ふぁ〜眠い……
激動の臨海学校を終え、トビアたちはIS学園に帰ってきた。
そして帰ってきたトビアたちを待っていたのは学園本部からへの指示なく勝手な作戦を決行したことに対する処罰だった。
ただ、本来の目的であった福音の討伐は成功。それに加え篠ノ之束の第四世代コアが1つ手に入ったということで彼らの罪は軽くなった。
そして問題がもう一つ。
ベルナデットブリエットについて
彼女は正体不明ISに搭乗し福音を粉々に破壊、それに加えIS学園所属の専用機持ちたちへの明らかな敵対行動を見せている。
その扱いについて考えが難航していたが、それに助言をしてくれた女性がいた。
織斑千冬と更識楯無であった。
世界最強のブリュンヒルデとIS学園生徒会長兼現ロシア代表操縦者が責任もって保護監視すると言ったのだからこれに異を唱える者は居なかった。
こうしてベルナデットは二学期からIS学園に通うことが認められたのであった。
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そして現在夏休み中盤
学生ならば誰しもが、あーそろそろ宿題やんなきゃなーでもまだ大丈夫かーなどと愚かな考えを持っているころ。
トビアと楯無の部屋へと真耶がやって来て、部屋で呑気にアイスを食べているトビアへとこう言った。
「お引越しです♪」
と
トビアは「は?」と間抜けな声を出し答える。
「アロナクスくんの部屋は織斑くんの部屋になります」
の真耶は続けてきた。
そしてタイミングよく部屋に帰ってきた楯無にトビアは問いかけた。
「どうして急に部屋替えなんて、今までは何を言っても変えてくれなかったのに!」
と
すると楯無は
「あれ〜?もしかしてトビアくん…おねーさんと離れるのが寂しいのかな〜?」
などと返してくるので
トビアは
「真面目に答えてくださいよ!」
と怒鳴り気味に楯無に迫る。まぁ今までの楯無とのやりとりは騒がしく疲れたが、それでもトビアにとっては大切な時間であり本当に疲れたり困ったりした時は先輩として相談に乗ってくれたりした楯無との時間が減ることは寂しいのかもしれない。でも今はしっかりとした理由が聞きたかった。
「わかったわかった!ちゃんと理由を話すから落ち着いてって」
どうどうと馬を鎮めるように扱われたがそこは置いといて
「まずなんで私がトビアくんと同じ部屋になったかを教えるわね」
楯無が言ったことはこうだ。
学園に謎を多く持った生徒が現れた。そしてその少年は謎のISも所持している。
世間にはその少年を第2の男性操縦者と公表された。1人目の少年はあのブリュンヒルデの弟、1度誘拐されたがその後姉に救出されている。つまり1人目は捕まえてもすぐに見つかり、連れ戻されてしまう。だが2人目には何もない。普通の少年だと思われているため、外部の組織は2人目を集中的に狙ってくるであろう。
そしてその生徒を外部の組織などから保護、加えて監視するのに適任は1人しかいない。
「それが私ってこと、わかった?」
と楯無は『適材適所』と書かれた扇子を広げ言ってきた。
「…つまり僕がこの部屋から出るということは一定以上の信頼を得たこととたとえ組織から襲われたとしても自衛できるだけの力を認められた…ということですね?」
「そーいうこと!理解が速くて助かるわ」
と楯無は言ってくる。
「そして俺以上の監視対象と保護対象……つまりベルナデットのために部屋の入れ替え……そういうことですね?」
「うんーそういうことね」
トビアは頭をガシガシとかき、楯無を見る。
「ベルナデットを引き合いに出されたら僕が断れないのわかってて言ってますよね?」
「むふふふふーそれはどうかなー?」
楯無は子供のような無邪気な笑顔で見返してくる。
「……流石にトビアくんとベルちゃんを同じ部屋にするのは情報の信頼性がね。トビアくん彼女のためなら平気ですごい嘘とか付きそうだし」
そう言われトビアはドキッとしてしまう。楯無はそれにと付け加え話を進める。
「年頃の男女を同じ部屋にするのは流石に生徒会長として見過ごせなかったわ」
と
それじゃあ今までの僕達はどうだったんですか!?と質問したかったがここは言っても無駄だと思ったためトビアはそれをぐっと飲み込んだ。
そしてトビアは納得したようだ。
都合のいいことでちょうど一夏は実家に帰省中とのことだ。その間に荷物を移動させておこう。と思ったトビアだった。
「安心してトビアくん、ベルちゃんは私がちゃんと守るから」
「その点に関しては心配してませんよ、先輩のことこの世界で一番信頼してますから」
それは自分をここまで育ててくれた師としてか、それとも彼女という人間性か、はたまたそれ以外の信頼か
それはトビアにもわからないが絶対の信頼を置いていた。
「〜〜!」
そう言われて楯無は頬が一気に熱くなるのを感じた。
「っ!あとトビアくん、毎日のお昼もちゃーんと作ってあげるからね♪」
「はい、それは助かります!」
とその光景はどっからどう見ても恋人たちのそれであった。
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トビアはその後荷物をまとめ、4月から今まで過ごしていた部屋を後にした。幸いそんなに荷物がなかったためすぐにまとめられた。
トビアが部屋を出ると同時に楯無も部屋を出ていった。ベルナデットを迎えに行ってくるという。
そして真耶に連れられ一夏の部屋に移動したトビアは一夏の使ってないほうのベッドに寝っ転がった。
(…………ベルナデット……………………)
トビアは臨海学校から帰ってきたばかりに、千冬、楯無と共に聞いた話を思い出していた。
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トビア、ベルナデット、千冬、楯無は小会議室のような場所にいた。
「ではブリエット、話を始めてくれ…この話は私たち以外には公表しない、だから安心して話してくれ」
と千冬が言う。
ベルナデットはそれでも不安そうにトビアの方を見た。トビアは大丈夫、と目で伝えるとベルナデットは少し落ち着いた様子を見せ、話を始める。
「私はトビアと別れたあと、木星への定期船…ジュピトリスで木星へと向かいました。その定期船の木星への到着はみんなの戦闘が終わってからとなっていました。そう、すべてが終わってから……」
とベルナデットは言う。
「ですが私の乗った定期船は木星へつくことはありませんでした。途中大きな何かが船体へと直撃し、船は真っ二つに割れ、私は宇宙へと放り出されました。幸いノーマルスーツを着ていたため即死ではなかったのですが」
ベルナデットは淡々と話す。途中度々出てくる専門用語はトビアが補うように説明しながら
「…宇宙空間をしばらくさまよっているうちに私は気を失いました。そして次に目を覚ましたのが篠ノ之束博士の研究所でした」
ここで何故束がベルナデットを知っていて、利用できたかがわかった。
「篠ノ之博士はこの世界についてなにも知らなかった私に様々なことを教えてくれました、ISのことから何から何まで……その見返りとして私は私の世界について教えました、MSのこと、コロニーのこと、木星のこと……そしてニュータイプのこと……」
「そしてだいたいを教え終わると彼女はもっと詳しく知りたいから頭を覗かせてくれと言ってきました。私も彼女が悪い人と感じなかったため了承しました。ですが……それがいけませんでした……彼女は私の記憶から様々なISを創り出しました。量産型MSを数機、MAも1体ですがどれも試作段階…まだ安定稼働まで行ってませんでした。彼女の目的はガンダムを創り出すこと。そのデータ集めのために無人機をIS学園に送りました。そして私がトビアがこの世界にいると気付いたのもその時です」
ですがとベルナデットは続けた。
「この世界で天才と言われた彼女ですらガンダムは作り出せませんでした。そのかわりに出来たのがあのIS……アマクサです。彼女はそのISの操縦者を私にやらないかと提案してきました、もし引き受けてくれたらトビアに会わせてくれるという条件で。私はそれを受けました。その後はあなたたちの知る通りです」
と
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「……ア…!……ト…ア!!トビア!!!」
「う、うわっ!!」
「もう…やっと起きた……」
「ベルナデット……」
どうやら寝てしまったようだ。日はもう沈みかけているが蒸し暑さは多少残っている。
「楯無さんにトビアはどこですか?って聞いたらここって言ったから先生に頼んで鍵まで開けてもらったのに……まさか寝てるなんて」
ベルナデットははぁとため息をつく。
トビアはははははと笑いながら頭をかく。
そして
「ベルナデット……ようこそ、IS学園へ!」
トビアは改めて満面の笑みでそう言った。
楯無さんの口調がキャス狐寄りになってる気がする……
次からはIS2の内容です!
多分もう一つの作品にしばらく行くと思うので更新は一ヶ月かもうちょっとあくと思います!
その間もこの作品を楽しみに、忘れないで待っていて頂けると嬉しいです