中間テスト
全校生徒が本校舎で受ける決まりになっている。
つまり、E組だけわざわざ本校舎に向かってテストを受けなければならな
E組の生徒たちは、難関な問題に手を焼いていた。
しかも、監督役の教師が地味に邪魔してくる。
◆◇sideイリーナ◇◆
「本気なの?クラス全員50位以内に入らなければ出ていくって」
ナイフを投げつつ問いかけるが、殺せんせーに避けられてしまう。
「ヌルフフフフフ、本気です。ですが、私の生徒たちはピンチの時にもちゃんと我が身を守ってくれる。私が授けているのは、そういう武器です」
タコは笑いながら答えた。紅は大丈夫かしら?
◇◆本校舎◆◇
殺せんせーがマッハで教えてくれたおかげで、E組全体が問題文の重要な部分、解き方のコツが分かるようになり、今までとは違う自分が解いているように思い、俺等は次の問題も、次の問題順調に解いていった。
だが次の瞬間、俺等は背後から見えない問題に殴り殺された。
出題範囲を全教科で大幅に変えられたテスト
それは本校舎のクラスで、理事長が変更部分を教えていた
結果、E組全員が50位以内に入ることはできなかった。
◆◇E組校舎◇◆
E組クラスでは気まずい雰囲気が流れていた
「……先生の責任です、君達に顔向け出来ません」
黒板の方を向く殺せんせー。
誰も何も言えなかったがカルマの投げたナイフが殺せんせーを襲う。
「にゅやっ! カルマ君!今先生は落ち込んで…」
殺せんせーが言い終わる前に、カルマは自分の答案用紙を出した。
え、何コレ凄い。
赤羽カルマ 494点 186人中4位
「俺の成績に合わせて、あんたが余計な範囲まで教えたから、問題変わっても関係ないし」
いや、それを差し引いても凄いだろ。
「それに鶴久だって、得意教科は学年トップだっただろ?」
そう、カルマが言った通り俺は現国と社会は学年トップだった。
元々得意教科だったし、カルマと同じく結構先まで勉強してたから学年トップを取れた。
数学と科学はズタボロだったけど。
その後、皆で殺せんせーを煽って挑発したら殺せんせーは「期末でリベンジです!」と叫んでいた。やっぱ器が小さく見えるなぁ。
テスト日だった事もあり、早々と学校が終わり俺と千葉は大和屋に向けて歩いていた。
千葉も以前、大和屋に来てからと言うもの頻繁に来るようになっていた。
んで、俺はと言えば……
「速水と喧嘩でもしたのか?」
「いや、喧嘩つーか……母性の塊を掴んでしまったつーか……」
速水との事を相談していた。
姉さんや矢田、倉橋に相談してもニヤニヤするばかりで相談にならない。
「海女さんや優奈には相談しないのか?」
「んな事したら、優奈の機嫌が急降下するわ」
バーさんや優奈に話せば、ろくな事にならん。大和屋の客も同様だ。
なんて話をしてたら大和屋に到着していた。
「あれ、この時間で大和屋の暖簾が上がってるのか?」
「いや、暖簾上げるにゃちと早いんだが」
千葉の疑問に俺も首を傾げる。大和屋の経営時間より前に暖簾が上がっているのは珍しい。
「客が来たから早く開けたんかな?ただいまー」
「お邪魔しまーす」
疑問を抱えたまま大和屋へ入る俺と千葉。
「いやいやいやいや、お久しぶりですね」
店のカウンターには俺の見覚えの有る人物が酒を飲んでいた。
「赤岩のオッサン!?」
黒いスーツを身に纏い、左目を黒い眼帯で隠しているオッサンはバーさんの知り合いで有り、俺に空手を仕込んだ内の一人『赤岩秋水』だった。