お待たせしてすみません!
今回は夏休みの最後、プール回!??
タイトルはいちかではなくひとなつです
夏休みももう残すとこあと数日となり世の学生は今年こそ最初のうちに終わらせようと思って結局最後の最後まで残してしまった鬼のような宿題に追われてるいるころである。
そしてそれはここIS学園でも変わらなかった。
夕食後の男子部屋にて
「おい!このワークの答え持ってるか?」
「え!?どのワークだよ」
「ほらこの数学のーーー」
IS学園とはIS操縦者を育成する機関である。当然ISに関する知識はつけるが、一般的には高校生である。つまり主要5教科などはしっかりと身につけて置かなければならない。そのためにしっかりと宿題も出るのである。
基本IS学園には選ばれたエリートと言っても過言ではない者たちが多く集まる。そんな彼女らは基本宿題など最初の1週間で終わらせるか、最後の1週間で計画通りしっかりと終わらせる。
ーーーだが例外はどこにでも存在する。
「ちっくしょー!こんなことならベルナデットや先輩に教えて貰うんだった…!」
そのひとりは鼻の上に大きな傷をつけて実年齢よりも幼く見える彼。
IS操縦は現在学園最強にも並ぶかもと言われている2人目の男性IS操縦者トビア・アロナクス。
「いいよなーお前は、あの更識会長が直々に教えてくれるんだろ?でもなんでお前それで成績が悪いんだ?」
そしてもうひとり、世界最強のブリュンヒルデ、織斑千冬を姉に持つ1人目の男性IS操縦者織斑一夏。
この2人である。
「だってさぁあの人…勉強普通に教えてくれればいいのにいちいちちょっかいかけてくるんだぜ?集中なんか出来ないよ……」
「へー…あの会長が……そんなふうには見えないけどな…でもあんな美人な人にちょっかいかけられるなんてご褒美じゃないのか?」
「そう思ってた時期が俺にもありました、でもそれはほぼセクハラレベルの……」
嬉しいような、もう少し自重して欲しいような……
そう思いながらもペンは止まることなく走り続ける。
「そういえばトビア、ベルナデッドの機体のほうはどうなってるんだ?えーと……たしか、ガンダム…フォーミュラ…みたいな名前の」
「あぁ、生徒会の人たちや工学部の人たちに手伝ってもらいながらなんとか作ってるよ。2学期のタッグマッチには間に合うと思う」
「ふーん、そっか。でもお前らすごいよな、自分たちだけで機体を組み上げるなんて」
「ほぼ先輩がやってくれてるんだけどね」
トビアは臨海学校で再開したベルナデッドの専用機を作っていたのだ。
コアはアマクサのものを流用した。再び暴走するのでは?との疑いもあったが解析の結果、そうなる可能性は低いとわかったので使用を許可された。
元々は工学系の学生だったトビアと自分で機体を組み上げたという更識楯無。そして生徒会や工学部の人たちの協力のもとベルナデッドの専用機、『ガンダムF91』を製作していた。
夏休み中、こちらに残っていた一夏にも少し手伝ってもらっていたので彼もそれを知っている。
「F91のヴェスパーって武装すごいよな、俺の零落白夜に匹敵する威力なんだろ?」
「うん、キンケドゥさんがビームシールドふたつとビームザンバーでやっと防げるくらいの威力かな。それでもハリソンさんの機体だったし…俺が目指してるのはキンケドゥさんが乗っていたオリジナルのガンダムF91なんだ」
「そのお前の会話にちょいちょい出てくるキンケドゥさんって誰なんだ?」
「あ、それは……」
どう説明しようか、と腕を組み考える。
よし、適当に濁すとしよう
「キンケドゥさんは、俺の師匠だ」
間違ってはいない。
「俺に操縦技術や知識を教えてくれた人でもある、俺よりも全然強いんだ」
「そうなのか?へー、トビアより強いのか」
2人はペンを走らせながらそんな会話を続けていく。
そして夜は老けていく
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そして次の日の早朝
「起きてるか!嫁!」
銀髪眼帯の小柄な少女、ラウラボーデヴィッヒがやってくる。
以前まではちょくちょく裸で一夏のベッド内に侵入していたがトビアが本気で怒った(本人はそのつもりはない)ためにラウラもある程度は自粛していた。
トビアはその時間は早朝トレーニングと、ベルナデッドの機体の確認に行っていて丁度いなかった。
「おい嫁」
ラウラが一夏のベッドの横にやってくる。一夏は未だベッドですやすやと気持ちよさそうに眠っている。
ラウラはその様子を見てソワソワと辺りを確認し、トビアがいないのを確認して恐る恐る、一夏を起こさないようにベッドに侵入しようとする。
だが
「んんーー…お、ラウラかおはよう………ってなんで勝手に入ってきてるんだよ!?」
そううまくは行かないようだ
「嫁の様子を見に来て何が悪い?」
当然だろと言わんばかりに堂々としているラウラの姿を見て一夏ははぁとため息をつく。
ラウラはそうだと言ってポケットに折りたたみ入れてあった紙を広げて一夏に見せる。
「ウォータースライダー……?プールか!あと花火、浴衣の貸出もあるのか〜」
「あの…その……嫁と、行きたいと思ってだな…!」
頬を赤らめモジモジとしたラウラの提案に一夏はふたつ返事で了承した。
それを聞いたラウラは嬉しそうに飛び跳ねながら部屋をあとにした。
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「え?プール?ウォータースライダー?花火?【みんなで】行くの?」
『おう、さっきラウラから誘われてな。他のみんなもそそったんだ、トビアも来るよな?あとベルナデッドも』
整備室でベルナデッドと楯無と3人で機体の制作をしているときに一夏から携帯に電話がかかってきた。
ちなみに携帯は臨海学校の御褒美ということで千冬からプレゼントしてもらったものだ。
「うーん…わかんないなぁ、まだ機体の制作もあるしーーーーーってあ!」
「一夏くんね?」
『えーと…その声は会長ですか?』
一夏と話していたら後ろから携帯を取られ強引に話に入り込んできた楯無。
トビアはそれに少しムスッとして楯無を見るが彼女はそんなこと気にせず
「ベルちゃんの機体はそんなに急がなくてもあと1週間くらいで完成するのよ。だからトビアくんとベルちゃん連れていきなさい♪すぐに部屋に返すから待っててね」
じゃあね〜と言って電話をブチッときる。
「さぁちゃっちゃと行ってきなさい」
「……いいんですか先輩?まだ片付けとか」
「そんなのいいのいいのお姉さんに任せときなさいって、それに楽しいことは今しか出来ないんだから精一杯思い出作ってきなさい」
やっぱり強引な人で……すごい人だ
とトビアは思った。
楯無から携帯を返してもらっていると丁度手を洗いに行ったベルナデッドも戻ってきた。
「どうしたのトビア?」
「なんかこのあと一夏たちみんなとプール行くんだって、それに誘われて」
「プール!私は行ったことないから行ってみたい!それにこの前楯無さんと買った水着も着てみたい!」
目をキラキラとさせてベルナデッドが言う。
水着なんていつの間に……あぁ、そういえば木星育ちでそんな遊ぶために水なんて使えなかっただろうからなぁ……プールって初めてなのかも
と心の中で思っているトビアと反面にテンションがぐんぐんと上がっているベルナデッド。
「あ、でもここの片付けは」
「それは先輩がやってくれるって」
横目で楯無を見ると笑顔で『合点承知』と書かれた扇子を広げている。
またそんな一昔前の言葉を……
「じゃあ先輩、すみませんがお願いします。ほら行こベルナデッド」
「うん!」
トビアとベルナデッドの後ろ姿に手を振る楯無。
そして2人が整備室から出ると
「ふぅ……そうは言ったもののこれは少し骨が折れそうね…」
辺りに散らかった整備道具などを見渡しため息をつく。
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そしてベルナデッドとトビア、一夏3人で待ち合わせ場所に着くと。
「「「「……………………」」」」
「……」
ムスッとした顔をしたいつもの4人とその空気の悪さに居心地の悪さを感じているシャルの姿が見える。
「もしかして一夏くん……」
「一夏ぁ……お前アイツらになんて伝えたんだよ…」
「え?一緒にプール行かないかって普通に伝えたぞ?そしたらみんな喜んでな、よっぽどプール行きたかったんだな」
笑いながらそういう一夏、悪気はまったくなくこういうことをする男であるということを出会って1ヶ月くらいのベルナデッドも理解し始めていた。
「ちょっとォ!!一夏ァ!!」
鈴の元気な声が少し離れたここでもよく聞き取れるとトビアが思っていると
「どういうことなんですの!一夏さん!」
「一夏!まったくお前というやつは!」
「最初にお前を誘ったのは私だぞ!」
と残りの3人も続いてくる。
トビアは苦笑いしながらアタフタしている一夏を見て、目線を変えるとシャルと目が合い、2人でなんとも言えない感じで笑う。
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その後一悶着ありプールに着く。
「はぁ…なんでアイツらあんなに怒るんだよ……」
「はははは…それに気付けない一夏はとっても鈍感なんだよ」
「鈍感だと?俺は鈍感じゃねぇ!そのいろいろ敏感だ!」
「はいはーい、それよりもみんな遅いなー」
トビアと一夏は水着に着替え終わり、一足先にプールに出て待っていた。
「わかってないなトビアは、女の子には色々あるんだよ」
とドヤ顔で言ってくる一夏に少し腹が立った。一夏はさっきの仕返しと言わんばかりにやれ鈍感だ、デリカシーがないと言ってきた。トビアも一夏からデリカシーって言葉が出てくるとは驚きだなどと言い返し取っ組みあっていた。
「お待たせ〜」
ふと聞こえて来た女子たちの声によって視線はそっちに集中する。
2人の目線の先には色とりどりの水着を着た女子たちの姿。
「え…あ……その…みんな綺麗だな」
顔を赤くしながら一夏が女子たちに伝える。
その反応を見たトビアは面白そうに
「あの一夏くんが顔を赤くしてる〜」
とニヤニヤしながら言うと一夏はうるさいと言う。
女子たちも一夏に綺麗と言われてご満悦のようだった。
ベルナデッドとシャルもトビアの前にやってきて
「どうトビア?可愛い?」
とシャルが積極的に言ってきてベルナデッドは後ろで恥ずかしそうにモジモジしている。
「うん、可愛いよ似合ってる」
トビアはシャルにそう言うとシャルは嬉しそうにしていた。
「ベルナデッドも可愛いよ、とってもよく似合ってる」
白のフリフリのついた水着で、小柄なベルナデッドにもよく似合ってる。
「うん…ありがとうトビア…///」
顔を赤らめてベルナデッドが言ってくる。その様子にトビアもドキッとする。
「一夏たちももう言ったみたいだし、俺達も行こう」
ベルナデッドとシャルに声をかけ、プールに向かう。
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そしてみんなでプールで遊んだあとの花火祭り、プールのときと同じく2人が待たされ女子が来たあとに浴衣に見とれたり、その後出店を周りひと通り遊びに最後みんなで花火を見たあと、一夏が個人的に買ってきた手持ち花火をする。
「こういうのもいいものだね」
「うん、空にいた頃は経験できなかったことだ」
トビアとベルナデッドはみんなから少し離れたところでジュースを飲みながら手持ち花火を持ってはしゃいでる一夏や箒たちを見ている。
「……私この世界来れてよかった、たしかに知らないことばっかりで不安だけど…あの世界ではできなかったこともいっぱい出来るし、なにより……またこうして…………トビアと居られる」
「ベルナデッド……うん、そうだね…俺もこの世界は楽しいよ、先輩や一夏、織斑先生や学校のみんなもすごいいい人だし。海賊やってたからまともな学校生活なんてできなかったから今はすごい楽しいよ」
……もし叶うなら、このままこの世界で2人で…
そう思って空を見た瞬間、体にゾクッと寒気が走る。
トビアは辺りを見渡すが周りに人の気配はなく、勘違だったのかと落ち着こうとする。
一夏からこっちに来てみんなで線香花火でもやろうと誘われ、ベルナデッドと2人で行った。
「夏が終わるな」
「うん、これからは2学期か楽しみだな〜」
こうしてトビアは夏休みに忘れられない思い出を作った。そして2学期は彼にとって間違いなく特に忘れられない日々になるであろう。
プール回だと言ったな、アレは嘘だ!
いやなんか苦手なんですよね、そういうの
期待していた人、すみません