千冬ドライブのひとっ走り   作:無限の槍製

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どうも 無限の槍製 です

蛮野との戦いはまだ続く。今回で遂に参戦!誰が?一人しかいないでしょ!

ではどうぞ!


ヒーローは遅れて来るものなのか?

「ぶっ潰す!」『バースト!キュウニ!!超!デッドヒート!!!』

 

『バースト!デッドヒート!!』

 

「フン!貴様らでは私に勝つことなど不可能だ!」

 

三人で蛮野を攻撃するも簡単にあしらわれる。俺と凛のWデッドヒート八極拳攻撃も、マドカと俺のダブルライダーキックも、マドカと凛のラッシュも全て蛮野には通用しない。

確かに前に戦ったときよりも戦力は劣るだろう。それでも俺達は負けられない。それだけの覚悟をもってここに来てるんだ。

 

「もう品切れか?一週間まえよりもつまらんぞ?ああそうか。織斑千冬がいないからか!あの女がいなければ何も出来ないからなぁ!!」

 

「「「・・・・・」」」

 

ただそれだけは覆せない事実だった。姐さんがいなきゃ俺達は何も成し遂げられない。姐さんがいたからここまで戦えた。姐さんがいたから皆が笑っていられた。

でも今姐さんはいない。むしろ姐さんを安心させるために俺達は勝手にここに来た。だったらこのまま蛮野と戦わないと!

 

『ヒッサツ!バースト!フルスロットル!!デッドヒート!!!』

 

「ごちゃごちゃ言ってんじゃ、ないわよ!!」

 

蛮野の言葉を遮るように凛が猛攻撃を仕掛ける。フルスロットルを発動しながら攻撃を続ける。だんだんその攻撃スピードも上がり続けているが蛮野には通用しなかった。

 

「確かに千冬がいなきゃ私はダメだった!それは千冬も同じ、私がいなくちゃ千冬はダメダメなんだから!剛もマドカも!千冬がいなきゃダメなように、千冬も剛とマドカがいなきゃダメなのよ!!」

 

「そうだな。俺達と姐さんは互いに支えあっていかなきゃダメなんだ。いや俺達だけじゃない。他の皆も、誰かがいなくちゃ生きていけない。人間は互いに支えあって生きていくんだから」

 

「頼る存在のいないお前には・・・・絶対に負けない!」

 

それぞれの動きにキレが戻る。そしてその動きで蛮野を少しずつ翻弄していく。当てられなかった一撃も一発、また一発と当たっていく。

 

これなら勝てる!

 

しかしそう思ったのが、慢心するのが俺の悪い癖だ。

 

「図に乗るな羽虫どもめがぁ!!!!」

 

蛮野の体から金色の波動が放たれる。それも一撃だけじゃない。何度も何度も繰り返し放たれる波動で近づくことさえも出来なかった。しかもその波動は徐々に力が増幅していき、

 

「ぐっ!ごはっ!」

 

「そんなっ!」

 

「くそっ!」

 

遂には変身が解けてしまう。くそが、体が動かねぇ。

 

「どうやらチェックメイトのようだな」

 

畜生!何でここで終わっちまうんだよ!動けよ俺の体!チェイスの時みたいに失ったまま終わるのかよ!そんなの認められるかよ!

 

「まだ、終わんない・・わ・・」

 

「お姉ちゃんの為にも・・・負けない!」

 

「くそが、終われるか。終われるかよぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだ、まだ終わらないし、終わらせない!」

 

一人の女性の声。いつも聞いてた、安心する頼れる声だ。この声の持ち主は一人しかいない。

 

「姐さん!てか髪切った?」

 

「千冬!てか髪切った?」

 

「お姉ちゃん!てか髪切った?」

 

「ショートヘアー織斑千冬、髪を切ってリ・ボーンだ!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

少し前 冬木総合病院

 

「またこの天井か・・・・・何度目だ?」

 

目を覚ますと病室の天井。あのシミは見覚えがある。となるといつもの病室の天井だということになる。ここは私の特等席みたいだな。

 

「ん・・・・・あーー重いな」

 

ずっと長くてそろそろ切ろうと思っていた髪の毛。それは一週間の間に更に伸びていた。鬱陶しいってレベルじゃないな。

 

「そろそろ切りたいな・・・・・ん、なんだこれ?」

 

ベッドの近くには大きな箱と手紙、それと丸い物体。手紙の差出人は束だった。

 

『これを読んでるってことは起きてるよね!多分その頃には剛君たちは蛮野の所に戦いに行ってると思う。どうせちーちゃんも行くんでしょ?だったらこれを使ってね。一回こっきりだから注意するように。絶対帰ってきてよ。束より』

 

箱を開けると中にはドライブドライバーと赤と黒と緑と青色の入ったシフトカーが一台。これで戦えってことだろうと思うけど、

 

「悪いな束。私のドライブドライバーはベルトさんだけだ」

 

シフトカーだけ取り出して箱をしまう。あとなんだかよくわからん赤い物体も持っていくか。

 

「おいおい、ジャケットボロボロじゃないか」

 

「また脱け出すのですか?」

 

振り向くと白衣に袖を通さずに羽織っただけの女性。右目を包帯で隠しズボンのポケットに手を突っ込んでいる女性。顔は見たことないが声は知っている。

 

「いつもすまないな院長。毎度毎度このベッドを取ってしまって」

 

「そんなことより毎度毎度脱け出すのをどうにかしてほしいのですが」

 

「今回は止めに来たのか?」

 

「今回は怪我のワケが違う。今度こそ本当に死にますよ?」

 

「そうか。ならその時はまたよろしく頼む」

 

「・・・・・ハァ。敵いませんね貴女には」

 

「そうだ!観念したついでにジャケットをクリーニングに出しといてくれないか?なんなら院長が直してもいいが」

 

「私が得意とでも?」

 

「得意そうな顔をしているからな」

 

ジャケットを受け取った院長の横をすり抜ける。愚痴を言っているのが何となく想像できる。心配するな。どうせここに戻ってくるからな。

 

 

 

 

「あ、そうだ。ついでに髪、切ってくれないか?」

 

 

 

 

 

病院を出ると外は戦場だった。無数のロイミュード相手に仮面ライダーが奮闘している。ここから走っていかなくてはいけないのか。この戦場を?ドライブならまだ走れるが・・・・・いや生身だとちょっとな。

 

「千冬!」

 

「ん?左!フィリップ!紘汰!」

 

「まさか生身で行くんじゃねえだろうな。ああ皆までいうな。これかしてやるよ。壊すなよ?てか髪切った?」

 

「流石に走っていくのはキツいだろ?これ使ってくれよ。てか髪切った?」

 

紘汰の渡してくれたロックシードはバイクに変形した。桜みたいだな。

 

「悪いな、私なんかのために」

 

「バカいうな。お前だから貸すんだよ。絶対負けんなよ?」

 

「そうだぜ!俺達の分も蛮野に一発頼むぜ!」

 

「・・・・・ああ!任せとけ!」

 

サクラハリケーンに股がる。ノーヘルだが・・・まあ大丈夫だろ。死ななきゃいいんだから。スピードを上げてセンタービルを目指す、がその前に取りに行かなくては。

 

 

向かった先は特状課。外にドライブが三人いたときはビビった。特状課にある私のロッカーを開けると、ハンドル剣とドア銃のスペアが入っている。ハンドル剣とドア銃はトライドロンと一緒に蛮野に取られている。なので武器という武器がこれしかない。

 

「あとは・・・・・こいつもか」

 

更に一台のシフトカー=クラッシュシャリバン。快からもらったシフトカーだ。これで準備万端。待っていろ蛮野。フルスロットルのトップギアでお前を倒す!

 

 

「リ・ボーンだと?ふん、ならもう一度地獄にリターンしろ!」

 

「黙れ。お前に喋る権利はない。お前が喋る度に空気が汚染される」

 

「ハハハハハハハ。ドライブに変身できん貴様では何分もつか見物だな!」

 

「ほざけ。ドライブになれなくても仮面ライダーにはなれる」『ジョーカー!』

 

腰に左から借りたロストドライバーを身に付ける。ジョーカーメモリを装填して変身する。ドライブ以外に変身するのは初めてだ。どこまで食らいついていけるか。

 

「お前の罪を数えろ!」

 

「仮面ライダージョーカーか。貰い物の仮面ライダーでは私には勝てない!」

 

そして蛮野の言葉は現実のものとなった。確かに徒手空拳が得意なジョーカーは私と相性が良かったが、ドライブで戦い慣れていたためにジョーカーでは攻撃に少しズレが生じ始めていた。

更に蛮野の戦力がジョーカーでは追い付けないほどに進化している。力に馴染むとはこう言うことを言うのだろう。

 

「チッ、ライダーキック!」

 

『ジョーカー!マキシマムドライブ!!』

 

「たあっ!!」

 

マキシマムドライブは蛮野に当たりはしたがそこまで効果がないように見える。手応えのなさ。これは最初の頃も感じていた。

 

「無駄だ!!」

 

蛮野の放つ金色の波動で吹き飛ばされ、変身が解けてしまった。最悪なことにロストドライバーも吹っ飛んでしまった。万事休すか?いやまだだ。

 

「一か八か・・・・・やるしかない!」

 

「なんだそれは?」

 

「私にも分からん。起きたら机に置かれていたからな。説明書でもあれば助かったんだが」

 

赤い物体のスイッチを押すとそれは煙となる。その煙の中から飛び出したのは・・・・・幽霊?

 

「おいおい、来るな来るな来るな来るな来るなあっーーーーー!!!」

 

「どうしたんだお姉ちゃんは?」

 

「千冬は幽霊とか嫌いなのよ」

 

しかし無情にも幽霊?は私に取り付いた?。いやこれは着こんだと言うべきか?だがハッキリしていることもある。

これを着た瞬間に脳裏を過る今までの記憶。ドライブとしての初陣、チェイスとの戦い、剛との出会い、マドカとの死闘、他の先輩ライダーと共に戦った大戦、その他もろもろ。

そうか、こいつはドライブの・・・・・

 

「成る程な。私にもう一度ドライブになれと」

 

「そんなパーカーを着ても私には無意味なことだぞ?」

 

蛮野の姿が更に変異していく。その姿はハートとタイプトライドロンの合の子のような姿になる。禍々しいオーラを纏ったその姿は一言で言うなら『勝てる気がしない』だ。だがそれは私以外、いやここにいる人間以外の感想だろう。

 

「行ける?二人とも」

 

「あったり前じゃない」

 

「結局お姉ちゃんも来てしまったな」

 

「ほんとだな。姐さんを戦わせないために戦っていたのに、結局姐さんに助けられた」

 

「なんだお前たち、そんなこと考えていたのか?バカどもが。でもありがとう」

 

「ふふ、照れてんの!」

 

「うっさい凛!さあいつも通り行くか!」

 

「「いつも通り?ああそういうことね!」」

 

「??よくわからんが・・・まあやってみるか」

 

並び立つ四人。私は既に変身?を終えている。あとはこの三人が変身すれば準備完了だ。

 

『シグナルバイク!シフトカー!』

 

「チェイス、力を貸してくれ!レッツ!変身!!」

 

『ライダー!マッハ!チェイサー!!』

 

剛が変身したのは『ドライブの世界』のチェイサーマッハのような姿だ。違うのはその色。基本の色は青となり、マッハのバイザーにはチェイサーのようなオレンジ色の燃える瞳が覗いている。

 

「ダークドライブ・・・お前の本当の力を見せてくれ!変身!!」

 

『ドライブ!タイプスペシャル!!』

 

マドカが変身したのはタイプスペシャル。あの時泊が変身した形態だ。ダークドライブがマドカを信じて真の力を解放したのだろう。

 

『シグナルバイク!シフトカー!』

 

「派手に行くわ!変身!!」

 

『ライダー!バースト!デッドヒート!!』

 

凛が変身したのはタイプデッドヒート。しかしそれはマッハとタイプスピードの合の子の姿ではなく、マッハとタイプトライドロンの合の子のような姿になっている。しかもタイヤは常にバースト済みだ。

 

「それじゃいつもの言っときますか!追跡!」

 

「ぼ、撲滅!」

 

「いずれも~マッハー!!」

 

「仮面ライダード~~ライバーズ!!」

 

マッハチェイサー、タイプスペシャル、バーストデッドヒートドライブ、ドライブ魂の計四人が揃った。まあここまでやったんだ。勝って帰るしかないだろ!!

 

「一人増えても変わりはしない!ここで消え去れ!」

 

「「「「ひとっ走り付き合ってもらうぞ!」」」」

 

遂に、ラストバトルが始まった。




千冬参戦で最終決戦、リスタート!

そして次回遂に決着!となるか?しかし残りわずかなのは事実です。

残り少ないひとっ走り、最後まで付き合ってください!
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