暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

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修学旅行の時間④

 

 

 

暗殺を終え旅館に戻った俺達は、温泉を満喫していた。

 

 

「見事に失敗したなー」

「殺せる気がしなくなってきたな……」

 

 

湯船に浸かりながらボンヤリと呟いた俺の言葉に反応したのは千葉だった。

 

 

 

「旅行中の暗殺は無理っポイな」

「元々望み薄だった気もしてたけどな」

 

 

三村も何処か諦めムードだ。

 

 

「ま、今が駄目でも旅行が終わったら暗殺に精だそうやー」

「鶴久、温泉好きだったんだな」

 

 

温泉に使って溶ける様にダラける俺を見て千葉は珍しい物を見たような目で俺を見ていた。

つーか千葉、風呂でも前髪上げないのか。

 

 

 

「お前等、この後どーする?俺は竹林達と卓球するけど」

「俺はゲーセンでも見てみるわ。こんな旅館にはロートルゲームが現役で置いてあるパターンが多い」

 

 

三村は卓球に行くと言うが俺はゲーセンに行くことにした。

千葉も取り敢えずは俺と一緒に行動するとの事だった。

 

 

 

 

「神崎さん、おしとやかに微笑みながら手つきはプロだ!」

 

 

ゲーセンに着くと杉野が騒いでいた。

何事かと見てみれば神崎がシューティングゲームで異常に上手いプレイをしている。

 

 

「意外だな。神崎がゲームが上手いとは」

「なんだか恥ずかしいな」

 

 

俺が話し掛けたら微笑みかけてくれたが手は止まらず。

 

 

「なんなら勝負してみるか?格ゲーで」

「喜んで」

 

 

俺の挑発に神崎はニッコリと微笑みながら承諾する。

 

 

「得意なのか鶴久?」

「優奈がゲーム好きでな。俺も得意だから楽しみだ」

 

 

千葉が聞いてくるが俺とて優奈相手に鍛えてたんだ、そう簡単には負けん

 

 

 

──HEVENN

     OR

       HELL──

 

 

──LET’S! LOCK!──

 

 

 

 

格ゲーの筐体から始まりの合図が告げられる。

俺は紙袋を被った闇医者を使い、神崎はシスター服に身を包んだ男の子をチョイスした。

 

 

 

◇◆数分後◇◆

 

 

 

 

「ま、負けた……」

「ふぅ、危なかった……」

 

 

接戦だったが最後の最後で負けてしまった。

 

 

「何々、ゲーム勝負?」

「楽しそうだねー」

 

 

ゲームに負けてヘコんでたら矢田と倉橋が来た。

 

 

 

「あれ、鶴久君負けたんだ」

「ぐはっ!」

 

 

倉橋の悪意の無い一言が胸に刺さる。俺はそのまま、床に伏せた。

 

 

「な、何もそんなにヘコまなくても……」

「そ、そうだよ。結構ギリギリの結果だったし!」

 

 

ヘコんだ俺を矢田と神崎が慰めに来る。やっぱ優しいわこの二人。

 

 

「ま、負けは負けだ。受け止めるさ……でもマジでやったのに負けるのはへこむ」

 

 

等と言いながら俺はゲーセンを後にした。喉が渇いたから飲み物を買いにだ。やはり風呂上がりはコーヒー牛乳だろう。

 

 

「おばちゃん、コーヒー牛乳ね」

 

 

土産コーナーにある売り場でコーヒー牛乳を購入しグッと一息に飲む。

 

 

「「プハァ」」

 

 

やはり風呂上がりのコーヒー牛乳は美味い。って声が重なった気がしたけど………

 

 

「あ」

「あ」

 

 

隣を見れば速水がビン牛乳を持って同じタイミングで俺を見ていた。

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