暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

19 / 81
班決めの時間

 

 

 

「鶴久、班は決まったか?」

 

 

登校し自分の席に鞄を置くと、クラス委員の磯貝が話掛けて来た。

 

 

「班ってなんの?」

「修学旅行の班だよ」

 

 

修学旅行………ああ、そう言えばスッカリ忘れてた。

A組からE組に来たり、殺せんせーの暗殺だったり、テストだったり、赤岩のオッサンに襲われたりとか。

E組に来てから色々有りすぎて完璧に忘れてた。

 

 

「どの班に入るんだ?宛てがないなら俺の班でもいいし」

 

 

と言ってくれる磯貝。やはりイケメンだ。だが、磯貝の班には倉橋と矢田が居る

修学旅行の最中ずっと速水との事を弄られるのが目に見えてるが……さて、どうする?

 

 

「鶴久、俺の所に来ないか?」

 

 

と千葉が声を掛けてくる。

千葉なら気心知れてるし、倉橋や矢田が居るところより安全牌と言えるだろう

 

 

「そだな。じゃあ磯貝には悪いんだけど千葉の班に入らせて貰うわ」

 

 

磯貝は気にするなと言うと班決めを殺せんせーに伝えに行った。

 

 

「んで、千葉。班のメンバーは?」

「俺と岡島、三村、速水、中村、不和だ」

 

 

うっ、速水か。正直気まず。

保健室での1件以降、会話なんてしてないし、気まずいな。

つーか、倉橋や矢田が居ない安全牌を選んだはずが当事者が居る危険牌になっちまった。

 

かと言って今更、班を変えるわけにもいかず千葉の後を追い班に合流する。案の定、班に合流した際に速水と気まずくなった

千葉と三村がフォローを入れようとしたが中村と不和が弄りに来る。

俺と速水の1件はクラス中に知られているために弄られる対象となっていた。

岡島が胸の話題でしつこかったからタワーブリッジで黙らせたが未だに弄りに来る奴は多い。

 

 

 

気まずいと想ってたら姉さんが前原達と揉めていた。

 

何やら姉さんから「行き尽くした」「セレブ」等の言葉が聞こえる辺り、修学旅行を馬鹿にって言うより俺等に見栄を張りに行ったな。

んで、それを前原達が軽くあしらったからキレたって感じか。まったく手が掛かるな。

 

 

「姉さん、俺等姉さんと修学旅行行くの楽しみなんだからそんなこと言わねーでくれよ」   

「……仕方ないわね」

 

 

俺の言葉に渋々了承した姉さんは女子達と会話を始める。やれやれ、どっちが年上か解らなくなるな。

なんて事を思ったら背中が冷たくなった。

ゾクッとするがユックリと視線を背後に向けると速水がこっちを見ていた。かなり鋭く。

 

 

流石、速水。

スナイパーは視線も鋭い。

いや、怖いんで勘弁して下さい。

視線も怖いが最早、殺気を感じる程のプレッシャーだ。

なんて思ってたら姉さんと矢田が俺の近くまで来ていた。

 

 

「紅、優奈のお土産何が良いかしら?」

「鶴久君、ビッチ先生から聞いたけど可愛い妹いるんだって?」

 

 

詰め寄る様に話し掛けてくる二人。

 

 

「優奈なら何でも喜ぶと思うよ姉さん。矢田、可愛いは別にしても妹が居るのは事実だ。まだ優奈は小学生で……」

 

 

 

俺は姉さんと矢田の二人と会話を始める。

土産は何が良いか聞いてくる姉さんに優奈の事を聞いてくる矢田。

二人との会話が弾んだ為に結局、速水とは話が出来なかった。

 

背中に感じる殺気は更に濃くなっていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。