SHR前の教室
「それってホントなの!?」
鈴の元気な声が教室中に響く。鈴はよく1組に来る、目的はわかっているのだがここまで頻繁に来られると2組に友達がいないのかと心配になる。
「うんホントホント!今学校中この噂でもちきりだよ」
「ですがそれって一夏さんたちの…」
「そうそう、どうも本人たちは知らないらしいよ」
「なんだそれ………そんなの初耳だよっ!」
「アンタうっさいわね!ってトビア!?」
鈴やセシリアと数名の女子の会話の中にいつの間にかトビアも混ざってたのである。
「トビアさん!いつからいたのですか?」
「いつも俺は教室に一番最初に来てるんだけどなぁ……ってそんなことよりそんな噂があったの!?」
「まぁ多分トビアくんは大丈夫だよ」
「え?なんで?」
1人の女子がそう言い出す。
「トビアくんって生徒会長と付き合ってるんじゃないの?」
「………………へ?」
そのようなことを初めて聞いたため一瞬頭が真っ白になった。
「だって毎日お弁当作ってもらってるんでしょ?それに他のクラスの子が放課後仲良さそうに歩いてるの見たって」
「(そんなことで付き合ってるって噂になるのか……でもここは面倒ごとに巻き込まれないように肯定しとこうかな…)………ま、まぁね」
すると教室が一瞬静まった。
「(えっ!?なんかまずいこと言ったかな)」
教室の端々から
トビアくんって生徒会長と付き合ってるんだ!
あの噂はホントだったのね!
との声や
えー私もトビアくん狙ってたのに……
生徒会長なら勝てないよなー、諦めるしかないのかなぁ
などの声も聞こえてきた。
「(これが……ベストアンサーだったのかな……先輩に謝らなきゃ……)」
「盛り上がってんなー何話してんだ?」
タイミング良く、いや悪く一夏とシャルが教室に入ってきた。
「何話してるの?僕にも教えてよ」
「いや!関係ない関係ない!シャルも一夏も関係ない、いやあるちゃっあるけど関係ない!」
トビアは必死に先程のことを隠そうとした。
「まぁトビアのバカはほっといてトーナメントの件、優勝するのはこの私なんだからね!」
「私の存在を忘れてもらっては困りますわよ!」
とこんなグダグダした感じで話は進んで行った。
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放課後
「トビア、今日も特訓するんだよね?」
「俺はー…生徒会の仕事を一通り終わらせたらな」
「そっかー……」
「じゃあシャルル、トビアが来るまで俺と練習してるか」
「うん、じゃあトビア生徒会のお仕事頑張ってね」
「おーう」
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アリーナ
「ふぅ…私が一番乗りか」
「あら鈴さんではありませんの」
アリーナにいた鈴に声をかけてきたのはセシリアだった。
「アンタもトーナメントに向けての特訓?」
「えぇ、では鈴さんもですの?」
「優勝に向けてね」
「それは私もですわ」
「むっ………!」
「…………」
両者は睨みあう
「ここらでどっちが上か白黒させようじゃないの!まぁ私が勝つんだけどね」
「弱い犬ほどよく吠えると言いますわね」
「弱い犬ですって……?」
「えぇ、それとも自分が小さいのを隠すために毛を逆立てて自分を大きく見せる猫ですかね」
「………誰が……」
「?」
「誰のどこが小さいですってえええええ!!」
鈴がIS 甲龍を展開する。
「別に鈴さんのお胸が小さいとは言ってませんのよ!」
セシリアもIS ブルーティアーズを展開する。
「よし、殺す!絶対殺す!」
鈴が双天牙月を構えセシリアに突っ込む。
だが
ピーピーピーーー
ISの警告音が鳴る、そして次の瞬間鈴とセシリアのあいだの地面が爆発する。
鈴とセシリアは爆発を起こした主のほうを見る。
「ラウラ……ボーデヴィッヒ……」
「それにあのISは…ドイツの第三世代型…シュヴァルツェア・レーゲン」
ラウラも2人の機体を見る。
「イギリスのブルーティアーズに中国の甲龍か……データで見たほうがまだ強そうだったな」
「何よアンタ……馬鹿にしてるの?」
「鈴さん、どうやらこの人は共通言語をお持ちでないようですよ。虐めては可哀想じゃなくて?」
「フ……数しか取り柄がない国と古いことが伝統だと思いこんでる国はよほど人材不足らしいな」
「「…………」」
2人のイライラボルテージはそろそろMAXだ、いつラウラに飛びかかっても不思議ではない。
「いいぞかかってこい…だが私は種馬を取り合うような雌には負けんがな」
それを聞き2人はブチギレた。
「この場にいない人の侮辱は許しませんわよ!」
「こいつ……ぶっ飛ばす!」
2人は戦闘大勢に入りラウラに攻撃をする。
「実力の違いを教えてやる…………!」
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一夏とシャルがアリーナへの道を歩いてると周りの会話が自然と聞こえてきた。
アリーナで代表候補生が模擬戦してるらしいよ
2対1らしいよ
はやくしないと終わっちゃうよ、行こ!
などという会話だ。
「代表候補生?セシリアたちか」
「3人ってことは……ボーデヴィッヒさんも!」
「まずい!あいつは何するかわからねぇぞ!」
一夏とシャルはアリーナへ急いだ。
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一夏たちがアリーナに着くとそれはもう模擬戦と言えるものではなくなっていた。
鈴やセシリアにはもう戦闘する気はなく、半降伏状態だ。
だがラウラは攻撃の手を緩めない。戦闘力のないものをジワジワと嬲っている。しかもそれを楽しんでるときた。
「こ、これは………」
「ひどい………ひどすぎるよ…このままじゃ2人の命に……」
「……やめろ……やめろおおおおおおおおおおお!」
一夏は白式を展開しアリーナのシールドを破ってラウラに向かい突撃する。
ラウラもそれには反応出来ずに一撃を喰らってしまう。
「くっ……織斑一夏ぁ!」
「もうやめろラウラ!こいつらには戦闘力はもうない!」
「黙れ、貴様もここで排除する!」
一夏に向かい肩のレールカノンから数発発射する。
「こんなもの!喰らうか!」
ラウラの攻撃をかわし、正面から攻撃しようとする。
がラウラの一歩手前で動きが止まってしまう。
「っ!なんだとっ!?」
「…所詮貴様も私の停止結界の前では有象無象のひとつでしかない」
動きの止まった一夏をラウラはワイヤーブードで拘束する。
「一夏!」
シャルもISを展開し、後ろからマシンガンで攻撃する。
「そうそう何度も後ろを取らせるかぁ!」
体を回転させ一夏をシャルに向かって投げつける。
「ぐあっ!」
「うっ!」
シャルも一夏が直撃し遠くに飛ばされてしまう。
「貴様らもまとめて相手してやる」
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一方生徒会の仕事を終えアリーナに向かってるトビア
「先輩に謝るタイミングを完全に逃した……部屋で謝るかな」
アリーナに到着し、中の様子を見る。
「っ!」
トビアは中を見て驚愕する。
「なんなんだよ……これはッ!」
それはラウラ1人に痛めつけられてる一夏とシャルの姿であった。
それに加えアリーナに倒れている鈴とセシリアの姿も
「トビア!」
箒がトビアを見つけて走ってくる。
「箒!どういう状況だこれは!」
「鈴とセシリアがやられていて一夏とデュノアが助けに入ったんだが今度はあいつらが………頼む!私には力がない!だから代わりにあいつらを助けてやってくれ!このままでは…一夏が死んでしまう!」
箒は泣きそうな顔でトビアの服を掴み頼んできた。
「言われなくても…………!」
箒をどかしIS クロスボーンガンダムX1真を展開し、ブランドマーカーでアリーナのシールドを破壊し中に突っ込んだ。
「これで止めだ」
ラウラはワイヤーブレードで拘束されてる一夏とその後ろにいるシャルに向かいレールカノンの照準を合わせた。
「や!め!ろおおおおおおおおおおおおおおお!」
トビアが首元のビームサーベルで一夏を拘束してるワイヤーブレードを切断する。
「ッ!貴様は……トビア・アロナクス!!」
トビアは一夏とシャルの前に立ち、ラウラを睨む。
「ラウラ…今俺は…俺はキレてるぜ!」
「ト…トビア……」
「お前………」
一夏とシャルは感じ取った、トビアの内に秘めた怒りを。
それはかつて、男を侮辱したセシリアの時とも違う、ゴーレムが試合を妨害したときとも違う……そう、純粋な…極めて純粋な怒り。仲間を、大切な人たちを傷付けたラウラに対しての怒り。
「(この威圧感は…教官と同じ……いやそれ以上?…ッ!痛い…!)」
ラウラも自分に向けられてる殺意にも似た怒りを感じ取っていた。
「なぜこんなことを!俺たちは戦争をやってるわけじゃないんだぞ!」
「甘ったれたことを!ISは兵器だ!人を殺すことだって出来る、それをファッションか何かと勘違いして扱っているからここまで価値観が違うのだ!酷い?残酷?違う、これが普通なのだ。兵器の力を酷使させるというのはこうなることも覚悟しておかなければならない!…………トビア・アロナクス、貴様もそう思うだろ、貴様も私と同類だ」
ラウラはトビアを睨む。
「………何を根拠に」
「その殺気は昨日今日兵器に触れたものには出せん。兵器は人の命を絶つ、その事実を知って自分が人を殺すことを覚悟したものにしか出せないものだ……貴様もずっと戦い続けて来たのだろ?だったらわかるはずだここのやつらの認知力、覚悟の無さを」
「あぁ……確かにISは恐ろしい兵器だ…男女平等を破壊するほどね……最初は誰だってわからない……俺だってわからなかった…初めて自分のMS…X3を動かして…カラス先生を殺すまでは……でも段々とわかっていくんだ兵器を扱うってことを…………あーーー!上手く言えないけどそんな理由で一夏たちを傷つけるな!ここのみんなはこの学園生活3年間でそれを学ぶんだ!だからお前にとやかく言われる筋合いはない!」
トビアはラウラを睨み返す。
「貴様………」
「言っておくが俺のほうは戦争をやってるつもりはない!それにお前みたいなやつには負けない、負けたくない!」
「………私も中途半端な覚悟の貴様に負けるつもりはないっ!」
ラウラは初めて自分から突っ込んできた。
ラウラはプラズマ手刀で切りかかってきた。
トビアはそれをビームサーベルで防ぎ、距離を取る。
「はあああああああ!」
今度はトビアがブランドマーカーで殴りかかる。
だがトビアが殴りかかってくるのを見てラウラの口角が上がる。
「馬鹿めっ!」
ラウラは右手を前に出す。
トビアのブランドマーカーがラウラの直前で止まる。
「な、なにっ!?」
「いくら貴様でも停止結界の前では無力!死ね」
ラウラはそのままレールカノンをトビアに向かって撃つ。
「「トビアッ!!」」
「ふん……あのような殺気を放つやつだと思って用心したがこの程度か」
ラウラは気を抜いてそっぽ向いてしまう。だが
「まだ……終わってない…終わってないぞっ!」
煙の中からビームシールドを構えたトビアの姿が
「なんだと!?直撃したはずだぞ!」
「あぁ…直撃したさ、このビームシールドにね…君の停止結界とやらは強力だ、だがセシリアのファンネルのように相当な集中力が必要なんだろ…だからその肩の装備を使う瞬間結界が切れる、その瞬間にラウラに突き出してたブランドマーカーの出力をビームシールドに切り替えたってことさ」
「ッ………貴様ァ!」
ラウラはワイヤーブレードを数機射出した。それはトビアに一斉に襲いかかろうとしている。
「そんなもの!」
トビアは後退しピーコックスマッシャーを構える。
「起動を予測…照準を合わせて……撃つ!」
ピーコックスマッシャーからビームが発射されすべてのワイヤーブレードを撃ち落とす。
「よっし!ドンピシャ!」
「す、すごい……トビア…あのボーデヴィッヒさんを圧倒してる」
「トビアのやつ…また腕を上げたのか……クソ!これじゃ差が開くばっかりだ!」
一夏とシャルはトビアの戦闘を見て驚いている。鈴とセシリア、一夏とシャルが束になっても勝てなかったラウラを圧倒しているのだから。
「くっ………クソおおおおおおおおお!」
ラウラがプラズマ手刀でトビアに切りかかってくる。
がそれは叶わなかった。なぜなら
「まったく…これだから餓鬼の相手は疲れる…」
いつものスーツ姿に打鉄の刀を持った千冬によって防がれたからだ。
「きょ教官!」
「織斑先生!?なんて無茶を………」
千冬の姿を見て両者武器を収めた。
「模擬戦をやるのは結構だがアリーナのシールドを壊されたらたまったもんじゃない……おい織斑!貴様もだ!」
「は、はい!」
遠くで座っている一夏も千冬の視線で怒ってることを察したようだ。
「この決着は学年別トーナメントでつけてもらう!異論はないな?」
「はい、教官の命であるならば」
「俺もいいですよ」
「……では、学年別トーナメントまで一切の私闘を禁止する!」
「ふん……トビア・アロナクス…いずれ付けるぞ…貴様との決着…」
「俺も、楽しみにしてるよ」
「ふん………」
ラウラはISを解除してどこかに言ってしまった。
「さて…と」
トビアは一夏とシャルのとこに向かった。
「大丈夫なのか?一夏、シャル」
「あぁ…問題ないよ」
「僕も……それより鳳さんとオルコットさんを保健室に」
「わかった、一夏とシャルも来いよ」
トビアは気を失っているセシリアと鈴を担ぎ、本校者の保健室まで飛んで向かった。
それと本校者までISを展開していたことを後々千冬に怒られた。
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保健室
「………」
「………」
鈴とセシリアは目を覚まし、トビアから状況説明を受けた。
「…まぁこんな感じだな、あと鈴とセシリアと一夏、シャルあと俺のISは検査に出してるから。戦闘で何か大きな欠陥が出来てたらトーナメントに出れないからね」
「あいつ…絶対潰してやるわ!」
「えぇ、次こそは負けませんわ!」
鈴とセシリアはリベンジしようと意気込んでる。
「おいおい、2人とも怪我してんだから無理すんなよ」
「無理なんかしてないわよ!それにアンタだって怪我してるじゃない!」
「俺は軽いケガだから大丈夫、そんなことより」
一夏は軽く鈴の肩に手を置く。すると鈴は痛みで悶えだした。
「くっ………」
「ほらやっぱり無理してるじゃねぇか」
「そういえばなんでラウラと喧嘩し始めたんだ?」
トビアが鈴とセシリアに聞く。
「そ、それは………」
「なんというか…女のプライドを馬鹿にされたからですわね…」
「………あ!もしかしてそれって一k「「うわーーー!」」むぐっ!?」
シャルが何かを言いかけたら鈴とセシリアが口を抑え止めに入った。
「アンタってホントに一言余計なんだから!」
「そうですわ!」
「はぁ…だから動くなって…」
一夏は再び鈴とセシリアの肩に手を置く。すると鈴とセシリアは痛みで悶えだす。
「馬鹿だな、痛いなら休んでればいいだろ」
「馬鹿は一夏さんですわ!」
「そうよ!大馬鹿よ!馬鹿!馬鹿!バーーカ!」
「は、はぁ?なんだっていうんだよ…」
一夏が鈴やセシリアに馬鹿馬鹿と言われていると保健室に向かってくるであろう多勢の足音が聞こえる。それも段々と大きくなって保健室の扉を突き破った。
「織斑くん!」
「デュノアくん!」
「アロナクスくん!」
「「「私と組んで下さい!!」」」
と多勢の女子たちに迫られる男3人
「「「は…はい?」」」
突然の出来事に戸惑っていた。
トビアは女子たちが持っているプリントを見して貰った。
「えーと…今月開催される学年別トーナメントはより実践的な戦闘にするため2on2のタッグマッチとする。なお期日までにペアが決まらない場合は抽選による組み合わせとなる。期日は「だから!」!?」
「織斑くん!」
「デュノアくん!」
「アロナクスくん!」
「私と組んで下さい!」
再び迫られる男3人
「ちょっと待って、いきなり組んでくれって言われても……」
シャルは「僕と組もうよトビア!」という視線を送り続けていたが、トビアは迫り来る女子たちから逃れる言い訳を探すのでいっぱいいっぱいになっているので当然気付かない。すると
「ごめんな、俺はシャルルと組むからみんなとは組めないんだ」
一夏がシャルと組むと言い出した。トビアは「その手があったか!」的なリアクションを取っていた。がすぐ我に返り、今の状況を整理する。
(一夏がシャルと組むんだから俺は余り…となれば必然的に……)
「織斑くんとデュノアくんダメなんだ」
「まぁ男同士ってのも絵になるしね」
「ということで残ったアロナクスくんに!」
(やっぱりか……こうなれば!逃げるべし!)
トビアはいち早く保健室の窓から飛び降り、逃走を図った。
「あー!アロナクスくん逃げた!」
「まだ遠くには行けないはずだから追いかけるわよ!」
「絶対に捕まえてやる!」
保健室にいた女子の群れはトビアを追いかけるために一斉退去した。
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トビアは迫り来る女子からの逃走を成功させ自室に逃げ込めた。
「はぁ…はぁ…はぁ……!」
「あらトビアくん、おかえりなさい」
部屋に入ると楯無が料理を作って待っていた。
「先輩……」
「汗だくじゃない、先にお風呂入っちゃいなさい」
「わかりました…」
トビアはシャワーに入り、出たら美味しそうな料理が出来ていた。
「うわー!美味しそうですね」
「トビアくん近々学年別トーナメントでしょ、まぁ私もあるんだけど…そのためにも精を付けてもらわないとね♪」
トビアは椅子に座った。
「じゃあいただきます!」
トビアは楯無の作った料理を食べながら謝った。楯無と勝手に恋仲にしてしまったことを。
「ふーん…そんなこと言っちゃったんだ」
「えぇ…ホントすみません…」
「どおりで今日は挑戦者が多いな〜って思ったわ」
「…!ご迷惑を…ホントに…すみません」
「まぁいいわ、じゃあ学年別トーナメントで優勝したら許して上げるわ」
「優勝ですか」
「当然でしょ、私に毎日鍛えられてるんだから優勝くらいしなきゃ」
「わかり…ました!やってやりますよ!」
「フフフ…頑張ってね〜♪」
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学年別トーナメント当日
アリーナの控え室でトビア、シャル、一夏はISスーツに着替えてきた。
「ふぅ…いよいよだな」
「うん…あんなに連携練習もしたし、個人スキルアップも図った…絶対勝てるよ」
「そうだな、そういやトビアはペア決めたのか?」
「いや、今日までずっと逃げ続けてたよ」
「そうなのか、誰と組むか楽しみだな」
「あぁ」
「それにしてもすごいな…」
一夏はモニターに映る、来客を見て呟く。
「2年には1年間の成果の確認、3年にはスカウトが来てるからね」
「2年…先輩の試合見てみたいな…」
「……………」
一夏はモニターをジッと見つめてる。
「一夏はボーデヴィッヒさんとの戦いだけが気になるようだね」
「ん、まぁな」
「ボーデヴィッヒさんはトビアと並んで現時点1年生最強クラスだから気をつけないとね」
「大丈夫だ。試合は2on2だ、こっちはしっかり連携して勝ちに行こう」
するとモニター表示が変わり、対戦表と組み合わせが発表された。
「対戦表が発表されたみたいだね」
3人は対戦表を見て驚愕する。
「一夏…1回戦の相手…」
「あ…あぁ」
一夏とシャルはトビアのほうを見る、トビアは驚きで声が出せてなかった。
第1試合
[ラウラ・ボーデヴィッヒ&トビア・アロナクス]vs[織斑一夏&シャルル・デュノア]
「いきなり……しかも相手がトビアだなんて……」
「(よりによってラウラと……)…………」
トビアは一夏とシャルのほうを見る。
「一夏、シャル!言っとくけど手加減なんかしないからな!こっちだって優勝したいんだ!」
「あぁ、俺たちだって負けられない!鈴やセシリアの思いだって背負ってるんだからな!」
「僕だって負けないよ!」
トビア、一夏、シャルはお互い不思議に笑っていた。
*感想、評価、指摘お待ちしております。