつさないでよ。まったく二人して風邪になるなんて」

 

「まったくだ。仮面ライダーなら自身の自己管理を徹底してだな」

 

「「お前はオカンか!へっくしょん!!!」」

 

翌日 私と剛はものの見事に風邪になってしまった。無理もない。あの雨の中傘も挿さずに立っていたら風邪にもなる。自殺させられそうになった彼女は今は精神が安定しており、大丈夫らしい。もっとも彼女も風邪をひいているが。それにしても、

 

「ここも賑やかになったな」

 

「そうね、最初の方は私と千冬と課長しか居なかったし」

 

「んでベルトさんが来て俺が来て、んでチェイスが来た」

 

「お前達はこう賑やかなのがいいのか?」

 

「まあ静かよりはいいんじゃないか?」

 

「この際言っとくけどな、俺はお前のダチじゃねーからな。ダチじゃねーってことは気安く突っかかってくんなってことだかんな!」

 

そして剛はチェイスの1発殴ると部屋を出ていった。その顔は何処か笑っていた。

 

「俺は何故殴られた?」

 

「それが男の友情ってものなのよ」

 

「友情?ダチではないと言っておきながら友情?矛盾しているぞ」

 

「それが男という生き物だ。私達女には分からないよ」

 

不思議に首を傾げるチェイス。笑う私と遠坂。そして廊下で少しだけ顔が穏やかになる剛。今はただ楽しもう。この一時の安らぎを。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おや?やっと束さんのプログラムが起動したね。メディックちゃんに頼んどいて正解だったよ。これであっちは3人。でもこっちの仮面ライダーは3人でも戦闘力は30人分なんだよな~。それに束さんもここから出ないと」

 

光るタブレット。しかしそれはある人物が来た瞬間光るのをやめる。その人物は織斑マドカ。不思議にタブレットを見つめるがそのまま立ち去っていった。今の彼女の頭の中には織斑千冬をどうやって殺すか。そのことでイッパイだった。そんなマドカを追いかける4台の黒いシフトカー。そしてマドカ自身の腰にはドライブドライバーが巻かれていた。




4章終了ー!長かったですはい。

次回の5章は千冬の学校潜入に亡国との戦い、そして004と剛の因縁の戦い!更にベルトさんの秘密が明らかになるときドライブは更に進化する!

では次回もひとっ走り付き合ってください!
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