ダンジョンにアイツが現れたそうですよ?   作:ヤマダ タロウⅡ世

1 / 5
変なモンスター

ーー広大な地下迷宮、通称「ダンジョン」を中心に栄える迷宮都市オラリオ。

 

近年、この都市ではとある噂が流れている。

 

10階層の隠し部屋に、8本腕の変な人型モンスターが居り、勝負に負けると武器を奪われてしまうというものである。

 

未だ勝った物が現れてはいないが、自分が負ければ武器をくれるという。

 

これは、

 

この噂が流れ始め、しばらく経ち下層攻略ファミリアの面々の耳に届き、実際に赴いた時の話である。

 

 

ーー10階層隠し部屋ーー

 

獣人族のベート、【剣姫】と名高いアイズ、アマゾネスの姉妹のティオナとティオネ。

 

彼彼女らが、主神ロキに様子を見て来いと言われたメンバーである。

 

そして目の前にしているのが、

 

「さあ!お前たちの武器を見せてくれ!」

 

話す8本腕の人型モンスターである。

 

四人は何も言わず武器を構える。

 

どうやら相手も戦闘態勢に入ったのか、異空間から武器を8本、槍、剣、銃、ダガー、杖、と様々な武器を装備する。

 

コレで行くか、と呟いたときには四人は駆け出していた。

 

まずはベートの牽制攻撃。

 

背後からローキックをかます。

 

しかし、件のモンスターは難なくナックルを装備していた手で受け止め握りつぶしにかかる。

勿論ベートは振り払いそれを防ぐ。

 

それと同時にアイズがモンスターのアキレス腱を狙うが、これまた剣で防がれる。

 

そして、明らかに文明レベルが違う光線銃を乱射し、牽制。

 

そして槍でアイズを狙う。

 

その隙にアマゾネスの二人は正面から武器を振るい、モンスターの着ている鎧に直撃する。

 

「か...硬!?」

 

一級品の武器で攻撃しても傷一つつかない敵の鎧。

 

そして、鎧に弾かれたことによりできた隙を見逃すわけもなく巨木のような腕が振るわれる。

 

たった一本の腕で二人は壁際まで吹き飛ばされてしまう。

 

この際にも、ベート、アイズは休む間を与えずに攻撃し続けていたのにも関わらずこの対応である。

 

次のターゲットは獣人へと向けられる。

 

獣人の足を一つの手で封じ、もう一つの手に拳を作り吹き飛ばそうとする。

 

が、アイズがベートを掴むモンスターの腕を切り落とそうとする。

 

それを察知したモンスターはすぐさま腕を離し、剣撃を避け、ベートを蹴飛ばす。

 

これで、アマゾネス、ベートは戦闘不能。

 

たった一度の攻撃を受けてしまっただけで気絶してしまうほどの攻撃力、鎧による防御力、腕8本を自在に使いこなす技量、すべての武器の扱いが極限まで極められたこれまた技量。

 

しかし、アイズも又極限まで極めた剣技を持つ。

 

両者は、いや、アイズとこのモンスターだけは互角と言えるだろう。

 

それから10分程の攻防の末、件のモンスターが距離を取る。

 

「女、やるな。我が名はギルガメッシュ!お前の名前はなんだ?」

 

「アイズ...アイズ・バレンシュタイン。」

 

「アイズ....か。その名前、覚えておこう。」

 

「お前になら、俺の最強の武器を使っても惜しくないな。」

 

ガハハと笑いながら、装備していた武器を全て異空間に戻すと、代わりに先ほどとは比べ物にならないほどの希少価値の物を取り出す。

 

「エクスカリバー、エクスカリバーⅡ、ラグナロク、正宗、セイブザクイーン、アルテマウェポン、バーバリアンソード、エクスカリパー」

 

「これが、俺の最強のコレクションだ!」

 

訂正しよう。最後のは弱そうだ。

 

だが、それ以外の武器が破格すぎる。

 

「いくゾ!!!」

 

神々しい7本の武器と安物感が出ている一本の武器を持ち襲いかかってくる。

 

圧倒的な力を前に、なす術もなくアイズは敗れたのであった。

 

「お前らの武器は、いただくぜ?」

 

最後に聞こえた言葉はそんな言葉だった...。

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。