異界変スピンオフ 東方幻想歌 ~Dark Fantasia~   作:秋塚翔

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ちょっと気に入らなくて加筆&修正。既読の方は後半辺りの東方ゴースト眼魂の音声の考え直しや擬音表示を控えめに、文章の加筆をしました。
ネクロムが登場した所為で予め考えておいたゴースト系ダークドライダーがショボく見えちまいましたよ(苦笑)


対決!冴月麟vs八雲葵

夜は更けて誰もが寝静まったダークファンタジア本部。他世界とは隔絶されている事による安全の確信からか何故か警備兵等を置かずセキュリティも切られている基地内は静寂に包まれている。そんな中の一角、現時刻に使っている者は当然居ない静かな闘技場に1人の侵入者が忍び込む。

 

───ブォンッ

 

葵「……」

 

何も無い空間に紫色のリボンを両端に結ぶ裂け目が開き不気味な目玉が浮かぶ中から少女が出てきて闘技場に降り立つ。金色の短髪に紫のセーラー服と言った風貌のその少女は八雲葵。未来における幻想郷の管理者であり現代においては博麗霊夢達を世界から世界へ渡らせる案内役を買って出ている八雲紫の娘だ。

 

葵(相変わらず内部のセキュリティは薄いわね……何度も侵入してコレな所を見るに私が来易くする為なのかしら?)

 

本来なら空間は断絶されて侵入不可能な筈だが見付け出したルートから時折組織データを奪う目的でこうして忍び込んでいる葵。それにしてもと再三思う警備の甘さと言うかこの組織のリーダーの甘さと言うかで若干呆れた表情を顔に浮かばす。しかしそれならそれで好都合とこれからの組織の動きが判る情報を奪いに行こうとした。

 

と、その時───

 

麟「いらっしゃい。夜遅くにご苦労様」

 

葵「!」

 

静かな場内に話し掛ける程度の声量でも響き渡る声。振り返るとコロッセオ風の闘技場(ボタン操作でステージは切り換えられ、最後に使った利用者がそう設定したまま)の陰って奥が見えない入場口より少女が照らされる位置に歩み寄ってきた。その少女はもう言わずとも解るだろうココ、ダークファンタジアのリーダーである……

 

葵「冴月麟……!」

 

麟「そう身構えないで?貴女を迎え撃つ為に待ってた訳じゃないわ」

 

罠に嵌められたと感じ、即座に身構えた葵を麟は制する。どうやら本当に侵入を見越して返り討ち、ではなく麟1人で待っていた様だ。それでも警戒は解かない葵に「当然よね」と言わん風に一つ微笑む。

 

麟「アリスとかは兎も角、私は貴女を敵視してないの。だからわざと警備を置かないで気軽に来れる様にしたのよ?貴女とこうしてお話ししたいからね♪」

 

葵「やっぱりそうなの。本当に悪らしくないわ貴女って」

 

麟「褒め言葉と受け取っておくわ……それで?今日も情報収集に来たのかしら?」

 

葵「聞かなくても判るでしょ?いつも通りよ」

 

少し言葉に刺々しさを混ぜて葵は答える。それに対して麟は納得した顔付きで返事を投げ掛けた。

 

麟「そう、なら1つ勝負しない?」

 

葵「? 勝負?」

 

麟「ライダーバトルで貴女が勝てば組織の機密情報を渡してあげる。私が勝ったら今日はこのまま引き下がってもらって明日お茶を一緒してもらうわ。どう?幾ら悪党からでも盗んで手を汚すより良いゲームだと思うけど」

 

葵「別に私は盗みで罪悪感は無いんだけど……そんな条件で良いの?もう今後一切邪魔をするなとかじゃなく?」

 

麟「それだと霊夢と魔理沙が私達に対抗し難くなるじゃない。それはつまらないわ。で、どうする?」

 

葵「…………解ったわ。機密情報を簡単に得られるなら越した事は無いし受けて立とうじゃないの」

 

麟「決まりね♪」

 

答えると同時にファンタジアドライバーを取り出し腰へ変身ベルトを巻き付ける麟。続いてガイアメモリを懐から出して起動ボタンを押す。そうする事で《ファンタジア》!と地球の囁きが発せられメモリをドライバーに装填、スロットを外側へ倒した。

 

麟「───変身」

 

《ファンタジア》!

 

再びガイアウィスパーが鳴り麟は姿を変える。それは最強のダークドライダーと謳われるファンタジア……しかしその姿は葵が以前見たソレとは若干異なっていた。

右胸下から左肩に掛けて五線譜を模す装飾が加えられ手足にはピアノの鍵盤を思わす模様。より『幻想歌』と言う歌の記憶らしい音楽と指揮者の意匠を持つ姿を見て葵は顔を険しくさせる。

 

葵「進化するガイアメモリ……」

 

麟「ええ、音楽が奏でられる毎に精錬されるが如く変身する度に強くなるファンタジアメモリ。ソレを用いたダークドライダーファンタジア。最初の頃と比べたら随分様変わりしたわ……それで?貴女はどんなライダーになるのかしら」

 

葵「……」

 

言って手にあるタクトレイピアを一振りしたファンタジア変じる麟に対して見れば判るとばかりに言葉を返さず両手を腰の前に構える。翳す形で構えると腰に変身ドライバーが出現。葵の腰に巻かれる最近見覚えたソレを目の当たりにした麟は仮面越しに少々驚いた表情を浮かべた。

一方で葵は続いて懐より目玉を模した形状のアイテムを取り出す。それの横にあるスイッチを押して瞳孔部分の絵柄を変えるとドライバーのカバーを開き目玉をセット、再びカバーを閉じた。

 

《アーイ》!

 

《ショウジョキトウチュー!ショウジョキトウチュー!ショウジョキトウチュー》!

 

葵「変身!」

 

《カイガン》!《ショウジョ》!

 

カバーを閉じるとノリの良い音声がドライバーから発せられる。そして葵がドライバー横のレバーを引いて押すと内蔵された目玉の絵柄がまた変わり中から紫色のパーカーが飛び出てきた。ソレは一回り舞い飛ぶと紫の模様が走るマスクはのっぺらぼうの黒い姿へ変じた葵に憑依して力を彼女に宿さす。

 

《レディゴー・東方・ネ・ネ・ネ・ネクロ》!

 

葵「仮面ライダーネクロ。これが私の変身するライダーよ」

 

麟「ゴースト系ライダー……どうしてソレを、と言いたい所だけど未来から来た貴女からすれば寧ろ古いライダーよね」

 

フードに紐で結んだリボンを着ける紫色のパーカーを着たライダーへと変身した葵に麟は面白そうに言う。その姿や腰に着けるドライバーは正しく近年現れた新たな仮面ライダー『仮面ライダーゴースト』系統のライダーだ。言う通り未来からやって来た葵がこのライダーの力を持っていて不思議は無いが麟は予想外にも現れたゴースト系ライダーに戦う意欲を増させる。

 

葵「……はぁッ!」

 

そうしてるのに対して葵はその手に日傘を握ると駆け出して麟との距離を詰めに掛かる。相対する麟は振るわれた日傘をタクトレイピアで防いだ。武器のぶつかり合う金属音が闘技場内に響く。

 

葵「フッ!」

 

麟「! おっと」

 

衝突し武器同士に火花を散らせた所で葵は駆けた勢いを生かして蹴りを繰り出す。しかしコレを軽くかわす麟。そうして数歩離れるとタクトレイピアに音符型のエネルギーを纏わせる。

 

麟「さぁ、聴き惚れなさい♪」

 

葵「……!」

 

その音符をタクトレイピアで指揮する事で葵目掛けて放つ。無数の音符型エネルギー弾が襲い来るのに対して葵はスキマを背後へ開き飛び込んだ。裂け目が閉じた虚空に音符は通り過ぎて向かいの壁へ当たり弾ける。

 

───ブォンッ

 

葵「はあああああッ!」

 

麟「!」

 

攻撃を避けた葵は麟の後ろからスキマを飛び出て奇襲を仕掛けるも麟は即座に反応し防御して弾き飛ばす。すると葵は日傘の切っ先を突き出して弾幕による第二撃を放った。

 

《クイーン》!

《マキシマムドライブ》!

 

が、素早く麟はクイーンメモリをスロットに装填。『女王』の記憶が極限を告げ、麟の正面にバリアが張られる。弾幕はバリアで阻まれて麟に攻撃は通らない。麟は弾幕を防ぐと別のメモリを取り出してタクトレイピアの柄にあるスロットに挿し入れた。

 

《ユカリ》!

《マキシマムドライブ》!

 

麟「即興曲『黒死蝶の輪舞(ロンド)』」

 

葵(!? 母様の、弾幕……!)

 

装填したのは『八雲紫』の記憶を内包する東方メモリ。タクトレイピアを正に指揮棒の如く振るい紫のスペルカード、魍魎『二重黒死蝶』を反則弾幕にした弾幕がお返しとばかりに放たれる。

 

葵「くうっ!」

 

迫る高密度の弾幕にスキマを開く暇が無く葵は横方向へと走り出す。しかし速度があり逃げ場の無い弾がそれを逃さんと襲い来る。

 

───ドガガガガガァァァァァンッ!!

 

そして四方から弾幕が着弾。大きな破壊音と土煙が上がる……が、間一髪スキマで回避したらしい葵が離れた位置に現れる。多少喰らった様でフラつく葵に麟が呑気に話し掛けた。

 

麟「流石は八雲紫の娘と言った所ね。手応えがあって嬉しいわ♪」

 

葵「ソッチこそ一組織のリーダーなだけあるわね……厄介過ぎて困るわ」

 

麟「これ位の実力が余裕を持って無いと世界を敵に動けないからね。でも、厳しい事を言わせてもらうけど手応え以上のものは無いかな。生憎だけどこのままじゃ私のファンタジアには勝れないわよ?」

 

葵「…………それなら敵いそうな力を使わせてもらうだけよ」

 

そう返した葵は先程と別の目玉、改め『眼魂(アイコン)』を取り出した。ソレを先程のと同じくスイッチを押してゴーストドライバーにセットしてある眼魂と交換して装填、カバーを閉じた。

 

《アーイ》!

 

《ショウジョキトウチュー!ショウジョキトウチュー!ショウジョキトウチュー》!

 

再度ドライバーからノリの良い待機音が鳴り響く。と同時にドライバーから『紅白の巫女を模したパーカーゴースト』が舞い飛び、麟は息を飲む。その隙に葵はレバーを引いてから押し込み、眼魂を瞬きさせて瞳孔部に『陰陽模様』を現させる。その動作を経て葵は紅白のパーカーを纏った。

 

 

 

《カイガン》!《レイム》!

 

《始まる異変・巫女は大変》!

 

 

 

麟「っ……!?」

 

その発せられた変身音声と葵の変わった姿に麟は思わず動揺を示す。最初に変身した形態……ショウジョ魂のパーカーから眼魂を換えて出したパーカーに着替えた葵は周囲に陰陽玉を浮かばせてフリルの付いた大きな赤いリボンをフード後部に着け白い袖がある紅白と言う、まるで博麗霊夢を彷彿とさせる形態へ変じていた。更にお祓い棒を出現させて構えた葵は攻撃を仕掛ける。

 

葵「はあぁッ!」

 

麟「……!」

 

お祓い棒を持つ方とは逆の手に現した御札を麟目掛けて放つ。それに続く形で床を蹴って駆け出す葵。対する麟は直ぐ様平静を取り戻してタクトレイピアを振るい五線譜のシールドを張った。

 

葵「フッ!」

 

麟「!」

 

シールドは御札による攻撃を防いだ麟。しかしそれで生じた死角から葵は彼女に詰め寄りお祓い棒を振るう。タクトレイピアで攻撃を弾いた麟だが間髪入れず葵は次の攻撃に移った。

 

《ダイカイガン!レイム オオメダマ》!

 

葵「霊符『陰陽大目玉』!」

 

麟「! くっ!?」

 

《ボーダー》!

《マキシマムドライブ》!

 

レバーを連続4回引き押し必殺音声を発させる葵。そうして眼前に現れた巨大な陰陽玉を勢い良く蹴り込む。撃ち出された陰陽玉に麟は素早くボーダーメモリをスロットに装填、陰陽玉が床に着地し破壊する寸前に逃げ仰せた。対して葵はまた別の眼魂を取り出す。

 

葵「次はパワーはどうかしら?」

 

《アーイ》!

《ショウジョキトウチュー》!

 

《カイガン》!《マリサ》!

《魔砲・放とう・パワーだぜ》!

 

二度目のゴーストチェンジで今度は白黒のパーカーを纏う。仮面ライダーネクロ『レイム魂』からフードは魔女のトンガリ帽子を思わせる形で星の装飾があしらわれた仮面ライダーネクロ『マリサ魂』になった葵は手にあるミニ八卦炉から魔力を溢れさせた。

 

葵「魔砲『マスタースパーク』!」

 

麟「っ、ディメンションインストール『魔砲マスタースパーク』!」

 

───ズガアァァァァァンッ!

 

放たれた霧雨魔理沙の十八番『マスタースパーク』に麟も同じく『マスタースパーク』で対抗。二つの魔砲は轟音を上げてぶつかり、そして相殺される。互いの魔砲が掻き消えて二人は動きを止めると麟は動揺を振り返した声色で葵に問いを投げ掛けた。

 

麟「まさか、ソレって……」

 

葵「見ての通りもしかしなくても博麗霊夢と霧雨魔理沙の眼魂よ。ついでに言うと貴方が良く知る2人の、ね」

 

聞かずとも察してはいたが問い掛け予想通り……いや、それ以上の望ましくない返答に麟は先程迄の余裕を織り混ぜた態度から一転させ真剣味を帯びさせる。そして少し心中で思考しているかの様に間を空けると絞り出す様に言った。

 

麟「…………成程、つまり未来では“そう”なってる訳ね。それは良いならぬ、悪い事を聞いたわ」

 

葵「……知ったからどうするつもり?」

 

麟「そんなの勿論そうならない未来にするだけよ。私の成就した目的には霊夢と魔理沙が必要不可欠だもの……そうと決まったからには早速行動へ移る為に今を済ませないとね?」

 

《ファンタジア》!

《マキシマムドライブ》!

 

葵「!」

 

言いながら麟は徐にドライバーからメモリを抜き右腰のスロットへと挿し入れる。ファンタジアメモリのマキシマムが発動したのに葵は遅れまいとパワー特化でも、あくまでそれは射撃中心であるマリサ魂から打撃力が高いショウジョ魂にゴーストチェンジした。

 

《カイガン》!《ショウジョ》!

《レディゴー・東方・ネ・ネ・ネ・ネクロ》!

 

《ダイカイガン!ショウジョ オメガドライブ》!

 

更にドライバーのレバーを1回引き押して必殺音声を鳴らす。そうして葵と麟は共に脚部へエネルギーを溜めた後、同時に床を蹴り跳躍すると互い目掛けて渾身のキックを繰り出した。

 

「「───ハアアアアアァーーーーーッ!」」

 

ライダー同士のキックがぶつかり合い闘技場内にドゴォォォォォンッ!と言う衝突音が轟き渡る。互いの力は拮抗し溢れ出るエネルギーが衝撃を生んで周囲を振動させた。やがてエネルギーが限界を来し爆発を起こす。

 

葵「ぐうっ!?」

 

つんざく爆発音と巻き起こる爆発に押し出される形で飛び出てきた葵と麟。しかし自力で着地した麟に対して葵は受け身を取れず地に倒れ伏す。着いた膝を立てて自立した麟は倒れる葵へ振り向いた。

 

麟「……危なかったわ。貴女が数日早く来てファンタジアが強化されてない状態だったなら今のこの状況は逆だったかもしれないわね」

 

葵「っ……」

 

賞賛する様な言葉を掛けられた葵は仮面で隠れてはいるが言葉にならない声から判る通り苦悶の表情を浮かべる。勝負は決した、自分は負けたのだと葵は思っていた。そんな葵とは裏腹に麟はふと背中に手を回し何かを取り出して……葵へとポイッと放り投げた。ソレを葵は反射的に受け取る。

 

葵「! コレは?」

 

麟「生憎と機密とは行かないけどダークファンタジアの現時点におけるメンバーのデータを収めたUSBメモリよ。それで霊夢達をサポートしてあげて頂戴」

 

葵「……一応聞くけど、どうして?」

 

麟「霊夢達にはこれからも私達の障害であってほしいの。阻んでくる相手が居ると張り合いがあるから、って言うのは建前で解っての通りコレは私個人の願望なんだけど……望ましくない覆すべき未来を教えてくれた事だし、この勝負は引き分け。お茶会も良いから代わりに霊夢達が今後も私達と争える様にしてあげて?嫌だと言うなら、それが私の勝った条件って事で♪」

 

葵(…………)

 

予想通りの捲し立てる返答で葵は内心意味も無い質問をしたものだと自分で自分に呆れる。それはそうとして余り敵の思惑に乗るのは好ましくないものの、願ったりな事に取り敢えず形だけでも麟へ了承の言葉を掛けようとする葵……しかしそれは第三者の介入で遮られた。

 

 

 

「「麟様ッ!」」

 

 

 

葵「……!」

 

闘技場の出入口を勢い良く開き誰かが3人、内2人が声を上げて麟の名を呼び飛び込んできた。それに葵は直ぐ様スキマを開いて逃亡を謀る。3人の男女が麟に駆け寄った時には葵はすっかり姿を消す。

 

?「チッ、逃がしたか……ご無事でしたか麟様?助けが遅れて申し訳御座いません」

 

???《済まねぇな麟様!何処ぞの爆睡してたレディが中々起きねぇもんだから来るのが手間取っちまったぜ!ギャハハハハハッ!》

 

??「五月蝿ぇぞ悪かったなベルト!……ですが、すみません麟様」

 

麟「良いのよ(うつろ)(はるか)。あの子は私の客人で遊んでただけなんだから助太刀は要らなかったわ」

 

謝罪する二人に麟は柔らかく微笑んで宥める。髪は灰色、黒いジャケットにダメージジーンズ姿でカバーの黒いゴーストドライバーを巻いた『柳下虚』と男っぽい格好をした少女で腰には画面に柄の悪そうな顔を表示する黒いドライブドライバーを着ける『駆堂遥(くどう はるか)』とココ迄無言であったが筋骨隆々な大柄の男『石動(いするぎ)大地』。この3人は最近ダークファンタジア幹部に新しく仲間入りしたゴースト系・ドライブ系・昭和系のダークドライダーだ。

 

大地「麟様、ひとまず部屋に戻りましょう。冬が近い夜は冷えますから」

 

麟「気遣い有り難う大地。貴方達、心配させて悪かったわ」

 

遥「俺達を幾ら振り回しても構いません。ただ敵と二人きりなのは危険なのでもうよしてくださいよ?」

 

ベルト《そうそう!せめて俺らをお供に付けてくれりゃあ新参者ながら麟様に不貞を働く野郎が居たらブチのめせますからな!》

 

虚「幸い闘技場に近かった俺達だけが気付いてアリスさん達は起きていない様です。朝になったら報告しますが取り敢えず今の所は……」

 

麟「ええ、明日も忙しいし少しでも休むとしましょうか」

 

彼らに促されて闘技場を後にする麟。部屋に戻る迄の間、麟は葵から知らされた望ましくない未来を今後の活動でどう覆すか思案しながら明日に備えて床へ就くのであった───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

葵「橙、ちょっと頼まれてくれない?」

 

橙「勿論です。葵様の頼みでしたら不肖八雲橙、どんな用件も果たしますよ!」

 

葵「……そろそろ『運命が分岐する日』が来るわ。もしもの事態に備えて未来から2人程連れてきてくれない?デンライナーの車掌には連絡を入れておくから」

 

橙「はい、お任せください。それでは行って参ります!」

 

葵(もう私だけじゃ収拾着かないレベルの騒動になってきた……頼んだわよ、世界を救う為に───)




と言う訳で漸く気に入らない所を直せてスッキリ。しかしスピンオフと銘打ってるのに本編へ影響ありそうな話を書いて良いのか?って今更疑問に思い出した……(汗)まぁ、本編でも説明すれば良いか!
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