俺の名前は拓真。
まあ普通の恋する高校生だ。
さて、自己紹介はここまでにして本題に移ろう。
我が佐藤家は再婚家庭だ。
姉と母とは血が繋がっていない。
まだ俺が六歳のころ、のほほんとしすぎて妻に別れを告げられ、ぼんやりとしてるようにしか見えなかった父が女の人を家に連れてきた。
そう、これがのちの義母、香歩さんだ。
で、俺には義理の姉がいる。
超絶かわいい天使のような黒髪ポニーテール標準装備のセーラー服のよく似合うちょっとつり目のツンデレ美少女だ。
もちろん肌は絹のような手触りで髪は本当にそこにあるのか疑問を抱くほどの空気のよう。
どうだ、思い知ったか! どやぁ
……え? 本題を言えって?
ああ、そうだったな。
実は俺、姉ちゃんのことが好きなんだ。
……なんだよその「はいはいわかってますよ…」みたいな顔は。
で、本題はというと、「姉ちゃんを本気で落としに掛かるプロジェクト」のことさ。
ミカ姉ちゃんは昔から何かとお堅い思想の持ち主で、フラグクラッシャーとして有名なんだ。
なので、「内外を視覚精神その他で揺さぶる作戦」を決行することにした。
――――――――視点変更
私の名前は佐藤美花。
悩み多き高校三年生。
悩みっていうのは、「義弟が何か最近エロい」という事。
こないだなんか……
――以下回想――
義弟「ねーちゃーん、フロ空いたってー」
私「はーい、あとで行くー」
――十分後――
私「よし、これで終わり」ガサゴソ
私「宿題も終わったし、お風呂入るかぁ…んんぅ~……はぁ…」ノビー
――脱衣所――
シュルシュル
私「~ふふーん」
パサッ
ガラッ
私 ポカーン
義弟 キリッ
私「な、な、な、なに仁王立ちしてんのよぉ!」
義弟「? 姉ちゃんもそれなりのポーズだったと思うが?」
私「そんなことを聞いてるんじゃないの! と、とりあえず出てってよバカァ!」
義弟「ん? 俺は気にしないぞ?」
私「気にしてよそこは!」
義弟「ていうことで一緒に入ろうぜ!」ムクッ
私「わけわかんないしおっきくなってきてるし!」
義弟「姉ちゃんって、生えてな」ムグゥ
私「いやぁぁぁ! 言わないで! コンプレックスだから!」ウッ
義弟「俺は好きだぞ?」ムクムクキリッ
私「あひゃぁ!? なんかお腹にあったかい物が! しかも嬉しく……ない! 嬉しくないよ!?」
義弟「しょうがないな、じゃあ俺は出るよ。んじゃ」スタコラ
私「嬉しく、ない、ない……はず」
――回想終了――
「あの時はどうかしてたんだ、絶対そうだよ。うん」ドキドキ
「ダメだ……動悸が治まらないよぉ」
拓真「計画通り」キリッ