この作品をそれだけの人が楽しみにしているということがわかり、それがとても嬉しいです!
これからもよろしくお願いします!
アリーナには1回戦の選手が既に準備をしていた。
「ラウラ…その、よろしくな」
「あぁ、こちらこそ。頼りにしているぞ」
「お、おう…?」
「ひとつだけ頼みがある」
「なんだ?」
「私を織斑一夏との戦闘に集中させてくれ」
「つまり俺にはシャルの相手をしろと、オッケー任せろ」
「フッ……」
試合開始のカウントダウンが始まる。
アリーナには多勢の生徒、来賓の方々がいる。そんな中で戦闘をするんだ。
トビアの中には緊張にも似た感情が芽生えてきた。
3…2…1……ブーー!
「はあああああああ!」
一夏は開幕と同時に雪片二型を展開しラウラに突っ込む。
だがラウラはそれをAICで防ぐ。
「開幕直後の先制攻撃、単純ですぐに読めたぞ」
「へへへっ、以心伝心で何よりだ」
ラウラはそのままレールカノンで一夏を撃ち抜こうとする。
だが
「やらせると思う!?」
シャルが一夏の後ろから突然現れマシンガンを使う。
「くっ!アロナクス!貴様何してる!?」
ラウラはレールカノンの発射を中断し後退する。
「ごめんごめん、今からしっかりやる!よっ!」
トビアはシャルの後ろから現れ、足裏からヒートダガーを出し、そのまま蹴りかかる。シャルもシールドでそれを防ぐが勢いは殺しきれず蹴り飛ばされてしまう。
「まだまだ!」
トビアはそれを追撃ようとブースターを更かし、追いかける。
「シャルル!くっ!」
「織斑一夏!貴様の相手は私だ」
一夏はシャルの救援に向かおうとしたがラウラがあいだに入ってきたためそれは叶わなかった。
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壁際まで蹴り飛ばされたシャル、トビアはそれを超スピードで追いかけてくる。
「くっ!」
シャルは大勢を立て直し、上空に逃げシャルの得意技『高速切替』を使いマシンガンをもう一丁取り出し弾幕を張る。
「そんななまくら玉なんて!」
トビアはビームシールドを張り、ジワジワと距離を詰めていきシャルの目の前までたどり着いた。
「シャルの武装も多いと思うけど、ガンダムだって負けてないっ!」
「あぁっ!」
トビアはビームシールドの出力をブランドマーカーに切り替え、シャルを地面へとたたき落した。
「ぐぅ…やっぱ強いねトビア…」
シャルは立ち上がり上空から降りてくるトビアに言う。
「シャルだって強いじゃないか」
「トビアにそう言われると嬉しいよ、でも負けない!」
「俺だって!」
トビアはピーコックスマッシャーを構えた。
「その武器はもう知っている!」
シャルはピーコックスマッシャーの弱点とも言える上下の動きに弱いということを知っていた、だからシャルは上空に逃げトビアから距離を取った。だがトビアもそれは重々承知していた。
「自分の武器の弱点くらい把握してるさ!だ・か・らぁ!」
トビアはピーコックスマッシャーのチャージ中、上空に飛ぶと同時に自分もドリルのように回転し始めた。
「!?」
「ランダムッ!シューーートッ!」
回転を加えられた9つの砲門から連続して無数のビームが発射された。
その軌道はいつものピーコックスマッシャーとは違い上下左右、様々な角度からシャルに向かって襲いかかる。
「これは…避けられない!」
シャルはシールドを構えたがピーコックスマッシャーのランダムシュートを完全には防げなかった。
「くぅ……!」
シャルのシールドエネルギーも大分削られてしまった。それに変わりトビアはノーダメージである。
(ここまで差があるなんてね……でも!)
シャルはフラフラになりながらも今度は大口径のショットガンを二丁取り出し、トビアに向けて乱射した。
トビアはそれを紙一重で避けながら接近する。
そしてシャルの目の前まで来たら自分の羽織っていたABCマントをシャルに向かって投げつけた。そのせいでシャルは一瞬だがトビアを見失う。
その瞬間にトビアはシャルの後方に回り込んだ。
「はあああああああああああ!ブランドマーカアアアアアアアアアアア!」
「ぐはっ!」
トビアの一撃を喰らい、シャルのシールドエネルギーはレッドゾーンまで入ってしまった。
シャルは気を取り直し、距離を取り高速切替でバズーカを取り出す。
「はぁ…はぁ…喰らえ!取っておき!」
バズーカから弾丸が発射されトビアに迫る。
「そんなもの!」
トビアは首元のビームサーベルで弾丸を真っ2つにする。
すると中から網が出てきてトビアの腕を縛り付けた。
「んなっ!?網だとっ!?」
「まだまだ!」
トビアは一瞬、自分の腕に巻かれた網に気を取られ意識が逸れてしまう。
その瞬間にバズーカを数発撃ち込まれ、全身が網まみれになって倒れ込む。
「クソ!はやくほどかないと!」
「この隙に僕は一夏の加勢に行かせてもらうよ」
シャルは倒れているトビアを放置し、ラウラと戦っている一夏のほうに向かう。
「くっ……はやくほどかないと…ラウラに怒られる……!」
トビアは身体を必死に動かし、網を解こうとしている。
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一方ラウラと一夏の戦いは想像よりもいい戦いをしていた。だがそれはラウラがまだ本気を出してないからでもある。
「ほう、予想以上に出来るな」
「お前手を抜いているだろ!」
「不満ならば……全力で行ってやる!」
ラウラは腕からプラズマ手刀を出し、一夏の雪片二型と鍔迫り合いになる。
一見いい勝負に見えるがラウラが着実に押してきている。
「なんだ?まだ私は7割程度しか出していないぞ?」
「くっ…!」
ラウラは逆の手で一夏に攻撃を加えようとする。だがその瞬間身体に衝撃が走り、一夏と距離を取った。
「お待たせ一夏!」
シャルである。シャルが持っていたショットガンでラウラを撃ち、一夏への攻撃を中断させたのである。
「シャルルか、助かったぜ!トビアは倒したのか?」
「いや、倒せきれなかったよ…でも今は芋虫状態だから先にボーデヴィッヒさんを倒しちゃおう!」
「おう!なら俺はこれで決める!」
一夏は零落白夜を発動させラウラに向かい突進する。
「無駄だと言っている!」
ラウラはそれをAICで止める。だが一夏の後ろからシャルがマシンガンを撃ってきたのでAICが解けてしまい回避に移る。
だが回避先には一夏がいた。
「くっ!」
ラウラは上空に逃げるがその時大勢を崩してしまう。一夏はその瞬間を逃さず一撃を決めようとする。だがラウラに直撃寸前に零落白夜の効果が終わってしまう。
「何っ!?」
「ふん!シールドエネルギーの使いすぎだ!」
ラウラは大勢を立て直して一夏を殴り、地面に叩きつける。
「ぐあッ!」
ラウラは一夏に止めをさそうとする。だが次の瞬間シャルルがラウラの懐に入り込んでいる。
「僕を忘れて貰っては困るよ!」
シャルルはシールドの先をパージし、シールドピアスでラウラに殴りかかる。
「ぐッ…!あぁ!」
ラウラは壁際まで追い詰められてシャルから連続で攻撃をくらい続けている。シールドエネルギーもレッドゾーンまで来てしまった。
「やばい!このままじゃっ!」
網は足とブースター部分だけは取れていた。
「このまま突撃してやるっ!」
ブースターを最大限に更かし、トビアは腕を縛られた状態でラウラに攻撃を加えてるシャルにタックルをする。
タックルされたシャルは突き飛ばされてしまう。
「大丈夫か!ラウラ!?」
「…………」
反応がない。気を失っているようだ。
「………2対1でしかもこっちは腕が使えない…だが相手も満身創痍、チャンスはあるはずだ」
一夏は飛ばされたシャルのもとまで行っている。トビアはその2人の目の前に立つ。
「さぁ来い!俺が相手になってやるッ!」
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ラウラは気を失っている中で思った。
私はこのまま負けていいのか……?
自分に問いかける。
出来損ないと言われて……それでも教官に救って貰って……こんな情けない…織斑一夏……どんな手を使ってでも排除すると決めた男……
そして願う。
力が…力が欲しい!やつらを叩きつぶせるだけの殺せるだけの力が!
それにISが答える。
汝力を欲するか……?
無論だ…!
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一方アリーナの上では一夏シャルとトビアの対決が行われていた。
「やはり手が使えないのは!」
よほど複雑に絡まっているのか手を拘束してる網は解けそうにない。それによりトビアはまともな攻撃が出来ないでいる。
「わざと一撃喰らって一夏にこの網を切らせるか…?いやリスクが大きすぎる!ッッ!」
そうこうしてるうちに一夏とシャルの連携攻撃は着実にトビアにダメージを与えて来ている。
「そうだ、ブランドマーカーで焼き切れば!」
トビアはブランドマーカー使い網を焼き切った。
「これでやっと攻撃が出来る!覚悟しろ!一夏!シャル!」
トビアが2人に向かい突進しようとした瞬間、アリーナに雷鳴と悲鳴が走る。
それはかなり大きな音だった、試合に集中していた3人も思わずその音が聞こえるほうを見た。そしてその出どころを見て驚愕する。
「ラウラっ!?だと!?」
「ぐッ!あぁッあああああああああああ!」
ラウラは悲鳴と同時にISから出てくる黒い塊のようなものに取り込まれてしまう。
「何なんだ…これは…」
「ッ!なんだ…この胸が締め付けられるような憎悪は…こんな強い憎悪……サイコミュを受信して増幅する、そんななものが彼女のISに使われてるっていうのか!?」
トビアはラウラが取り込まれたのを見て胸が痛くなり胸を抑える。
ウウーーーーーーー異常事態発生によりトーナメント全試合を中止、状況をlevelDと認定。鎮圧のために教師部隊を送り込みます。来賓、生徒は速やかに非難すること。繰り返す異常事態発生によりーーーーーーー
アリーナの観覧席とアリーナ会場は壁で遮断された。そしてラウラを飲み込んだ黒い塊はだんだんと形を変えていきそして人の形、黒いISとなった。
「これは…IS…?」
「あぁ…あれは確かにISだ…だけど…」
一夏の声は震えてる。
「雪片…千冬姉と同じじゃないか…くっ…」
一夏はワナワナと震えだした。そして雪片二型を強く握り
「俺がやる…」
雪片二型を構えた。すると黒いISは一夏に急速接近して切りかかってくる。一夏はそれを受けるがあまりにも強い衝撃のため雪片二型を手放してしまう。
だが黒いISの攻撃は止まらず一夏に攻撃してくる。一夏はそれを腕で防御するがやはり一撃が凄まじく白式が強制解除されてしまう。絶対防御を越えた攻撃を受けたため腕から血が出ている。
一夏はその腕を抑えながら黒いISを睨む。
「(あれは…俺が千冬姉から最初に教わった真剣の技…こいつ…千冬姉の!…真似しやがって!)このやろおおおおおおおおお!」
一夏は黒いISに向かって走り出すがトビアがそれを止める。
「馬鹿野郎!生身でどうやってあれに立ち向かうつもりだ!死ぬ気か!?」
「うるさい!離せ!アイツ!…ぶっ飛ばしてやる!」
一夏は暴れるがISを身にまとっているトビアにかなうはずもない。
「あいつ…千冬姉と同じ居合を使いやがる…あの技は千冬姉だけの技なんだ…」
「……厳しい言い方をするようだけど今の一夏には何も出来ない。白式のエネルギーも残ってないんだろ?」
ちょうどその時教員がやってくる。
「ちょうど教員たちも来た…俺たちには悔しいけど余計なことは出来ないんだよ…」
トビアは一夏に向けて言葉を放っているが本当は自分に言い聞かせていた。本来ならトビアは真っ先にあの黒いISに向かっていった。だが今回はそれが叶わなかった。理由は本人にもよくわからない。だがトビアも本当はあのラウラという少女を助けたかった。あの憎悪から救ってあげたかった。憎しみはいずれ人を心を歪ませてしまう。だから歪んでしまう前に助けてあげたかった…
「…それは違うぜトビア…出来る出来ないじゃない…俺がやりたいからやるんだ!トビア、お前もそう思ってるはずだろ!?」
「ッ…でもどうやって!一夏、お前の白式のエネルギーはもう…」
「だったら一夏の白式にエネルギーを渡せばいいんだよ」
シャルがそう言い出して来た。
「持って…くる?」
「まぁ見てて」
シャルはリヴァイブからコードのようなものを取り出し待機状態の白式に接続した。
「リヴァイブのコアバイパスを解放、エネルギーの流出を許可」
すると待機状態の白式が光だした。多分エネルギーを受け取っているのだろう。
「僕のエネルギーも少ないからほんの気持ち程度だけど」
「あぁ、それでも助かるよ。あとどのくらいかかるんだ?」
「2、3分かな」
「……よし、ならその時間は俺が稼ごう」
「トビア…お前」
「忘れてたよ、鋼の心で風のように進んで行くってことを」
「………は?」
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その様子を管制室で千冬と真耶は見ていた。
「あの子たち…」
「…教師部隊は待機だ、あいつらの好きなようにやらせてやれ」
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トビアは首元のビームサーベルを抜き黒いISに近づいた。すると黒いISもそれに反応し、こちらに近づいてくる。間合いがあと数歩と迫った瞬間黒いISが剣を横振りにしてくる。
「くっ…!想像よりはやいっ!」
トビアはそれをビームサーベルで防ぎ逆の手のブランドマーカーで黒いISに殴りかかる。
だがそれは腕をつかまれて叶わなかった。
掴まれ殴られそうになったが持っていたビームサーベルで掴んでいた手を切断しそれを避けた。
「はぁ…はぁ……手強い!でもまだ!」
今度はトビアがビームサーベルで黒いISに切りかかる。
黒いISは剣で受け止め鍔迫り合いになる。
「力で負けるものか!」
ーーーーーーーい…ーーーーーーーたい……強くーーーーーーー
「!?」
トビアは何かを感じ取り距離をとった。
強くなりたい…強く…そうでなきゃ私が作られた意味は……
今度ははっきりと頭の中に声が聞こえた。
(こ、これは…ラウラの声?)
黒いISはトビアを追いかけ攻撃をしてくる。トビアはそれをひたすら交わし続ける。
もっと…もっと強く…!
トビアの頭の中に何かイメージが伝わってくる。それはラウラの記憶のようなものだ。かつてドイツ軍で精鋭と言われていたがISの登場により、目に反応速度をあげるための手術を施された。だがそれはラウラの体に適合せず『出来損ない』とまで言われてしまった。そこに登場したのが千冬だ。千冬のおかげでラウラは再び精鋭まで登りつめたのだ。トビアが気になったのはもっと前のこと…そうラウラの出生についてだ。彼女は戦闘のために作られたデザインベイビーのような人間だ。トビアのいた宇宙世紀にも同じような人間はいたそうだ。第一次ネオ・ジオン戦争のときニュータイプのクローンを生みだしていたと……
…そんな…そんなの悲しすぎる……命はそんなふうに生みだしていいものじゃない…
…だが私は生まれてきた…戦うためだけに…戦闘兵器と変わらない……
違う…ラウラ…君は人間だ!戦闘兵器なんかじゃないっ!
っ…………だが私にはこのような生き方しか……
なら俺たちと一緒に探していこう、きっと織斑先生もそれを望んでいる。
私は…私は……!
黒いISの動きが一瞬止まった。まるでラウラの意識が残っているかのように。
「(動きが止まった?)今だぁ!一夏!」
「わかったぜトビア!」
いつの間にか右腕と雪片二型を展開した一夏。
「止めだ偽者野郎!零落白夜!でやああああああああああ!」
雪片二型が展開されて一夏は黒いISを切り裂いた。そして中からラウラが出てくる。それを一夏は優しく受け止めた。
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お前たちは強いな……
俺は強くなんてないさ……ただ…
ただ…?
強くあろうとしてるだけだ…
それがお前の強さか…
それと……強くなったらやりたいことがあるんだ……
やりたいこと…?
あぁ…みんなを俺の力で守りたいんだ…
そうか、それはまるで……あの人のようだな………
その時は…お前も守ってやるよ、ラウラ・ボーデヴィッヒ…
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「っ………」
ラウラは目を覚ました。あたりを少し見渡して見るとそこは保健室だということがすぐにわかった。
「何が…あったのですか?」
ラウラは自分の寝ているベッドの横に座っている千冬にたずねる。
「……重要案件であると同時に機密事項なんだがな…VTシステムというのは知っているな?」
「ヴァルキリー・トレース システムですか?」
「あぁ…国際IS条約で禁止されてるそれがお前のISに搭載されていた」
「そう…ですか……」
ラウラは俯く。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」
千冬は大声でラウラを呼ぶ。
「は、はいっ!」
突然大声をあげられびっくりした様子で答える。
「お前は何者だ?」
「わ、私は…」
「何者でもないならちょうどいい、お前は今からラウラ・ボーデヴィッヒだ。」
「は、はい…」
千冬は立ち上がり保健室を出ていこうとする。去り際に
「ラウラ、お前は私にはなれないぞ」
と言い残して
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食堂ではトビア、一夏、シャルが食事をとっていた。
「なんかトーナメントは全試合中止らしいよ」
シャルは紅茶を飲みながらそう言った。
「でもデータは取りたいから1回戦だけはやるんだろ?」
一夏がラーメンを食べながら言う。
「1回戦だけって言ってもなぁ…俺たちもうやっちゃったし」
トビアもラーメンを食べながら言う。
という会話をしていると学食の入口付近に人の気配を感じたので見てみる、そこには数名の女子がこちらを見て何やら話している。トビアたちがそちらを向くと逃げるようにどこかへ行ってしまった。
「何話してたんだろ?」
「さぁ…?ん?」
また人の気配を感じて見てみるとそこにいたのは箒であった。
「箒?どうかしたのか?」
一夏も気付いて箒のほうに歩いて行く。
「一夏、その……以前話した約束のことだが…」
箒は頬を赤らめて恥ずかしそうに聞く。
「あぁ、付き合うってやつか?いいぜ付き合っても」
「「!?」」
「ほ、本当か!?」
一夏から衝撃の一言が出てきて箒だけではなくトビアとシャルも驚いてしまった。
「そ、そうか何故私と付き合っても良いという決断に至ったんだ…?」
箒は嬉しさ7の恥ずかしさ3といった表情で一夏に質問する。
「え?別に付き合うくらい全然いいぜーーーーーーーーーー買い物くらiうっ!!!」
箒の拳が一夏の溝を正確に捉えた。一夏は膝をついたが箒の攻撃は続いた。次は追い討ちをかけるように腹に思いっきり蹴りをかましたのだった。
「どうせそんなことだろうと思ったけどな!ふんっ!」
倒れ込んでいる一夏にもう1発蹴りを喰らわせて箒はどこかへ行ってしまう。
「今のは一夏が悪いんだぞー」
「一夏ってたまにわざとやってるんじゃないかって思う時があるよね」
「…………」
「あれ?一夏?」
「気失っちゃってるな、これ…よいしょっと」
トビアは一夏を担いで食事の長椅子に寝かせる。ちょうどその時真耶がやって来た。
「アロナクスくん、織斑くんどうかしたんですか?」
「あ、山田先生。一夏なんか気を失っちゃってって。多分疲れて寝ちゃったんでしょうね」
箒にボコボコにされたというのは箒のためにも一夏のためにも隠した。
「そうなんですか、残念です…」
それを聞いて真耶が落ち込む。
「何かあったんですか?」
シャルが真耶に聞く。
「はい、実は今日から男子の大浴場が使用できるようになったんです!」
「大浴場…?」
「良かったですね、アロナクスくん、デュノアくん!」
大浴場の使用が可能になったらしい。
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「あぁ…生き返るな〜」
トビアは大浴場でくつろいでいた。一夏は自分が保健室に連れて行くから休んでいてくれと真耶が言ってくれたので心置きなく休める。
「お、お邪魔しまーす…」
「ん……はぁ!?ななななな!なんでシャルが!?」
「僕もお風呂入りたいな〜って思ってさ…あとあんまりこっち見ないで…トビアのえっち」
「ごごごめん!!(落ち着け落ち着け!)でもどうして…?」
「僕もお風呂入りたいな〜って思って、迷惑だった?」
「いや全然!(落ち着け俺の心臓!)じゃあ俺堪能したからもう出るな!」
「待って!……大事な話があるから…トビアにも聞いて欲しいな…」
「大事な…話?」
「うん…この前行ってたここに残るって話」
「あれか…」
「僕ね、ここでの自分のあり方を見つけたんだ」
トビアの背中に急に柔らかいものが
「え、えっ!?」
「それはね…トビアのおかげでもあるんだよ」
「お、俺は特に何かしたという意識はないけど」
「トビアはいろいろしてくれたよ、すごく助かった」
「そ、そうかい…お役に立てて良かったよ」
「……これからもよろしくね、トビア」
「あぁ、よろしく頼むなシャル」
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次の日のHR、クラスは一段と静かであった。その理由は
「え…えと…今日は転校生がやって来てくれました…」
真耶はもはやテンプレと化したそのセリフをいつもより困った感じで言ったのだ。
「て、転校生のシャルロット・デュノアさんです…」
「どうも、転校生のシャルロット・デュノアです」
「デュノアくんはデュノアさんだったということですね…」
理由はシャルルがシャルロットとして男が女として再入学?して来たからだ。
(自分のあり方ってこういうことね……)
トビアは苦笑いをしながらシャルロットを見ていた。
それを聞きクラスはざわつきだした。
「美少年じゃなくて美少女だったってことね」
「おかしいと思ったー」
「織斑くん同室だったから知らないってことは…」
「待って!昨日って男子が大浴場使って…」
次の瞬間、1組の壁を鈴がISを纏い突き破って来た。
「一夏!覚悟しなさい!」
鈴は龍砲を生身の一夏に向けて撃った。
「ま、待て!昨日俺は風呂に入ってn…!」
一夏は目を瞑った。自分はこれで死んだと思ったからだ。だが
「あれ…死んでない…?」
恐る恐る目を開けて見ると自分の前にはISを身にまといAICを発動させ龍砲を防いだラウラの姿が。
「ラウラ!さんきゅー助かっt!?」
一夏はラウラにお礼を言っていると急にラウラに抱き寄せらせ、キスをされてしまう。
「…お前は今日から私の嫁だ!決定事項だ、異論は認めん!」
ラウラは顔を真っ赤にして一夏に言う。一方一夏はポカンとしていたがしばらくして状況が飲み込めたのか
「はあああああああああああ??」
という叫び声をあげた。
*感想、評価、指摘お待ちしてます。