暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

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プロローグ

 

 

 

キミは今日からE組行きだ

 

 

今朝、学校に行ったら担任からそんな事を言われた。

なんでも成績不振だからE組に落とすらしい。

担任は呆れた様子でプリントを俺に突きつける。

 

 

「今までは大目に見てきたが昨日の職員会議で決定した」

 

 

プリントの先頭には『鶴久紅 E組行き』と。

他にも色々と書いてあったけど軽く目を通すだけだった。

担任がなんか話し掛けてきているが右から左へと流す。

 

 

「聞いているのか!?」

「聞いてましたよ。台所のレンジ回りのしつこい油汚れは大根の皮で拭くと良く落ちるんでしょ?」

「そんな話1ミリもしてねーよ!」

 

 

担任の質問に答えたらキレられた。

 

 

「なんだその豆知識。それで本当に油汚れが落ちるのか!?」

「結構落ちますよ。まあ、台所の使用状況によって落ち具合も変わりますけど」

 

 

聞かれた質問にしっかり答えた筈だが担任は頭を抱えていた。

 

 

「説明するのも面倒になってきたから、そのプリントを良く見ておけ。明日からE組校舎に行くんだぞ」

 

 

担任は疲れた様子でシッシッと俺を職員室から追い出した。

 

 

 

職員室から出たときに他の先生方から「家で試してみるか」「そんな裏技が……」とか聞こえてきた。

先生方は俺がE組に落ちる事より油汚れの落ち方の方が気になる様だ。

 

その日の授業を終えた俺はフゥと溜息を吐きながらプリントを眺めた。

 

明日からE組か。

 

そんな事を思いながら家路に着いた

 

帰ったらバーさんに怒られるなぁとか。

 

母さんなら笑って過ごしそうだとか。

 

親父なら殴り合いの喧嘩になりそうだとか。

 

妹に馬鹿にされるなぁとか。

そんな事を思ってた。

 

そもそもA組からE組に行くことに俺はそんなに嫌な気分では無かった。。

大体、俺がA組に居たのは俺の無駄にピーキーな成績の所為だ。

何故ならば俺は国語や社会は学年トップクラスだが数学や理科は滅法弱い。

滅法弱いつーか。完全に赤点レベル。

数学とか化学式を見てると暗号にしか見えない。

学校側は俺を成績優秀者か成績不振者にするかを迷っていたが今回で不振者側にしたらしい。

今までは改善が見られるかも知れないという理由でA組だったが流石に長く同じ状況が続けば見込み無しと判断されたのだろう。

プリントを見れば普段の授業態度や素行の云々が書いてあったが意味は無い

 

椚ヶ丘中学校ではE組だからと言う理由で馬鹿にされたり差別を受ける事が多い。

 

明日から本校舎の奴等に馬鹿にされる事が増えるかなぁと思っていたら家に着いていた。

 

 

「はぁーあ」

 

 

とりあえずバーさんに怒られるか。

溜め息を吐きながら俺は明日以降のE組編入を考えていた。

 

 

 

しかし、この時の俺はまだ甘く考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日以降

 

 

 

 

 

 

 

決して忘れられない日々が始まる事を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンドのE組で過ごした

 

 

 

 

 

 

 

 

暗殺教室を

 

 

 

 

 

 

 

 

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