あれ? これって『ラブライブ!』だよね   作:片桐 奏斗

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お知らせ。

作者名を『神無月 司』から『片桐 奏斗』に変更しました。

理由としましては、この小説らを通して読者の方々とラブライブの話をTwitterでしたいと思いアカウントを新しく作ったからです。

Twitterアカウント → @kanato_katagiri で、検索のほうよろしくお願いします。作者のページに飛んでいただくとURLを貼っていますので、そちらでも。


小説の執筆状況や更新情報も呟いたりする予定なので、是非ともフォローしてくださるとうれしいです。




とまぁ、作者の事情を長く語ってしまいましたが、第5話、ごゆるりとお楽しみください。




第5話 状況整理

 

 

「ただいまー」

 

 『神田明神』の境内の一角を借りて練習を行っていた俺らだったが、結構な時間になったので解散して帰宅した。

 いつも欠かさず行っている挨拶だけど、正直に言ってする意味があるのかと聞かれたら、ないと即答出来る。

 俺こと『片桐 光莉』は一人暮らしだ。

 原作の希もそうだが、高校生という年頃の少女が一人暮らしなんて危険がいっぱいで恐ろしいと思うのだけど、どうなのだろう。慣れてしまったら気楽で、誰の邪魔も入らないで自分の時間は多く取れることは確かだ。

 でも、その分、自分がしないといけないことが多くて大変で生活費やらも稼がないといけないし面倒なだけだと思う。

 

 俺の場合、家賃は両親が払ってくれているらしく、生活費として月にいくらか貰っているので、必要なのは夕食などを作る時間や洗濯といった家事をきちんと出来るスキルさえあれば問題はない。

 

 

「……はぁ」

 

 自室に入った瞬間、鞄を落とすようにその場で手を離し、上着のみをハンガーにかけ、制服のまま、ベッドに寝転がる。

 ベッドはボスンという音を立て、俺を包むように丸くなる。

 こんなにも疲れている理由は、練習がきつかったからでもなく、マネージャー業に疲れたわけでもない。

 理由はたった一つ。

 それもこんなに行く先々で起こられると、いくら俺でも精神的に疲れてくる。

 

 

 転入して直ぐにスクールアイドルのマネージャーに勧誘され、ことりに押し切られマネージャーを引き受けることに始まり。放課後に生徒会室に向かおうとした最中には、周囲の目線を気にして早足で階段を駆け上がる際に転落間際の所を副会長である希先輩に助けられ、セクハラされて。生徒会室では平穏な……時間を送ったっけなぁ。絵里先輩に抱き締められた気がするから、ね。

 生徒会室からの帰り、穂乃果達に言われた作曲家予定の真姫に会いに行った時には、俺のモノ発言されて少しドキっとした。

 

 

「年頃の少女か、っての」

 

 

 度重なる乙女ゲーム的展開をその身で感じ取って、『片桐 光莉』の部分が反応してしまった。というのが、俺の持論で、真相はわからないし、理解したくもない。

 何時見たのかわからないけど、肉体に精神は引っ張られるという話を目にしたことがある。誰が書いた本だったのか、誰の言葉だったのかは覚えてないが、仮にもし、アレが『片桐 光莉』の身体に俺の精神が引っ張られたのだとしたら……。

 

 今までは耐える事が可能ではあったが、これから起こる事、全て耐えられるとは限らない。現に最後の真姫の所では俺の精神はノックアウト寸前だった。

 ギブアップという選択肢があったのなら、俺は潔く白旗を振ろう。そんなレベルまで至っていた。

 

 

『ボクは君が良いんだ。君以外の誰かがマネージャーなんて考えられない。……光莉ちゃん、お願い』

 

『間に合って良かったなぁ。お姫様』

 

『行かせない。あんな夢物語を語っている人らの所に行っても、泣きを見ることになる。だから……』

 

『光莉先輩が俺のモノになってくれたり、とか』

 

 

「にゃーーっ!! なんで、よりにもよって思い出すのがそこなんだよ。俺のバカっ!!」

 

 頭に敷いていた枕で思い出して赤くなってしまった顔を隠す。誰に見られているわけでもないが、咄嗟に隠してしまった。

 今まで男として生活していたのに、こんなにも男相手に動揺するなんて……。

 俺はホモじゃない。と念仏のように呟く。

 この世界では法律上認められた関係だ。けど、それは相手側や法律上の問題。俺自身の意見を言うならば、精神的には男なだけに、恋人を作るつもりはない。両親には悪いけど、孫の顔なんて見せるつもりは更々ない。

 誰が好き好んでホモにならなくちゃいけないんだよ。

 

 

「……でも、必要とされるのは嬉しいんだよね」

 

 少女らしい可愛い鏡に映る俺が視界に入る。

 枕で少し口角が上がってしまっている口元や、やや赤く染まっている頬を隠している少女。

 それが自分でなければ、「可愛いなぁ。こいつ」とか思っちゃうだろう。いや、確実に思う。けど、自分だと思ったら、なんで必要とされて照れてるの。と思ってしまうのも、人間の性だろうか。

 

「嬉しいけど。俺は……」

 

 “紛い物”だから。

 誰とも一緒にいてはいけない。幸せを感じてはいけない。

 俺は精神的には男で、外見は美少女に当たるが所詮は紛い物。外面だけの偽物。

 

(それに……)

 

 前世であったことが頭に浮かび上がりそうになり、頭をブンブンと勢い良く振り回し、邪念を払う。

 今はそんなことを考えている場合じゃない。

 

 

「……もう、寝よ。疲れた」

 

 ベッドに横になり、電気を消灯する。

 意識が混濁としていき、自然と頭の中は真っ白に染まっていく。何も考えずに入れる唯一安らげる空間に向かった俺は、そのままゆっくりと休息を取った。

 

 

 

 地域で起こっている事件を通知設定にしているスマホが勝手に情報を受信し、画面に映し出されているのに気付かずに――。

 

 

 

『神田町にて、現在も不審者が現れております。年齢は中年の男性で、ホームレスらしく、一人住まいの女性のマンションや一軒家に滞在する模様』

 

 

 





※作者へのインタビュー(自演)

Q ラブライブのキャラが一切出てこない件についてどうお考えでしょうか?

A し、仕方ないじゃないですか。繋ぎとしても一話欲しかったんです。……ほら、主人公可愛いでしょ? ってことで、許してください(懇願)
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