翌日の朝
「ホラ!朝よ、起きなさい!」
楯無の大声でトビアは目覚める。
「………昨日帰り遅かったのに早起きなんですね…大丈夫ですか?」
「大丈夫って何が?」
「いや、疲れとか溜まったりしてないですか?ってことなんですけど……?」
「夜遅くまで何やってたか聞くよりも先にお姉さんの心配してくれるんだ…トビアくんって優しいのね♪」
「だいたいやってることは想像出来ますので…」
それを聞いて楯無は少しギクリとした。
「生徒会の仕事ですよね?」
(そっちか…普通に考えればそうよね…)
楯無は安心して胸をなで下ろした。
「う、うん!そうよ!昨日は仕事が溜まっちゃっててね…………さ!走りに行きましょ!」
「あ!はい!」
その後またトビアはヘロッヘロになり学校に行きましたとさ
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朝、1年1組
「お…おはよう…」
トビアは案の定ヘロヘロになって登校してきた。
「おっすトビア」
「おはようございますわ、トビアさん」
「おはよう、トビア」
一夏、セシリア、箒と挨拶をしてきた。
「ねぇねぇ!アロナクスくん2組に転校生が来たって知ってる?」
「転校生?」
「あぁ、しかもその転校生に2組のクラス代表が変わったらしいぜ?」
(この時期に転校生?しかも転校早々代表が変わるなんて……)
「そう言えばもう少しでクラス対抗戦だね」
「専用機持ちは1組と4組しかいないから楽勝よね」
女子たちがそう話していると
「その情報古いよ!」
入口のほうから声が聞こえクラス中がそちらを向く。
「2組も専用機持ちが代表になったからそう簡単には優勝できないわよ!」
そこにはトビアが昨日知り合った、中国の代表候補生、鳳鈴音がいた。
「「あああーーーーーー!!!」」
トビアと一夏が同時に叫んだ。
「久しぶりね一夏!」
「お前………鈴か…!?格好付けるなよ、全然似合ってないぞ?」
「んなっ!うるさいわね!」
一夏のその言葉で鈴は顔を少し赤くした。
「き…君!」
一夏に続きトビアも鈴に向かって話しかける。
「トビア、昨日は案内ありがとね」
「う、うん?…………!」
トビアは鈴のほうを見て何やら怯えてる、同じく一夏も鈴のほうを見て怯えてる。いやその2人だけではなくクラス全体が怯えてるようにも捉えられる。
「?どうしたのよ…?」
鈴は不思議そうな顔をする。
「……鈴…後ろ……」
一夏が鈴の後ろを指さす。
「後ろ?後ろがどうしたのよ?痛っ!」
鈴が後ろを振り向こうとしたら頭にについて鉄拳制裁。その鉄拳の持ち主は
「ち…千冬さん………」
一夏の姉であり1年1組の担任の織斑千冬である。
「もうSHRの時間だ、とっととクラスに帰れ邪魔だ」
「うっ……一夏!逃げないでよねっ!」
そう言い鈴はクラスに帰っていった。
(逃げるなって言うけど…どこに逃げるんだよ…前にセシリアも言ってたけど…)
トビアはそう思った。
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昼休み
一夏、鈴、箒、セシリア、トビアは食堂に来ていた。
「それにしてもお前が2組の転校生だったとはな」
一夏が鈴に話しかける。
「1年ぶりくらいか?お前まだ千冬姉苦手なのか?」
「苦手じゃないわよ……得意じゃないだけよ……」
「それって苦手って意味じゃないの?」
「あんたには関係ないでしょ!」
トビアのツッコミに対して鈴がキレた。あまりにも大きな声だったのでトビアは少し身を縮めた。
「まぁまぁ……鈴、元気だったか?」
一夏が話題を変えて鈴に話しかける。
「元気よ……あんたもたまには病気風邪しなさいよ!」
「「どういう意味だよ…」」
「トビア!あんたもさっきからうるさいわね!」
「えー……俺にまで火種が…」
その3人のやり取りを箒、セシリアが見て不機嫌そうな顔をしていた。
鈴はラーメン、一夏は和定食、トビアはオムライスを頼んで食べていた。
「それにしてもビックリしたわよ、あんたがIS動かしちゃうなんてね」
「そういや一夏はどうやってIS動かせること知ったんだ?」
トビアが質問する。
「あー…私立の合同入試が多目的ホールであったんだよ、それで俺迷っちゃってさ…係員に聞いてもさっぱりで、ホントは藍悦学園ってところ受ける予定だったんだけど……」
「間違えてIS学園を受けたと………」
「あんた馬鹿じゃないの?いや馬鹿なのよね」
「それが久しぶりに会った友達に言う言葉かよ!?」
3人で話していると箒とセシリアがこちらにやってきて
「「一夏(さん)!そろそろ説明してもらうぞ(もらいますわ)!」」
2人はすごい剣幕で言ってきた。
「説明って?」
「お前らの関係だ!」
「もしかして2人はつつつつつ…付き合ってらっしゃるのですか!?」
「え!?一夏!鈴!付き合ってるのか!?」
「べべべ…別に付き合ってなんか!」
「そうだぞ、ただの幼馴染みだ」
一夏がそう言うと鈴は少しムッとした。
「幼馴染み?」
その言葉に箒が反応する。
「ちょうど箒と入れ替えだったからな、さしずめ箒がファースト幼馴染み、鈴がセカンド幼馴染みってとこだな」
「ファースト……」
箒は少し嬉しそうだった。
「私はセシリア・オルコット!イギリスの代表候補生ですわ!」
「あ、ごめん。私あんたに興味ないんだ」
鈴はセシリアをきっぱり切り捨てた。
「そうだ、一夏。私がISの操縦教えてあげようか?」
「それには及びませんわ!一夏さんには私たちが教えていますので、敵の施しは受けませんわ!」
「そういうことだ、残念だな」
「2人とも悪いんだけど私は一夏と話してるんだ?」
「いや〜一夏、モテモテだな」
「モテモテ?」
トビアがからかうように一夏に言うと一夏はなんのことだ?というふうに首を傾げた。
「じゃあ一夏、放課後待ってるからね」
鈴はそう言い食器を片付けに行ってしまった。
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放課後
今日は楯無の放課後特訓のない日なのでトビアは一夏の特訓に付き合っていた。……いや、見ていた。
「ちょっと箒さん!?一夏さんに教えるのは私の役目ですわよ!?」
「訓練機の使用許可が降りたのでな、私が相手する」
箒は日本の量産型IS打鉄を身にまとい、武器である日本刀のようなものを構えた。
「だ〜か〜ら〜!一夏さんの相手は私が!」
セシリアも自分の専用機であるブルー ティアーズを身にまとった。
「おいおい…!流石に2対1は…………トビアもなんか言ってくれよ!」
一夏は3人から少し離れたところに座ってるトビアに助けを求める。
「俺は箒とセシリアに邪魔するなって言われたから手は出さないようにしたんだ」
トビアは笑いながらそう言う。
「そんな……」
「さぁ行きますわよ!一夏さん!」
「覚悟しろ一夏!」
「…………くそっ!やってやるさ!」
その結果は言うまでもなく、一夏がボロボロになり終わった。
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数日が過ぎ、いよいよクラス対抗戦の日
一夏、トビア、セシリア、箒はピットにいた。
一夏は白式を纏い、準備万端だ。
「織斑くん、鳳さんのISは甲龍、中国の第3世代型のISです。」
「一夏、俺も軽く調べたけど近接寄りの機体だ。でも何か奥の手があるはず、気を抜くなよ」
「私のときとは勝手が違いましてよ」
「一夏…その…勝ってこい!」
「あぁ……行ってくる!」
一夏はピットから戦場へと飛び出た。
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先程までピットにいた3人は千冬、真耶のいる管制室に来て試合を見ていた。
だが試合の決着がそろそろつく頃だ。
一夏が決着の一撃を鈴に決めようとした瞬間………大出力のレーザーがアリーナのバリアを撃ち破った。
「なにっ!?」
それを見た千冬は真耶や他の生徒たちに指示を出しアリーナの避難を開始させた。
「篠ノ之、オルコット、アロナクス、お前らにも手伝ってもら……アロナクスはどこに行った……?」
「?トビアさんならそこに……」
先程までセシリアの隣にいたトビアはいなくなっていた。
「まさかあいつ……」
その千冬の予想は的中していた。
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そしてアリーナ内、一夏と鈴はレーザーを撃ってきた張本人であろう謎のISと対峙していた。
「あれは………」
「全身装甲…?って一夏!何やってるのよ!?」
「何って…?」
「はやく逃げなさいよ!私が時間を稼ぐから!」
「そんな!お前だけ置いて…!?」
すると一夏のISのディスプレイにロックされたと表示され、次の瞬間一夏に向かって高出力のレーザーが撃たれる。
「っ!?」
一夏はそれに反応が遅れ避けることが出来なかった。
(しまった!当たる…!)
一夏はして目を瞑った。だがそのレーザーは一夏に当たることはなかった。
「大丈夫一夏?」
一夏の目の前には左手を前に突き出してレーザーを防いでるトビアの姿が
「トビア!?なんでお前が!」
「細かいことはあとだ!今はコイツを止めることだけを考えろ!」
トビアは右手でビームガンを取り、謎のISに向かい数発撃った。
「…………」
謎のISは防御の姿勢に入ったため攻撃の手が一時的に止む。
その隙に鈴と合流したトビアたち
「トビア?あんたどうやって……」
「あいつが現れた瞬間に管制室から飛び出して来たんだ、そしたら一夏が『アロナクス、やはり貴様はそこにいたか…』織斑先生?」
トビアや一夏、鈴に管制室の千冬から通信が入る。
『まぁそれはいい、時間がないので端的に説明する。現在そのISのせいでこのアリーナの機能は麻痺しつつある』
「麻痺?」
『あぁ、アリーナの扉が開かなくなっているんだ。現在3年の精鋭が外から開けるように試みてるのだがまだ時間がかかるそうだ、開きしだい教員がそのISを殲滅に向かう手筈になっている。』
「つまり俺たちはそれまでの間コイツを食い止めればいいんですね?」
『そういうことだ、倒せとは言わない。自分の身を最優先に考えろ、いいな!』
「「「はい!」」」
通信が切れる。
「一夏、鈴、聞いてくれ作戦がある」
「どうした?」
「言ってみなさいよ」
「俺が前に出て囮になって戦う。鈴はそれの援護を頼む、一夏はあいつに隙が出来た瞬間突っ込んでくれ」
「待て、それじゃお前が危険だ…いくらマントとIフィールドがあるからって…」
「一夏たちはさっきまで試合してただろ?お互いシールドエネルギーは万全じゃないはずだし、普通に考えたらこれが一番だ」
「でも…」
「大丈夫よ、もしトビアが危なくなったら私が助けに入るから」
「鈴もこう言ってるし、一夏はじめるぞ!」
トビアは謎のISの方を向いてビームザンバーを構える。それと同時に違和感も感じる。
(こいつは…なんで会話中に攻撃を…)
トビアが構えると謎のISはトビアに突っ込んで来た。そして手を振り上げ連続で殴りかかって来る。
「くっ!」
トビアもそれを左右に飛び回避する。
数発回避した後、シールドからアンカーを伸ばし謎のISの腕を拘束し、ビームザンバーでその腕を切断する。
「ちょっ!?あんた、中には人が乗ってるのよ?」
「いや………違う…」
一夏が言う。
「一夏も気付いたのか…こいつは無人機だ…」
「無人機……?」
「そう、コイツは数え切れないほどのプログラムで動いているんだ」
「ちょっと待ちなさいよ!なんで無人機って決めつけれるのよ!?」
「……最初は小さな違和感だったんだけどね、今この時確信に変わったよ、コイツは会話中には襲ってこない。」
「だ〜か〜ら〜!なんでそれで決めつけるのよ!」
「簡単に言うとコイツには相手が動きを止めた時のプログラムが入ってないんだ」
トビアの変わりに一夏が説明をはじめる。
「一夏の言った通り、そして決め手となったのはコイツから何も感じれなかったことかな」
「「感じる…?」」
トビアのその発言には一夏と鈴が首を傾げる。
「これだけのことをやってのけたんだ、人が乗ってるなら当然興奮なり緊張なりの感情があるはずだ、でもコイツからはそれを感じられない……」
「たったそれだけで……?」
「俺は以前にも機械相手に戦ったことがある、その時の経験もあったからかな」
(以前機械相手に…?トビアはそんな前からISに乗って戦闘を……いやそしたら最初の男性操縦者は……)
一夏はそこまでで考えるのをやめた、今はあいつを倒すことが先決だと思ったからだ。
「無人機だといってもあいつの脅威は変わらない、作戦もそのままで行く。いいな!?」
「「了解!」」
トビアはそう言いまた突っ込んで行った。
(先手必勝!)
ビームザンバーを抜刀し、切りかかろうとするが無人機はトビアのビームザンバーを持つ手を殴った。その衝撃でビームザンバーを手放してしまう。
「くっ!でもま だ だああああああっ!」
トビアは両ふくらはぎの辺りからヒートダガーを取り出して攻撃をする。
トビアに援護を頼まれていた鈴だが未だに援護を出来ずにいた。
「な…なんなのよあいつ…」
途中まで援護しようと試みていたのだがトビアが動き回るせいで下手をするとトビアに当たってしまう、しかもそのトビアにつられて無人機、ゴーレムも動き回るから狙いが定まらない。
一夏も同じだった、隙が生まれた瞬間突っ込めと言われていたが下手に突っ込むとトビアを切りつける恐れもある。
「トビアってこんなに強かった…か?」
「はぁ…はぁ……」
トビアはゴーレムの攻撃を最小限の動きでかわし、ヒートダガーで一撃一撃と正確にダメージを与えていた。
だが相手は無人機、スタミナは無限と考えていい。それに比べこちらのスタミナは落ちていく一方。
(だから…はやめに勝負をつけないと…)
ゴーレムが殴りかかって来る。一発、一発と確実にトビアを狙ってきている。
(狙うは一瞬…やつの攻撃が止んだ瞬間に…)
トビアはその時を待ってひたすら回避し続ける。
そして次の瞬間、ゴーレムの背中で爆発が
そう、鈴の龍砲である。
「鈴!」
「トビア!やっちゃいなさい!」
鈴の援護によりゴーレムの注意が鈴の方に一瞬向いた。その瞬間にトビアはヒートダガーを逆手で持ち、ゴーレムの肩の装甲に突き刺し、足をゴーレムの腰の辺りに巻き付け密着した状態になり
「これで…………終わりだああああああああああっ!」
首元と胸のバルカンを弾数が尽きるまでゴーレムに撃ち続ける。
数十、いや数百は撃ち込んだだろうか、ゴーレムはついに大人くなった。トビアもゴーレムから離れ一夏と鈴のところに来ていた。
「鈴、ナイス援護!」
「当然でしょ、私はこれでも代表候補生なの!」
2人はハイタッチをした。
そして一夏は
「俺…なんも出番なかった…」
「飛び込んで行かなかったアンタが悪いんでしょ?」
「あんな激しい戦闘の中に飛び込めってのか!?」
「そうよ!アンタ男でしょ!?」
一夏と鈴は言い合いをしている。トビアはそれを見て苦笑いをしていた。
「…………」
トビアはゴーレムに近づき、機体の回収をしようとした。その時
「くっ!……あっ!」
いきなり動き出したゴーレムがトビアを掴みアリーナの壁に投げつけた。
「トビア!?クソっ!まだ動けたのか!」
トビアは不意を突かれたせいか相当なダメージを受け、気を失っている。
「鈴!トビアはこれ以上の戦闘は無理だ、俺たちでやるぞ!」
「わかってるわよ!」
一夏は雪片二型を展開し、ゴーレムに向かい接近していく。
鈴も双天牙月を持ち、ゴーレムに接近する。
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一夏、鈴もゴーレムへと順調にダメージを与えてたはずなのだがゴーレムはまだ倒れない。
「トビアが相当ダメージを与えてたはずなのにっ!」
「なんて頑丈なのよ!コイツ!」
一旦2人は上空に避難し、体制を立て直していた。
「……鈴、零落白夜を使う」
「何よそれ?」
「白式、いや雪片二型の威力は高すぎるんだ…学内対戦では威力を抑えてしまっている」
「つまりアンタの武器の最高出力ってことね、でも当たらないじゃない?」
「トビアのおかけであっちもボロボロだ、次は当てて見せる!」
「言い切ったわね、なら私は「鈴は俺が合図したら最高出力の龍砲を撃ってくれ」え?それこそ当たらないわよ?」
「当てなくていいんだ………よし、じゃあ早速「一夏!」なに!?」
アリーナに響きわたる大きな声、その声の持ち主は
「男なら…男ならそのくらいの敵倒せなくてどうするっ!」
篠ノ之箒である。アリーナのピットの先に立っていた。
その声に反応してゴーレムは箒に向けレーザーを撃とうとしている。
「っ!?」
「鈴!今だ!急げ!」
「っ!わかったわ!」
鈴が龍砲を最大出力で撃ち込もうとすると一夏が鈴の前に出てくる。
「ちょっと一夏!」
「いいからこのまま撃て!」
「どうなっても知らないんだから!」
鈴は一夏の背中に向かい龍砲を撃った。
「ぐ……ぐぐぐ…」
すると白式のエネルギーが溜まっていく。そしてついに
[エネルギー転換率90%以上 零落白夜使用可能]
と白式のディスプレイに表示される。
「うおおおおおおおおおおお!!!」
一夏はゴーレムに突進し、残ったもうひとつの腕を切断する。が一夏はゴーレムに蹴られ飛ばされてしまいゴーレムも追撃をかけようとゆっくりと近づいてくる。
「……………狙いは…?」
『完璧ですわ』
その近づいてきたゴーレムに遠隔無線誘導兵器のブルー・ティアーズが放たれる。
「セシリア!?」
セシリアはアリーナの枠部分に立っていた。そしてセシリアのその攻撃によりゴーレムの足が止まる。
「行け!セシリア!撃てええええ!」
一夏の叫びと同時にセシリアのスターライトmk-IIIがゴーレムの身体を撃ち抜く。
「……ナイスタイミング」
「全てがギリギリでしたけどね」
「セシリアなら出来るって信じてたよ…」
「まぁ!一夏さんったら…………」
[所属不明ISの再起動を確認]
と再び白式のディスプレイに表示された。
「一夏!まだあいつ動いてる!」
「なにっ!?」
ゴーレムは二度も倒されながらまだ立ち上がった。
そして狙いを定めるように一夏を見ている。
『一夏!そいつに止めを刺す!挟み撃ちだ!』
通信が入る。そして一夏の目には首元のビームサーベルを抜き、ゴーレムに向かい凄まじい速さで突っ込んで来るトビアの姿が
「トビア!?お前…!」
「いいから!突っ込め!」
「……わかった!」
一夏も立ち上がりもう一度雪片二型を展開しゴーレムに向かい突っ込む。
「「うおおおおおおおおおおおお!!!」」
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「ん……んん………」
「あっ、トビアくん起きたのね」
トビアが目を覚ますと真上に楯無の顔が
「……先…輩………?どうしたんですか……?ここは……」
「ここは保健室よ、さっきまで織斑先生の弟くん…え〜と一夏くんと中国の代表候補生の鈴ちゃんだっけ?その子たちもいたのよ」
「一夏も無事だったのか…よかった…」
「無人ISの件は安心しなさい、教員があのあと回収したわ。怪我人もトビアくんと一夏くん以外いなかったらしいし」
「そう……ですか、よかった………ん?そう言えばなんで先輩はここに?」
「トビアくんが怪我したっていうから急いで飛んで来たのよ?」
「はははは…ありがとうございます…」
「あー!信じてないわね!?」
「いえ!信じてますよ!……?」
トビアは違和感に気付く、そう自分と楯無の位置関係や頭の下の柔らかい感触にだ。
トビアも馬鹿ではあるが頭は悪くないためすぐに気付く。そう、これは膝枕であると
「う…うわあああああああ!」
トビアは顔を真っ赤にして楯無から離れる。離れると言ってもベッドの角から角へ移動しただけだが。
「あら残念、もうおしまい?」
「ななななななにをやってるんですか!」
「何ってぇ〜……膝枕?」
「そんな…膝枕なんて好きな人にしかやっちゃダメですよ!」
「ふ〜ん、ならトビアくんはオッケーかな〜♪」
「………へ?」
「そんなことより!」
楯無の表情が変わり青い扇子をトビアの目の前に突き出してきた。
「トビアくん…あなたほぼ独力であの無人機を一旦戦闘不能にしたみたいじゃない、その後すぐ復活したみたいだけど…でもトビアくんにダメージを与えられてボロボロの状態の無人機を再び戦闘不能にするために専用機持ち3人でやっとだったみたいじゃない………トビアくん、君はいったい何者なの…?」
「何者って……どう言う意味ですか?俺はトビアでそれ以上でもそれ以下でもありませんよ」
「違うわ、そういう質問じゃなくて…わかるわよね?」
トビアは少し黙った。
「(この人にも嘘は通用しなさそうだな…)はぁ…わかりましたよ…話しますよ、ただしこれはあんまり言いふらさないで下さいね」
「わかったわ、お姉さん口は硬いから」
「実は………」
トビアは全てを話した、以前千冬にも話したように、自分はこの世界の人間じゃない。MSのこと。そして今まで経験してきた戦闘の数々。
「……とまぁ、こんな感じですね」
「じゃああの戦闘センスはあちらの世界で身に着けたものなのね?」
「大体そんな感じです」
「………あーーー!さっぱりした!」
楯無は急に大声をあげる。
「なんか喉に突っかかってた小骨が取れた気分だわ」
「は…はぁ…?」
「そうだトビアくん、生徒会に入らない?」
「何をいきなり……」
「入ってくれないと今のこと学校中に噂として流しちゃおっかな〜?」
「そんなぁ!それは卑怯ですよ!」
「じゃあ答えなさい、入るの?入らないの?」
「く……………入ります……」
「よく言えました〜♪」
楯無は《交渉成立》と書かれた扇子を開いてトビアの頭を撫でる。
「生徒会に入るっていってもトビアくんには負担は掛けないからさ」
「別に大丈夫ですよ、入ったからにはしっかりやりますよ」
「頼もしいのね」
「これでも男ですからね!」
ほぼほぼ無理矢理だがトビアは生徒会に入った。
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無人機の残骸はラボのような場所に運び込まれていた。
そしてそこには真耶と千冬がいた。
「やはり無人機です、そしてこの機体のコアは現在登録されていないものです……これは一体……」
「………………………」
なんとか……なんとか終わった、次はシャルとラウラの出番ですね
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