千冬ドライブのひとっ走り   作:無限の槍製

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剛「よ!俺だよ。今回はマッハVSイージス!これで最終決戦だ!これで勝てば全てよし!姐さんに続くぜ!」

フォルテ「ドウナルカハラハラドキドキデスネー」

剛「うわ、こいつ絶対ハラハラドキドキしてねぇよ」


決戦の5日目 Mを超えろ/その限界の先に

「「ダブルエクストリーム!!」」

 

エクストリームのマキシマムドライブがイージスの呼び出したドーパントたちを粉砕していく。マッハとイージスの戦いが始まった瞬間『お前の相手は俺たちだ』と言わんばかりにその行く手を阻んだのがドーパントたちだ。しかもそれらはWたち『風都の仮面ライダー』の持つメモリと同じ特性を持ったものたちだった。

 

「チッ!T2の時より強くねぇか?」

 

「恐らく亡国製のメモリだ。一瞬でも気を抜けば殺られるよ」

 

「ったく!こんなとこで戦ってんだから照井も気づけよ!」

 

「それは無理だよ。現在照井竜は下で戦闘中だ。その数目視で千を越えている」

 

「ハァ?マジかよスゲぇな照井。そんな数俺達でもキツいってのに一人でやってんのか。てか来てたのかよ」

 

「そらこんなところで戦うなんて目立ってしょうがないからね」

 

「「プリズムブレイク!!」」

 

こうして会話をしながらでもドーパントたちと渡り合いそして一体撃破した。照井竜にとってみればこうして会話をしながら戦える時点で『スゲぇ』のかもしれない。

 

「残りはサイクロン、ジョーカー、アクセル、エターナル、スカル。いよいよ大詰めだよ」

 

「よし、いくぜ相棒」

 

「ああ、行こう翔太郎」

 

「「さあ、お前たちの罪を数えろ!!」」

 

(待ってろよ剛。すぐにそっちに合流するからな!)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『ズーットマッハ!』

 

風都タワー内部。その中を今までよりも遥かに上回るスピードで駆け巡る俺。その後ろからはイージスのコールドトリガーから放たれた弾丸が迫ってくる。追尾性能はそれほどないが数が多すぎる。

 

「その程度ですか?最初の勢いはどうしたんですか!」

 

『コールド・ブラッド!マキシマムドライブ!!』

 

更に弾丸が追加された。もう嫌だ。

 

「追加注文は頼んでねぇんだけどな。もう逃げるのはヤメだ!」

 

イージスの方に向き直り向かってくる弾丸を掻い潜りながら突き進む。

 

『ズーットマッハ!』

 

「そら行くぜ!!」

 

更に弾丸が追加される前にコールドトリガーの銃口を外へ反らす。放たれた弾丸は窓ガラスを突き破りどこかへ消えた。

 

「無駄だ!私たちには勝てない!」

 

「やってみなきゃわかんねぇ、だろ!!」

 

イージスに連続攻撃を叩き込む。ストレートやアッパー、ハイキックや姐さん直伝のケンカキック。しかし全て防がれる。まあ仕方ない。何せ相手は俺の考えていることを読み取れるのだから。

 

「考えていること駄々漏れですよ」

 

だったらこいつはどうだ!

 

「心の中で会話しないでください!」

 

そうツッコミながらも攻撃を防いでいく。まあこれは相棒が動かしてるんだろう。しかしこれではイージスに決定打を与える前にこっちが殺られちまう。

 

『ズーットマッハ!』

 

「はあっ!!」

 

「本当に訳がわかりません。攻撃を防がれてなお挑み続けるその神経が」

 

「お前こそ余裕がないんじゃないか?いつもみたいに『ス』を強調して喋ってみろよ」

 

「・・・・お前友達すくないだろ?」

 

「・・・・多分な!」

 

的確な指摘に頭を痛めながらも拳を叩き込む。さて、そろそろか。時間的に彼処からここまで20分だとして。既に10分が経過してるから・・・・早くてあと8分。遅くても10分走り続ければ・・・・

 

「だからだだ漏れっスよ!!」

 

『ズーットマッハ!』

 

「バレても問題ねーからな。まだまだいくぜ!!」

 

(こいつ一撃一撃が重くなってきてやがる。まさかこの加速分か?いやそんなわけは)

 

「お、オレンジはやっと気づいたみてーだな。ふん!」

 

「!!間違いない!おいフォルテ!ラピッドスイッチ、やるぞ」

 

「了解っス」

 

『ヘル・ハウンド!マキシマムドライブ!!』

 

「一気に片付けてやる!!」

 

ヘルシャフトに炎を纏い振り回してくる。交わした瞬間にはイージスの左右の色は反転している。そして今度は銃撃で攻め立ててくる。そしてまた左右の色が反転しヘルシャフトで攻め立ててくる。これがWとの戦いで使ってた高速切替か。相手の考えを読み取る能力とこの高速切替があればイージスは最強の仮面ライダーだろう。

 

「チッ!まだ足りねぇかぁ!?」

 

「あと一二回で・・・・ギブアップかもな」

 

「ならとっととギブアップしやがれ!!」

 

「当たれば・・・・の話だけどな」

 

突如背中に走る衝撃。と言っても走ったのは俺の方じゃない。俺は衝撃を与えた方だ。いやまさかここまで早くなるとはな。

 

「なん・・だと・・テメェ!」

 

「その気になれば音より早い。これが仮面ライダーマッハの真骨頂だ。そして」

 

『ズーットマッハ!』

 

「俺はまだ早くなる!」

 

イージスに真正面から蹴りを叩き込む。吹き飛ばされたイージスは壁に打ち付けられる。フラフラになりながらもなんとか立ち上がるイージス。

 

「フォルテ、アイツの考えてる事が分かるか?」

 

「分かりますけど、多分ガード出来ません。あと避けれません」

 

「マジか・・・・なら殺られる前に殺るぞ」

 

突っ込んでくるイージス・・・・はすぐに壁に逆戻りになる。同時に突っ込んだ俺に殴り飛ばされたのだ。今までに体験したことのないスピードに戸惑う俺に、対応出来ないイージス。これなら勝てる。いやさっさとキメねぇと。

 

「でりあゃ!!」

 

「ガハッ!こなくそぉ!!」

 

「遅い!」

 

「くっ!考えが分かってもそれに対応できない。スピードが早すぎる!」

 

「お前は読み取ることに集中しろ。体は私が動かす」

 

「今からじゃ遅い、ぜ!!」

 

ってやっべえな。そろそろ不味いか・・・・早いとこ来てもらわねぇと。

 

「!今っス!!」

 

「チッ!しまった!」

 

「もらったぁ!!!」

 

「ガッ!!」

 

不味い。このスピードに体がついていけなくなってる。この状況はヤベェ。あと二分ぐらいが限界か。それまでに来なきゃ・・・・ホントにヤバい。

 

でもこの状況で来てくれるのが・・・・!

 

「「!!」」

 

「!やっと来てくれたな俺の相棒!」

 

窓ガラスを突き破って現れたのは俺の相棒、ライドマッハーだ!そして俺の戦いになくてはならないアイテムが、

 

「やっぱこいつがなきゃな!!」

 

『ゼンリン!シューター!』

 

ゼンリンシューターだ。これには予想外だったのか、もろに直撃を食らうイージス。がすぐに立て・・・・直せないよな。

 

「!体が、動かない!?」

 

「シグナルトマーレ。効果は・・・・まあ名前の通りだ。例え相手の思考が読み取れても、体が動かなきゃ意味ねえよな!」

 

『シグナルバイク!シグナルコウカン!!カクサーン!!!』『ヒッサツ!フルスロットル!!カクサーン!!!』

 

「おら貰ってけ!!」

 

身動きの取れないイージスに『カクサンリベリレーション』を叩き込む。今までの加速分とカクサーンの力で打撃を複数叩き込む。

 

「くっ!やりやがるな。仕方ねぇ、あれ使うか」

 

「出来れば使いたくなかったんスけどね。仕方ないっス」

 

イージスの取り出した一本のメモリ。それを腰のマキシマムスロットに装填しマキシマムドライブを発動させる。

 

『イージス!オーバーマキシマムドライブ!!』

 

「オーバーマキシマムだと!?」

 

マキシマムを発動させたその姿はサイクロンジョーカーエクストリームと酷似した姿に変身した。違うのは色、あとは周りに浮いてる狼の顔と氷柱の浮遊ユニットが浮いている。

 

「さあくたばんな!!これから相対するのはテメェの速度じゃ無理だぜ!!」

 

「へぇ。だったら今以上だ!!」

 

シグナルマッハに戻しベルトのスイッチを更に連打する。これが何を意味するのか。今のスピードでもギリギリなのにここから更にスピードを上げるのは自殺行為だ。姐さんか凛がいたら絶対に止められるだろうな。

 

『ズーーーーーーーットマッハ!!!』

 

「トップスピード・・・・・・超えてやるぜ」

 

「その限界の先に何があるんですか?」

 

「俺の勝利、かな」

 

「残念。私たちの勝利だ」

 

動いたのは再び同時だった。俺の限界超えスピードと同等だな。ぶつかり合う拳同士。窓ガラスは全部砕け散る。正直俺の腕も砕けそうだ。

 

「でやああああ!!!」

 

「うおおおおお!!!」

 

何度も何度も何度も何度も拳がぶつかり合い骨を軋める。殴り合う度に体がおかしな音をたてる。そして、

 

「ぐっ!がああああああ!!!!」

 

俺の右腕がボキンッと音をたてて折れた。おかしな方向には曲がってないが折れたのは確実だ。もがく俺に間髪入れず蹴りが叩き込まれ、壁に叩き付けられる。形勢逆転。俺の最も恐れていた事態に陥ってしまった。

 

「ぐっ・・・・まだ・・・だ」

 

「しかしよくもまぁここまで食いついたよお前。もし仲間だったら怖くて逃げ出してるね」

 

「私貴方みたいな人、カッコよくて好きですよ」

 

「そのくせして本気で殺しにくるんだもんなお前ら」

 

最後の力を振り絞り起き上がる。もしこれが殺し合いじゃなかったらこのまま眠るかもな。でもまだ諦められねぇ。

 

「姐さんが、凛が、チェイスが、愛歌が待ってんだ。こんなとこで足を止められない!!」

 

『ヒッサツ!フルスロットル!!マッハ!!!』

『ヒッサツ!フルスロットル!!マッハ!!!』

『ヒッサツ!フルスロットル!!マッハ!!!』

『ヒッサツ!フルスロットル!!マッハ!!!』

『ヒッサツ!フルスロットル!!マッハ!!!』

 

もう自分でも何をしてるのか分からなくなってきた。分かっているのは体が勝手に動いてること、そしてこの技を使えば俺の右足は確実に逝くこと。

 

「でもやっぱ、俺はバカだからさ。これぐらいやんないと心配なんだよ!」

 

「やりすぎだっての。こっちも決めるぞフォルテ!」

 

「これがラストっスね。了解っス!」

 

『ヘル・ハウンド!コールド・ブラッド!イージス!オーバーマキシマムドライブ!!!』

 

イージスも武器にメモリを装填しマキシマムを発動させる。それぞれがリンクしイージスの目の前に炎と氷のシールドが展開される。あれに勝たなきゃ・・・・できるか?

 

「いや・・・・やってやる!!!」

 

「「イージス!インフィニティーシールド!!」」

 

「ライダー・・・・キック!!!」

 

激突する最後の一撃と最強の一撃。結果は明白だった。

 

「うおおおおおおお!!!」

 

「「はあああああああ!!!!」」

 

そして・・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「ゴールデンエクストリーム!!」」

 

最後のドーパントを撃破する。しかし思った以上に時間がかかっちまったな。早いところ剛の所に行かねぇと。

 

「うおっ!なんだ今の!?」

 

「翔太郎下だ!」

 

下を見ると風都タワーから煙が出ている。こいつは想像以上にヤバいかもな。飛び上がり煙の中に突っ込む。そこは最早俺達の知っている風都タワーの内部ではなかった。

 

「剛!!無事か!!」

 

「しょ・・・・・・たろ・・・・さん」

 

「剛!!」

 

そこに倒れていたのは最悪にも剛だった。服はボロボロになり至るところから血が出ている。すぐにでも治療をしないと命の危険がある。しかし、

 

「!!クッソ、相討ちじゃなかったのか」

 

目の前にはイージスが立っている。しかしそれなりにダメージをおっている。今なら倒せるか?

 

「ぐっ、うあっ」

 

しかしイージスの変身は解除され片方の女が倒れる。だがすかさずダリル・ケイシーが支えたので大事にはいたらなかった。

 

「よくやったよフォルテ。あとは私がやるから」

 

「まだやるってのかよ」

 

既にその手にはダブルドライバーではなくロストドライバーが握られている、が

 

「そこまでにしておけ。自分を殺す気か?唯一の理解者が消えるのを彼女は望んでいないぞ」

 

青い影がロストドライバーを奪い取り破壊する。そいつができるのは一人だけだ。

 

「照井!」

 

照井竜、又の名を『仮面ライダーアクセル』風都の警察官にして仮面ライダー。

 

「遅くなってすまない。流石に千体はキツいな」

 

「マジで千体やったのかよ」

 

そして例え敵が千体居ようが全て倒し生還する男。人読んで『不死身の男』それが照井竜だ。

 

「だがフォルテ・サファイアについて調べはついている」

 

「はあっ?なんで彼女のことを調べてんだ?」

 

「フィリップに調べてくれと頼まれた。幸いにも彼女は風都育ちだからある程度調べはついた」

 

そしてそこから『フォルテ・サファイア』についての情報を話し出した。

 

「彼女がこのような能力に目覚めたのは二年前のこの時期だ」

 

「その時期ってNEVERと戦ってたころだろ?まさかT2メモリか?」

 

「可能性としては考えられるが・・・そこのところはどうなんだ?」

 

そう言うと照井はダリルの方を向いた。すると彼女は素直にも答えてくれた。

 

「いーやメモリは関係ない。いやむしろメモリの方が良かったんだ。あいつは朝起きたらあの力に目覚めていた。私も最初は戸惑った。でもいつものフォルテだから安心したんだ」

 

でも、と言葉を続けるダリル。やはりここから一悶着ありそうだ。

 

「フォルテは変わらなくても、周りの人間が変わった。友達や先生、地域の人たち。挙げ句の果てには親にも気味悪がられた。そしてついたあだ名が」

 

「『風都の魔女』か。警察官ないでも聞いたことはある。噂程度と思っていたが」

 

「確かラジオでも言っていたよ。丘の上の別荘には魔女がいるって」

 

「分かるか!?ただ心が読めるだけで魔女と呼ばれ周りから気味悪がられるフォルテの気持ちが!私には分からなかった。だから私はフォルテの理解者になろうとした。周りが全て敵になっても私だけは味方であり続けようと!」

 

「そこから亡国に入ったのか?」

 

「亡国に入ったのは今年の始めにマドカに誘われたからだ。『私たちはお前たちの味方だ』ってな。フォルテは喜んでた。私以外にも自分を理解してくれる人がいてくれたことに。だからフォルテは亡国の為に尽くしたのさ」

 

「その結果命を落としかけたんだぞ!君も危なかったかもしれないのに!」

 

「まったく・・・・だぜ」

 

背後から弱々しい声が聞こえる。振り向くと剛がなんとか立ち上がっている。

 

「おい!今自分がどんな状況か分かってんのか!?大人しくしてろ!」

 

「悪いけどそうもしてらんないよ」

 

剛は足を引きずりながらダリルの前に立つ。

 

「風都にいるんだったらこの二人を訪ねれば良かったんだ。それを二人だけで抱え込むからこんなことになる。でもまだ間に合う。お前たちの知らない誰かに話してみるべきだ。それで裏切られることもあるだろう。それでも諦めないでほしい。きっと理解してくれる人はいるんだから」

 

そう言うと剛はダリルに背を向け俺達の方へ歩いていく。『まーた負けちまったなぁ』なんて一人言をぼやきながら。

 

「負けたのはこっちだ。仮面ライダーが二人。対してこっちは戦う手段を持っていないんだぜ?」

 

「ちげーよ。俺と!お前らの勝負のことだ。でも次は負けねぇよ。まあ出来れば次会うときは、敵同士じゃなくてただのダチとしてな」

 

そう言った瞬間剛はぶっ倒れた。幸いにも息はしてある。こいつは戦線離脱だな。変身を解除し剛を担ぐ。ここから近くて風都市民病院だな。

 

「たく無茶しすぎだ馬鹿野郎。なあダリル!」

 

「!なんだよ」

 

「少なくとも俺達はフォルテのことを理解してやれる。フィリップも似たようなもんだからな。暇になったらウチの事務所に来な。コーヒーぐらいは出すさ」

 

「・・・・・・・・極限にまで暇になったら、な」

 

こうして風都タワーでの戦いは『仮面ライダーVS亡国ライダー』として見れば俺達の勝ちだが『仮面ライダーマッハVS仮面ライダーイージス』として見れば剛の負けで終わった。

 

さて剛を病院に放り込んだら冬木に戻らねぇとな。戦いはまだ終わってねぇんだから。念のためにアイツにも連絡しておくか。まだこの世界にいるだろ。




ダリル「ハッハッハッハッ!!!結局負けてんじゃねえか!!なんなんだよテメェはよ!!」

剛「クソ!やっぱ朝飯多めに食ってくるんだった!あと昼飯もくってねぇ!!クソッタレが!!」

フォルテ「そんな理由で負けたんですか・・・・まあ確かにカルシウムがないからそんな簡単に腕が折れるんですよ」

剛「これ以上は負けられねぇ。チェイス!しっかりやれよ!」

チェイス「いいだろう剛。ところで、別に倒してしまっても構わんのだろう?次回もひとっ走り付き合ってくれ」
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