今回は束との対決です!剛と簪の話も!
ではどうぞ!
IS学園の生活 3週間後 千冬
「何を描いている?」
「千冬nじゃねぇや、織斑先生」
「私は織斑さんの方だよ」
こっちの世界に来てから3週間。元の世界に戻る方法をIS学園側と話し合っているが未だに解決策がない。『世界の破壊者』こと世界を渡り歩く仮面ライダーディケイド=門矢士は『この世界のやるべきこと』をすると自動的にその世界から『追い出される』らしい。もしかしたら私達にもやるべきことがあるかもしれない。分からないが。
「ISのイラストコンテストに応募しようかなって」
「イラストコンテスト?何か貰えるのか?」
「優勝は賞金300万とそのイラストのISを開発するんだって」
「300万だと!?お前はそんなものに手を出そうとしているのか!」
「そんなものって大袈裟な。それに俺じゃ優勝出来ないよ。絵下手だし」
よく見ると一夏の絵はかろうじてISに見えるものだった。これじゃ参加賞貰えるか貰えないかレベルだ。下手にもほどがある。しかしこれは・・・・
「私もやってみるか」
「何を描いている千冬?」
「ISだ」
「いやどこからどう見てもドライブだが」
ISのイラストを描いているとチェイスがやってきた。ISイラストコンテスト応募するイラストは『よく見るISの形』出なくても構わないらしい。それならばドライブみたいな『フルスキンのIS』でもいいわけだ。それならばドライブでも全然言い訳だ。頭いいな私は!!
「だがどのドライブのタイプにも似てない。スピードに少し似てるようだが?」
「そのまんまだと面白みがないからな。全体的なスタイルはスピードをモデルにして右肩に少し小さいワイルドタイヤ。左腕にフォーミュラタイヤ。頭はデッドヒートとフォーミュラを合わせたような感じだな」
「テクニックは?」
「テクニックは・・・・タイヤをマフラーにでもしておくか。うん中々良いじゃないか。ベルトさん、こんなドライブに変身できるか?」
『まあシフトカーがあれば変身できなくもないがね』
帰ったら遠坂に作らすか。
「そういえば、お前の弟が女子にビンタされてたぞ」
「遂にやられたか。どんな奴だ?」
「水色の髪で眼鏡かけてた」
眼鏡をかけた水色の髪の女か。これは一波乱起きそうだな。
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「整備室なら新しいシグナルバイク作れるよな。エミヤ博士に教えてもらった通りにやれば3日で終わるみたいだけど」
戦力強化の為に整備室に向かう。あそこなら一通りの機材はあるんだし出きるはず。出来なくても副産物が産まれるかもな。そんな意気揚々な気持ちで整備室に入ると、
「「あ、どうも」」
水色の髪の少女が整備室にいた。てかヤバイ。俺がこの整備室でいろいろしようとしているのは勿論秘密だ。こんなのが学園にバレれば俺は勿論姐さんまで危ういことに。
「あ!いやそのだな。ちょっと道に迷っ・・て聞いてねぇ」
少女は俺に興味無さそうにISに目を向けている。その姿は一夏たちのような『専用機』みたいだけど・・・・修理でもしてんのか?興味本心で近くで見ていると足に何かが当たる。
「あれこのDVDって・・やっぱ『ウルトラゼロ』だ。こっちの世界にもあったんだな」
「それ限定品だから丁重に」
「え?ああゴメ「好きなんですか?」ん?」
「だから『ウルトラゼロ』」
まさかこんなことで話しかけられるとは。やっぱ話返さないと不味いよな。
「ああ。これ結構シリーズ長いだろ?俺は初期が一番好きなんだよ」
「私もです!!!あのゼロがお父さんの為に宿敵と戦うシーンは何度も見ました!」
「マジかよ!俺も全く同じことしてるよ!!んでそんときの台詞が!」
「「俺はゼロ!ウルトラゼロ!セブンの息子だ!」」
ここまでウルトラゼロの話が出きるのは姉ちゃんと箒と一緒に見ていたとき以来だ。こんな熱く語れる仲間がいるのはいいな!
「自己紹介が遅れました。更識簪です」
「知ってるかもだけど篠ノ之剛だ。よろしくな」
なんとか不審者扱いはされなかったな。それにしてもなぁ、これからどうすれば。取り合えずシグナルバイクを製作したい。でもこの状況じゃそれも無理だろうな。
「剛さんはなんでここに?」
「え!?あーとそのだな・・・・正直に言うと俺仮面ライダーなんだよ」
「!?!??!」
まあゼロ好きに悪いやつはいないし大丈夫だろ。今までのことを簪に話した。いきなりこっちの世界に来たこと。元の世界で足を引っ張らないように新しいシグナルバイクを製作したいこと。その為にここに来たこと。
「まあでも簪に会えたのは嬉しかったよ。姐さんはゼロのことあんまり知らなくてさ。こんな熱く語れてよかったよ。ありがとな」
流石にここまで話したら製作できないよな。このまま出ていくか。
「・・・・あの!私で良かったら・・・製作の手伝い・・・・一緒にしたい・・・です」
「え?でもそれじゃ簪も共犯になるけど」
「そんなことより・・・・ヒーローの助けになりたいから」
「ありがとうな。てかISの方はいいのか?」
「・・・・今は大丈夫です。それより・・・早く」
簪の目はキラキラ輝いている。それこそヒーローに憧れた少年のように。
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タッグトーナメントまで残り3日 千冬
夜10時 ことの始まりは一通のメールだった。
『ヤッホーちーちゃん!(°▽°)!と言っても別世界のちーちゃんだけどね。早速で悪いけど屋上まで来てくれる?勿論お友達の二人を連れてね。マッテルヨーー( ̄∇ ̄*)ゞ』
「・・・・」
正直嫌な予感がする。こっちの世界では束は全国指名手配らしい。そんな奴がいきなり屋上まで来いと言ってきたら「はい行きます」と言うか?私は言わない。だがここで行かなかったら学園に何か影響が出るかもしれん。となると私達には行くしか手段はない。
「念には念だ。千冬コレを持っておけ」
「これも貸しとくよ」
チェイスからはマッハドライバーを。剛からはシフトデッドヒートを借りる。チェイスはブレイクガンナーがあるからまだ大丈夫だろう。しかし私はドライブに変身できない。それでもマッハドライバーとシフトデッドヒートがあれば変身できるだろう。
「おやおや?漸く来てくれたね」
屋上のドアを開けるとそこには篠ノ之束その人が立っていた。頭にウサミミで服はどこか『不思議の国のアリス』を思わせる。
「束。お前の顔を見るのは久々だな」
「と言うことはそっちでも私は天災ってことかな?」
「いやこの世界のお前程じゃないさ。だが厄介事になっているのは変わらない」
「なーんだつまんないの。ところでその白いのが・・・・私の弟?」
「別世界のな。俺の姉ちゃんはそんなウサミミは着けねぇ」
剛は既にマッハドライバーを身に付けている。チェイスもブレイクガンナーを握っている。やはりわかるやつには分かるんだな。束の回りは束の発している気配『殺意』で充満している。向こうは殺る気まんまんというわけだ。
「あれ?そんな殺気だたないでよ~。束さんはね、ただ君達と殺りあいたいだけなんだから♪」
後ろに回した手には紫色のマッハドライバーが握られていた。驚いている私達をよそにシグナルバイクをドライバーに装填する。
『シグナルバイク!ライダー!』
「変♪身♪」『チェイス!マッハーー!!』
変身した束。その姿はチェイサーカラーのマッハと言うべきか。しかもご丁寧に頭にウサミミまでつけている。手には紫色のライフル、その大きさから見てISの装備だろう。
「いやー苦労したんだよ?これを作るのに二日かかっちたよ。やっぱ映像だけだと難しいね」
「それでもお前は天才いや天災だよ」『シグナルバイク シフトカー!』
「俺の姿をパクるなんてな。2万年早いぜ」『シグナルバイク!』
「いくぞ、準備はいいか?」『break up!』
「「変身!!」」『ライダー!デッドヒート!!』『ライダー!マッハ!!』
「さあこの束さんに向かってきなさい。楽に殺してあげよう!」
開戦はチェイスのブレイクガンナーの攻撃。それと同時に飛び出す私=デッドヒートドライブと剛。踏み込みはナイスタイミング。一気に束の懐に飛び込める。
「はあっ!!」「せりゃぁ!!」
「ふふん♪甘い甘い♪」
私と剛の攻撃を意図も簡単に止める束。そこからのラッシュも全て止められる。しかも笑いながらだ。徐々にイライラしてきたが焦ってはいけない。今はデッドヒートなのだから尚更だ。剛のように任意でバースト出来ない私にとってデッドヒート程扱いにくいシフトカーはない。出来るだけ短期決戦で決めたいが。
「そこのスクラップも撃ってばかりじゃダメだぞ♪」
今度は私達の攻撃を交わしながらチェイスに向けて発砲する。銃口に似合わず範囲が広い。辛うじてチェイスは避けるが流れ弾が屋上に張り巡らされているシールドをぶち破った。一撃でこうなっては乱射されてはこちらに打つ手がない。
「ほらほらその程度なのかな?」
「野郎・・・・!」「落ち着け剛。焦っては当たる攻撃も当たらないぞ」
「剛!チェイス!これを使え!」
剛にはシフトスピードを。チェイスにはマックスフレアを渡す。この二つは常に携帯しているシフトカーだ。この世界にも一応持ってきていた。使うことはないと思っていたが、思わぬところで使うものだな。
『シフトカー!タイヤコウカン!!ハヤーイ!!』『tune Maxflare!』
「トップギアでいくぜ!」『トテモハヤーイ!』
高速で移動する剛には攻撃が当たらないが、弾幕を張っているせいで束に接近出来ていない。
「うーんそんなにちょこまかされると」『ズーットチェイス!マッハーー!!』
「つい殺っちゃうんだ♪」
「ぐっ!?があっ!!」
「「剛!!」」
束の高速移動は剛を遥かに上回っていた。剛を一撃で沈めると剛は変身が解除されてしまう。そして次に狙いを定めたのは、
「次は君だぞ♪本物のスクラップにしちゃうぞ!」
束の高速移動攻撃を紙一重で交わし続けるチェイス。やはりロイミュードなら見破れるのだろうか?
「そこだ!」
「およよよよ?止められちったか。うーん仕方ないなぁ。これ使うか」
チェイスに高速移動を見切られた束は懐から金色のシフトカー・・・いやあれはバイラルコアか?ブレードのついたバイラルコアを左腕のブレスに装填する。装填した直後ブレードは巨大になり長刀になった。
「驚いてるね。『なんでそれがそこにある!?』って顔だよ?まあ当然だよ。これは束さんが作ったんじゃなくて貰い物だからね」
「貰い物だと?誰から貰った」
「えーーと?誰だっけな?女の子なのは覚えてるんだけどね?」
バイラルコアは本来私達の世界の物だ。この世界にはない。だがあるということは『何者かがこの世界に来ている』ことになる。だがこれで大まかな事が分かったぞ。
「さあ今度こそスクラップになってよ、ね !!」
「させるか!」
束のブレードを防ぐが、ここで最悪な状況になる。タイヤがバーストしたのだ。受け止めた瞬間にだ。まさかこのブレードの仕業か?
「なんとこのブレードで切られたら『相手にとって不味い状況に陥れる』呪いの剣なのだーーー!!!」
「そんなわけあるか!!」
チェイスの攻撃を交わし後ろへ大きく跳ぶ束。
「もうそろそろお開きだね。それじゃあねちーちゃん。次会うときは本気で頼むよ」
私は常に本気なのだがな。だがアレはタイプトライドロンでも対処できるかどうか。いつの間にか姿を消した束。今回は命拾いしたな。だが次はどうなるか。
そして束との決着は3日後に付けられるのであった。
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タッグトーナメントまで残り2日 簪
「よっしゃぁーー!!!!完成だぁ!!!」
整備室に一夏の声が響き渡る。正直私も叫びたい。やっとのことで私の専用機『打鉄 弐式』が完成したのだから。
一夏とは少し気まずかった。彼のせいで私の専用機の開発がストップしてしまったから。でもそれはチャンスでもあった。お姉ちゃんが成し遂げた『自分達で専用機を製作する』
それを越える『一人で専用機を製作する』これが出来ればお姉ちゃんも認めてくれると思ったから。「何もできなくていい」なんて言われなくてすむと思ったから。
でもそれは違った。剛さんが気づかせてくれた。出会った次の日・・・・
『そういうのは誰かの助けがあったからこそ出来るんだ。だから俺は簪に頼ってる。簪も誰かに頼ってみろよ。そしたら姉ちゃんより凄いのが出来るかも。いや絶対できる!!』
剛さんは当たり前の事を言った。確かにお姉ちゃんも整備師の助けがあったからこそ専用機が完成したのだから。そんな当たり前の事が分からなかったなんて。私は焦ってたんだと思う。
そして前から誘ってきてくれた一夏と整備班の皆、そしてお姉ちゃんが渡してくれた専用機ミステリアス・レイディのデータで専用機を完成させた。これも剛さんの言葉のおかげ。完成した時一緒にいなかったけど喜んでくれるよね。
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タッグトーナメント前日
千冬達は束との決着を付けるために作戦を練っていた。
この世界の千冬達は今回のタッグトーナメントが無事に終わるように細心の注意を払っていた。
そして専用機持ち
一夏はやっとのことで簪とともに専用機を完成させたことに喜び明日のトーナメントを楽しみにしていた。
簪の姉=楯無は妹の専用機が完成したことに同じように喜んでいた。
そして簪は手伝ってくれた一夏や整備班の皆、データをくれた姉にも感謝している。勿論剛にも。そして心に決めた。その人たちのために今回のタッグトーナメント、必ず優勝すると。
そのタッグトーナメントが波乱に満ち溢れることも知らずに
原作とは少し違った結末へ。楯無が直接データを簪に渡しています。簪もそれを快く受け取ってます。その際に仲直りもしてます。
そして束、仮面ライダーになる。名前?『名前はまだ無い』と書いて『我輩は猫である』でどうっすか?
次回はISの世界の最後の物語です。きっとグダッて長くなる。そして新たな世界へ。
それでは次回もひとっ走り付き合ってください!!