千冬ドライブのひとっ走り   作:無限の槍製

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どうも 無限の槍製 です

今回がラストバトル!千冬たちのフルボッ・・・フルスロットルひとっ走りが始まります!

ではどうぞ!


最後のひとっ走りはどこまで続くのか?

教会

 

教会の扉を蹴り破る者が数名。いや、彼らは『人』とは呼ばない。世間一般ではロイミュードと呼ばれる怪物だ。それは教会の中の一人の人間を狙う。

 

「・・・・・まったく。ここは居酒屋ではないのだが」

 

あきれた様子でロイミュードを見る神父。その数約20。仮面ライダーならなんとかなる数だろう。しかし神父は一般人だ。出来ることならそれこそ神に助けを求めるだろう。『普通』の神父なら。

ロイミュードの視界から神父が消える。そして次に目視できた瞬間にはロイミュードの目の前に神父の手がある。

 

「ぜいっ!!」

 

そのまま掴んで地面に叩きつける。更にそこへ叩き込まれる容赦のない一撃。ロイミュードは爆発こそしないものその機能を停止した。

 

「命を賭けろ。あるいはこの身に届くかもしれん」

 

それは神父にあるまじき言葉。普通の神父なら言わないだろう。しかし言峰という神父にはそのような常識は通用しない。

 

「まったく、その性格は何時までたっても変わらないな言峰」

 

ロイミュードの後ろから聞こえる声。それに反応したロイミュードは後ろを振り向く。しかし振り向いた瞬間顔面にいくつもの矢が刺さる。赤い矢はそのまま爆散しロイミュードの顔面を吹き飛ばす。

 

「そう言うお前も変わらないなエミヤシロウ。またいつものお節介かね?」

 

「ふっ、たまには正義の味方をしなくてはね。私の夢が薄れていく」

 

「お前の夢など既に叶っているようなものではないか。まだお前は望むのか?」

 

「どうだか。それはまた考えるとしよう。と話は変わるが」

 

エミヤは思い出したように鞄からマッハドライバーを取り出す。

 

「使ってみるか?案外楽しいぞ?」

 

「いや遠慮しておこう。私には不要だ」

 

「そうか、なら俺が使う。文句はないな?」

 

確かに素手でロイミュードを倒してしまう一般人ならばベルトは不要だろう。しかしそれはエミヤも同じ。なら何故彼は変身するのか?理由は一つ。

 

「こんなにカッコイイのに、勿体ないな言峰」

 

『ライダー!マッハ!!』

 

彼が正義の味方だから。そして彼は戦う。助けられる人すべてを助けるために。それはそこの神父も例外ではない。あの時剛の彼女を救えなかった後悔をもう二度としないために。

 

「追跡!撲滅!いずれも~マッハーー!」

 

因みにこの台詞はエミヤが考えたものだったりする。

 

「ふん。正義の味方を張り続けるのは父親と同じか」

 

呆れながらも言峰は前方のロイミュードを蹴り飛ばす。蹴り飛ばされたロイミュードは天井に頭が刺さっている。

言峰はふと外を見る。程遠く離れたこの位置でも分かる。丁度センタービル付近から煙が上がっている。恐らく彼処がこの敵の元凶だと考え、そしてすぐにやめる。

 

「これ以上考えるのは無意味だな。どうせ解決する」

 

そういい言峰は教会の大掃除を始めるのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

センタービル

 

それぞれの息のあったコンビネーションが蛮野を翻弄していく。無理もない。ベルトさんには『マッハチェイサー』と『バーストデッドヒート』のデータはないのだから。『タイプスペシャル』も規格外すぎるパワーのために蛮野も対応出来ていない。私?私は意地と根性で頑張ってますハイ。

 

恐らく蛮野はベルトさんに入っている仮面ライダーのデータからそれに対する対策を行っている。だからドライブやW、鎧武などの攻撃が完全に読まれ、潰されてしまったのだろう。

だがここにいるのは全て規格外の仮面ライダーばかり。蛮野ごときの戦闘力では対応できないだろう。

 

「そこ!貰い!!」

 

「ぐっ!(くそっ!早すぎる!単純にマッハとチェイサーを合わせたものではない!普通のスピードでもその合計を遥かに超えている!)」

 

剛はゼンリンシューターで蛮野を殴り付けながら銃撃を繰り返している。そんな使い方をすれば壊れてしまうが・・・・・まあ大丈夫だろう。そして剛の武器はこれだけではない。

窓を突き破って飛んできたのはシンゴウアックス。チェイスの、いや剛とチェイスのダチ同士の武器。

 

「フルスロットルでぶっちぎるぜ!」

 

『ヒッサツ!イマスグ!イッテイーヨ!!フルスロットル!!!』

 

シンゴウアックスはすぐに必殺技を使えない。それなりにチャージをしなくてはならない。しかしマッハチェイサーならそれは不要。ダチの絆にチャージは不要だということだ。

 

「おらっ!飛んでけぇ!!!」

 

「ふごっ!!」

 

「マドカ!行ったぞ!」

 

「任せろ剛!」『ヒッサーツ!フルスロットル!!スペシャル!!!』

 

吹き飛んだ蛮野。その先にはフルスロットルを発動したマドカ=タイプスペシャル。右の拳にはありったけのエネルギーがたまっている。見るからに一撃必殺。蛮野は吹き飛ばされながらも必死にガードする。

 

「その守りごと・・・・・打ち砕く!!」

 

マドカの右ストレートは蛮野のガードを粉砕し、顔面にめり込んだ。あのストレートのフォーム、私そっくりだな。

 

「このまま終わるとでも?」『インフィニット・ストラトス!タイプ黒騎士!!』『インフィニティーアタック!黒騎士!!』

 

ガードを崩させ無防備となった蛮野に容赦なく聖剣を降り下ろす。多分その一撃は地下まで届いているだろう。

 

「凛!今だ!!」

 

「OK、外さないわ」

 

スペアドア銃を構え蛮野に向けて銃弾の嵐を食らわす。前の時とはうって変わって正確に全てを当てている。バーストデッドヒートの力なのか。それとも凛の才能が開花したのか。

 

『オモイッキリ!バースト!!デッドヒート!!』

 

「今度こそ溶かしきれ!!」

 

ドア銃の銃口から放たれる極太ビーム。ビームはそのまま蛮野を呑み込み壁をぶち壊し空へと消えていった。しかし蛮野はそこに立っている。しかし満身創痍。このまま決める!

 

「行くぞ蛮野!命乞いの準備は充分か?」

 

「ふざけるな!私が命乞いだと?決してそんなことはしない!!」

 

シフトブレスにクラッシュシャリバンを装填する。すると左腕はたちまちシャリバンの腕へと変化していく。右手にハンドル剣、左手にレーザーブレードだ。

 

「うおおおおおおっ!!!!」

 

「ぐおおおおおおっ!!!!」

 

双剣と拳の応酬。ドライブ魂の力でなんとか渡り合っているが所詮は人間。体に限界が来てしまう。それでも意地と根性でなんとか乗り切っている。

 

「ぐっ!(不味い、傷口が開いてきた・・・)」

 

「ハハハハハ!!終わりだぁ!!」

 

私が弱っている瞬間に透かさず蛮野が攻撃を加える。がそれは剛と凛とマドカによって防がれる。おっとシャツが赤く染まってるな。かなり開いたらしい。

 

「姐さん傷口が!」「大丈夫だ、問題ない」

 

「どうせ無理矢理ここに来たのは分かってたけど、想像以上に不味いわね」

 

「血の量から見て、あと五分が限界だぞ」

 

どうやらあと五分が過ぎたら私は死ぬらしい。こんなところで死ねるか。一夏はまだ彼女つくってないし、凛はまだ結婚していないし、剛たちの結婚も見ていないし、何よりまだ私が結婚していない!!

 

「ふっ、あと五分あれば蛮野は・・・ぐっ!!」

 

突然の頭痛。しかしこれは私だけではなかった。剛たちも頭を押さえている。ふと右手を見ると、

 

「なっ!これは・・・・・魔進チェイサー!?」

 

「ほう、貴様は当たりだったか。まあロイミュードと一番長く戦っているからな。それなりに縁もあるか」

 

「テメェ、俺たちに何しやがった!!」

 

「言っただろう?この世界は私が支配すると。新しい理想郷を作ると。そのためにお前たちには住人になってもらうのだよ」

 

「何が住人よ!どうせあんたにコキ使われる奴隷の間違いじゃない!!」

 

「ハハハハハハ!!よくわかってるじゃないか!!私の理想郷には真に優秀な人間だけが生き残るべきだ!!それはそのロイミュード化で決まる。織斑千冬は優秀な人間らしいな」

 

私が優秀な人間?そりゃあ頭いいし、運動神経いいし、カッコイイし、可愛いし・・・・・いや止めておこう。だが私は蛮野の言いなりになどなるつもりはない。

 

「!お姉ちゃん顔が!」

 

「分かってる。案外カッコイイだろ?」

 

既に私の体は右腕と左腿、顔の左半分や左肩が魔進チェイサーとなっている。

 

「おい蛮野。私はあと何分で魔進チェイサーになる」

 

「ふっ、貴様がいかに優秀な人間であってもそのような半分人間、半分仮面ライダーの貴様ではもって三分だろうな」

 

「三分か・・・・・充分だな」

 

私は再び蛮野に駆け出した。そのスピードは体が魔進チェイサー化しているだけあってかなりのものになっていた。

 

「充分と言ったか?何か策でもあるのか?」

 

「ある。取り合えず一本貰っておくぞ!」

 

こいつはまだ気づいていない。私が狙っているものを。あとは一か八かだがな。

 

「凛!剛!今のうちに最大限にまで加速しておけ。私のとっておきはそれなりに時間がかかる!!それまで時間稼ぎを頼む!!」

 

「OK千冬!!」「了解姐さん!!」

 

「マドカ!私が一本とったらすぐにフルスロットルで蛮野を攻撃しろ。倒しても構わん!」

 

「分かったお姉ちゃん!!」

 

「何をするつもりだ!」

 

「こうするんだよ!!」

 

ハンドル剣の一振りは蛮野の左腕を切り離す。しかし蛮野の左腕はすぐに生えてくる。まあ私の目的は当に達成できたが。

 

「腕の一本などどうとでも、ぐおお!!何!!」

 

蛮野の姿が通常のゴルドドライブの姿に戻る。そう私の目的は左腕のシフトブレスとシフトトライドロン。これの奪還だ。

 

「マドカ!!」

 

『ヒッサーツ!フルスロットル!!スペシャル!!!』

 

「消え失せろ!!」

 

ゴルドドライブに叩き込まれるマドカダークドライブのライダーキック。クリーンヒットだが蛮野はまだ倒れない。それでも何度も何度も蹴りを叩き込む。

私は右腕にシフトブレスをまき『シフトスピールドニックフォーミュラ(千冬命名)』を装填する。シフトトライドロンはハンドル剣に装填する。

 

「無駄だ!貴様の武装は『この』ドライブドライバーでなければ認証しない!必殺技は発動できん!!」

 

「それはどうかな」

 

ハンドル剣をベルトさんに向ける。

 

「・・・・・・・・・」

 

「ハハハハハ!そら見たことか!どうにもならんのだ!!」

 

「・・・・・おい。いつまで黙ってるんだベルトさん」

 

『ヒッサーツ!フルスロットル!!トライドロン!!!』

 

「なっ!何だと!!」

 

『私を甘く見たな蛮野。私の意地と根性を!そして呪うがいい!自分の慢心を!完璧に私を消さなかった自分を!!』

 

信じていた。ベルトさんはまだ消えていないと。そう簡単に消えないってな。

 

凛デッドヒートと剛マッハチェイサーは何度も加速し蛮野にすれ違い様にシンゴウアックスとゼンリンシューターを叩き込む。

 

「オラオラオラ!!トップスピードだ!!」

 

「これで終わりよ!千冬!!!」

 

クラッシュシャリバンとスピールドニックフォーミュラでフルスロットルを発動させる。もうすぐ私の体は完全に魔進チェイサーになってしまう。もってあと一分。

 

「いくぞベルトさん!ひとっ走り、付き合ってくれ!!」

 

『OK!start your engine!フルスロットルで行こう!!』

 

あと50秒。蛮野に向けて駆け出す。距離はそれほどない。

 

「お姉ちゃん!!」

 

あと40秒。体が痛む。五分が限界とか言っていたが、もしかしたらもう限界かもしれない。

 

「姐さん!!」

 

あと30秒。意識が飛びそうだ。やはりほぼ生身でフルスロットルを発動したからだろうか?やはり私は後先考えないバカらしい。

 

「千冬!!」

 

あと20秒。両腕を切り落とし、頭にハンドル剣を降り下ろす。見事ハンドル剣は蛮野を頭から切り裂いていく。

 

「はああああっ!!!!!」

 

『行け千冬!そのままゴールへ!!』

 

あと10秒。蛮野を切り裂いていき、遂にベルトさんに差し掛かる。そしてハンドル剣がベルトさんに触れたとき、

 

 

「ん?なんだここは?」

 

見渡す限り青空と海が広がっている。その海に私は立っている。

 

「あ、ベルトさん」

 

『やあ千冬。こうして話すのは実に久しぶりだね』

 

空と海の間にベルトさんは浮いていた。

 

「なんだここは?私は死んだのか?」

 

『いいや君はまだ死んでいない。死んではいけないよ』

 

「そうか」

 

これを境にしばらく沈黙が流れる。そして再び口を開いたのはベルトさんの方だった。

 

『さっき私の意地と根性やらと言ったがね、実を言うと私の意識は蛮野に消されたんだ』

 

「はあ!?それじゃあなんで今」

 

『うん、君は倒れていたから分からないと思うがね、私の意識を甦らせてくれたのはチェイスたちなんだ』

 

「チェイスたちが?」

 

『yes、チェイスたちは自爆したあと自分のコアをドライブドライバーに移したんだ。そしてそこで彼らに救われたんだ』

 

「そんなことがあったのか・・・・・」

 

『しかし再び蛮野に意識を呑み込まれてね。これで終わりかと思ったが、君の信じる気持ちを感じて三再び甦ってきたのさ』

 

今回甦ってきたのは私の気持ちだが、それはチェイスたちの努力が無かったら起こらなかった奇跡だろう。

 

『千冬。君には『信じ』『支え』『助け合う』という気持ちが人一倍強い。うん時々変な事があったが人一倍強いと私は思う。私はそれが『ヒーロー』の資格だと思うよ』

 

「ヒーロー、か・・・・・ベルトさんに言われたら少しは自信がつくよ」

 

次第に海と空が無くなっていく。どうやらこれが最後らしい。

 

「ベルトさん!」

 

『なんだい千冬?』

 

「えっと・・・・・その、だな。面と向かって話すって言っただろう?」

 

『ああ、そんなこともあったね』

 

「だから伝えとく・・・・・・・・今まで『ありがとう、かね?』おいおい台無しじゃないか!折角のお別れなのに!!」

 

『ハハハすまないね。でもね千冬。私は君の感謝の言葉は何度も聞いている。だからここは別の言葉が欲しいね』

 

「はぁ・・・・・無茶苦茶だなあんたも。それじゃあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またいつか、ひとっ走り、付き合ってもらうぞ、ベルトさん!」

 

『・・・・OK、その時を楽しみに待っているよ!』

 

 

センタービルの天井は吹き飛んでおり、青空が見えている。私の足下には真っ二つに壊れたドライブドライバー。中のトライドロンキーも壊れている。

 

「・・・・・ふぅ」

 

私は座り込み空を見る。空は雲ひとつない晴天だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふう、終わったようですね」

 

「あ痛たたた。やはり若い頃とは違いますね~。腰が痛いですよ~」

 

「・・・・・終わったんだね。流石だよちーちゃん」

 

 

 

 

 

 

「はああっ・・・・・やっと終わった。いきなり頭痛くなるし、セシリアの体はおかしくなるし、正直焦ったぜ・・・・・」

 

「・・・・・ん、一夏・・・さん?」

 

「気がついたかセシリア。まったく心配させやがって・・・・・なあセシリア」

 

「はい、なんですか?」

 

「あのさ・・・・俺と!」

 

 

 

 

 

 

「終わったなあーーー。あー疲れた」

 

「こっちも二日酔いですよ・・・・・うえっ」

 

「なんとか持ちこたえたな。よくやったぞ礼子」

 

「・・・・・ふっ、まあな。私は仮面ライダーだからな」

 

 

 

 

 

 

「終わったみたいだな」

 

「そうみたいだね。ロイミュードが停止していく」

 

「一時はどうなるかと思ったけどなぁ」

 

「まあ後輩がよくやってくれたんだよ。いや本当凄いな。四人で倒したもんだろ?」

 

「いや四人じゃねえ。六人だぜ、なあ・・・チェイス、ベルトさん」

 

 

こうして冬木での最終決戦は幕をおろした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お疲れさま千冬」

 

凛のマッハドライバーは既に壊れていた。よく見ると剛のドライバーとマドカのドライバーも壊れている。恐らくあの攻撃の嵐のなか蛮野がドライバーを破壊したのだろう。

 

「・・・・・あー凛?すんごいクラクラするんだけど」

 

「そりゃあんなに動いたのよ。クラクラして当然よ。ほら早く病院行くわよ」

 

凛の手を借りなんとか立ち上がる。いつの間にかパーカーは消えてなくなり、私の手の中にはシフトスピードが握られていた。ハンドル剣は折れ、シフトブレスもそこに装填されているシフトカーも壊れている。どうやら本当に終わったみたいだな。

 

「あーー疲れたよ」

 

目の前がボンヤリしてくる。気づくと私は地面に倒れていた。皆が私の名前を呼んでいるのが何となくわかる。あーー私、頑張ったよな。少しぐらい、休んでも・・・いいよな・・・・・




遂に全ての戦闘が終了しました。

そして次回最終回!になるかも?キャラ紹介がはいるかも??

では最後?もひとっ走り付き合ってください!!
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