異界変スピンオフ 東方幻想歌 ~Dark Fantasia~   作:秋塚翔

3 / 9
どうも、じゃがりこはサラダ味が至高の秋塚翔です。

書き溜めてたけど焦らしておくクオリティーでも感想に期待する内容でも無いので投稿。短いながら若干読み難いかもな一人称の文章なので暇潰し程度に読んでくださいませ。


とある構成員の独白

俺の名前は阿久津黄泉(あくつ よみ)、元は札付きの不良だ。数年程前にダークファンタジア第7支部のリーダーからスカウトされて支部のサブリーダーを務めている。

自分で言っちゃ何だがそんな俺は相当な悪党だ。只の不良だった頃は腹いせを理由に人を殺してきてダークファンタジア加入後も悪事を働き罪悪感なんて持ち合わせちゃいない、罪科を挙げたらキリが無いだろうとんでもない悪党と自負し誇っている。いずれ一応は形だけ従ってるリーダーを闇討ちでもしてその座を奪ったら世界征服し支配者として君臨してやろうと企んでいるかなりの悪だった。

 

しかし数日前、俺はその形だけ従ってるリーダーに連れられてダークファンタジア本部へと定期報告する為にその本部がある世界へ訪れた。支部と言うからには本部があるのは知ってたがサブリーダーの座に就いて初めて訪れるので詳しくは知らない。だから初めて本部のリーダー……つまりダークファンタジアの統括と顔合わせした時は驚いたよ。

 

まさか女が本部のリーダーだなんてな───

 

しかも見た感じ俺と同い年。白いローブを着たその姿は只者じゃない感じこそ確かにするが数日前の俺はそんな本部のリーダーに対してこう思った。何でこんな女が俺の上なんだ?と……

黙って見てれば第7支部のリーダーはその女に敬意を払った態度と口調で会話している。少なからずリーダーは第7支部を纏め上げる程の実力を持った悪党だ。今迄に俺より劣るも悪行を重ねてきたリーダーが女一人にそんな頭を下げそうな態度で接しているのが謎だった。俺のみならずリーダーなら殴って終わりだろこんな女?

 

「貴方が新しい第7支部のサブリーダーね?」と唐突に女が聞いてきた。前のサブリーダーは担当している世界で警察に撃たれて死んでしまい俺はその次の地位に居たから順序的にサブリーダーの座に就いたのだが今回の定期報告は俺の紹介を兼ねていたらしい。俺に面と向かって話し掛けてきた頭一つ背の低い女に取り敢えずリーダーと同じく上っ面は従って「はぁ、どうも」と少し不躾に頭を下げる。良く見れば可愛い……いや、それに綺麗と妖艶を足したと言った感じか?解り易く言えば魅力的なその女に俺は一瞬見とれた。しかしそれとこれとは別、こんな俺と同じ十代中頃の女がダークファンタジアの統括で俺より格上なんて気に食わねぇ……場所が場所じゃなけりゃ殴り倒して○してる所だ。少なくとも在籍している事に誇りを感じる組織を統べているのがこんな奴だと知って俺は下克上の衝動に駆られていた。

 

が、内心そう思っていた一方で対する女は俺を見て───

 

「これから宜しくね。期待しているわ」

 

とのたまった。

 

…………何て事の無い言葉だ。だけども瞬間、俺は思考を失った。

俺は自分で言っちゃ何だがかなりの悪党である。親の愛情を与えられずに育ち価値を見出だせず暴力や悪事でしか自分を表す術を知らなかった。故に期待なんかされない人生を送っていた俺だからこそ、その言葉は俺の心を射抜いてくれたんだよ。それと同時に俺の心中で渦巻いてた感情は途端に洗い流された。

 

「はいっ!お任せくださいっ!」。気付いたらそう口に出していた、ご丁寧にさっき迄の無礼な態度は何処へやら慣れない敬礼なんかしてな……それに女───いや『麟様』は柔らかく微笑んでリーダーともう一言二言言葉を交わすと何処かへと去っていった。

今思えば麟様は俺の疚しい心を見抜いていたのかも知れない。同時に俺の全てを見定めてそう言葉を掛けたのだろう……いや、こう言うとまるで麟様が言葉で俺を掌握した風に聞こえるが少なくとも麟様はそんな算段は無く、純粋に俺へ期待の言葉を掛けたと確信している。そう後に解った俺は掌を返してこう思った。敵わない、あの人こそダークファンタジアの統括で俺の上に相応しい、とな……

 

それからの俺は自分でも驚く程に一変した。ダークファンタジアに入った当初からあった下克上の企みは綺麗サッパリ消え失せて今迄上辺のみ従っていたリーダーには心の底から忠誠を誓い出し、麟様の為に尽くそうと心に決めたのである。俺がこの世に生まれた理由は麟様に尽くす為、俺の価値はダークファンタジアにあると見出だした俺は今日も世界の均衡を歪ませようと働く。全てはこんな俺を受け入れてくれた麟様の為に───




麟のカリスマ性はDIO様と同等値あります。
構成員の名前ですが、麟のモデルとなった私のオリキャラを流用しました。本来は一組織のボスですがグレードダウンさせてゲスト的な形で登場させた訳ですね♪多分本編で登場するかも。

さて、そろそろ本編の方を書こう……(汗)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。