ダンジョンにアイツが現れたそうですよ?   作:ヤマダ タロウⅡ世

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セフィロス、無双する。

「この程度か。」

 

メテオを放ち、上空から片翼の黒い翼を羽ばたかせながら降りてくるセフィロス。

 

辛うじて、ギルガメッシュが守ったからアイズは生き延びたが、明らかに死んでいた技だ。

 

「お前と戦うのにも飽きてきたところだ。どうだ、私を地上に送ってくれないか。」

 

そんな事、ギルガメッシュがしなくても出来ることだろうに、と思いつつ、半ばどうにでもなれとセフィロスを地上に送る。

 

「終わったな...あの世界。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その頃、ロキファミリアの拠点ではアイズの部屋に黒い球体状の結界が出来て大騒ぎしていた。

 

「これはいったい....」

 

「間違いなく、あの客人のせいやろな。」

 

主神ロキ。

 

時には神の味方をし、時には敵となったという、トリックスターとも呼ばれる。

 

「ロキ、この結界は害を及ぼすものなのですか?」

 

団長であるフィンが問う。

 

「いや、この結界自体には何の害悪も存在せーへんで、唯、特定の人物を無理やり中に引き込むような術式が組まれとるわ。」

 

「そうなのですか。」

 

暫く、その結界を見ていると、何かが出てくる予感がしたので一同が離れる。

 

光とともに現れたのは、セフィロスであった。

 

「ど、どなたですか。」

 

「私はセフィロス。強者を求めてこの世界に来た。お前は強いのか?」

 

圧倒的な存在感。ダンジョンでも感じたことのない恐怖が一同を襲う。

 

「アイズとやらは、始末した。アレはお前たちの中でどの程度の実力なんだ?」

 

全員がその場で固まる。

 

ーーアイズを始末した?ーー

 

恐怖よりも怒りが打ち勝ち、総員武器を構える。

 

フィンを除いて。

 

「テメェ、アイズを始末したってどういう意味だコラァ!」

 

「分からないか、ならば分かりやすく言おう、死亡した。」

 

勿論、ギルガメッシュが自分の攻撃を防いだのは知っていたので正しくは、(ギルガメッシュが防がなければ)死亡した、である。

 

「それじゃあ、テメェも死ね!」

 

その場に居た全員が魔法による攻撃、武器による刺突、斬撃が行われるがどれも生温い。

 

「話にならんな。」

 

正宗の一振りで全員の持つ、武器を真っ二つにする。

 

ベートは靴だけが(・・・)粉微塵になっている。

 

己の武器を見下ろし、皆が思った。

 

こりゃ、勝てん。

 

「クソッ...!俺は膝をつくことしかできないのか!アイズの仇も討ってやることもできないのか!」

 

クソックソッと嗚咽交じりに呟くベート。

 

その後、五分後ぐらいに何事もなかったかのようにアイズは帰ってくるのだが、これはそれまで続いたという。

 

セフィロスが建物内から出た後、フィンはようやく動く事が出来た。

 

「....こんな恐怖を味わったのは初めてだ。」

 

もっと強くならなければ。誰もがそう思った瞬間であった。

 

 

一方その頃、セフィロスはというと。

 

「どうやらあの集団がこの街では一番の力を持つらしいな。」

 

話を聞いて周り、誰もがロキファミリアが強い、剣姫が強いと口を揃えて言う。

 

あの少女もクラウドに比べればまだ弱い。

 

「クラウドも来るのだろうか。」

 

ちょっぴり願っていたりする。

 

そして、フラフラと歩いているととある建造物が目に入る。

 

これは何か、と近くの者に尋ねると「ダンジョン」というらしい。

 

まだ、未踏破領域が多く存在し、ソロで潜るのは無理だと言われたが、そんなことは関係ない。

 

「無理だって、兄ちゃん、やめときな。攻撃役、回復役、サポーター、援護魔法を打ってくれる奴とかいねぇと。」

 

「全て私が一人でできることだ。」

 

「ちょ、おい!」

 

おっさんを無視し、進むセフィロス。

 

このダンジョンは下に向かっていくタイプのもので、雀の涙ほど強いモンスターに、なっていく。

 

途中、斬るのにも飽きて、頭を蹴って即死させるようになっていた。

 

ヘルハウンド、ミノタウロス、キラーアント、全て頭を吹っ飛ばしていた。

 

「そろそろ階層主とやらか。」

 

途中で出会った冒険者に階層主のことは聞いていた。

 

「階層主は、他の雑魚モンスターと違って、リポップが遅いんだ。だから、俺たちみたいな倒せない奴は、強いパーティが倒してくれるのを待って先に進むことが多いんだ。...アンタまさか倒そうとか思ってないよな。ゴライアスは強いぜ?やめときな。」

 

はてさて、その階層主とやらは、あの少女より強いものかどうか。

 

「グオオオオオオオオオ!」

 

「雑魚か。」

 

一太刀。たったそれだけで、ゴライアスは縦に真っ二つになり、巨大な魔石をも真っ二つにして霧散した。

 

「こんなものが、階層主か、貧弱すぎる。」

 

コツコツと歩みを進めるセフィロス。

 

それを見ていた、冒険者が震え上がっているのも知らずに。

 

18階層は安全地帯だかなんだか知らないが、敵があまりいなかった。

 

「ふむ。面倒だな。床をぶち抜いて一気に進むか。」

 

勢い良く空中に飛び上がり、

 

「はっ!」

 

地面に刀を向け地面を切り刻みながら落下して行く。

 

3メートル四方程の綺麗な穴を開け掘り進んでいく。

 

偶に、床をぶち抜いた所にモンスターがいるが、構わず落下し続ける。

 

落ちる落ちる落ちる。

 

気付いた頃には70層にまで来てしまっていた。

 

そして、そこには階層主であろうか、黒龍が居座っていた。

 

「そこらへんの雑魚とは格が違うようだな。」

 

「ギャャャャヤヤヤヤヤ!!!」

 

不協和音のような咆哮をあげ、こちらに向かって突進してくる。

 

周りには数多の戦士が挑んだのであろう証である、希少価値の高い武器や防具。

 

骸まで見て取れる。

 

「選ばれしものの力を見せてやろう。」

 

黒龍とセフィロスの戦いが今、始まるーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




長くなりそうだったのでここで区切ります。m(_ _)m
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