暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

26 / 81
修学旅行の時間⑥

 

 

 

◇◆side速水◇◆

 

 

 

私の他に鶴久に1票投じたのは誰だったんだろう……そんな事をずっと思っていたら話はビッチ先生の過去話になっていた。

 

 

「それよりさ、ビッチ先生の話が聞きたい!」

「私の?」

「オトしてきた男の話聞かせて」

「あ、興味ある!」

「……フフフ、いいわよ。子供には刺激が強いから覚悟しなさい。例えば、あれは十七の時の………」

 

 

含みを込めたビッチ先生の笑みにゴクリと喉を鳴らす私達とピンクの生物……って!?

 

 

「おいそこぉ!!さりげなくまぎれこむな女の園に!!」

「いいじゃないですか、私も…その…色恋の話聞きたいです」

 

 

顔をピンク色にした殺せんせーがナチュラルに混ざっていた。ニヤニヤと話を聞く気満々なのが解る。

 

 

「そーゆー殺せんせーはどーなのよ」

「そーだよ人のばっかずるい!!」

「先生は恋話とか無いわけ?」

「巨乳好きなんだし、片思いぐらい絶対あるでしょ」

「にゅや!?私の話ですか!?」

 

 

女子に指を指されまくり、冷や汗を流した殺せんせーは一瞬の間を置き、その場を逃げ出した。

 

 

「逃げやがった!」

「捕えて吐かせて、殺すのよ!」

 

 

ビッチ先生の指示で女子は片岡を先頭に、殺せんせーを追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆side紅◆◇

 

 

 

 

完全に殺せんせーを見失っちまったなぁ……集計の結果がバレたらヤバいし。なんて思ってたら女子一同が走ってきた。

 

 

「どうしたんだ?」

「あ、鶴久君!殺せんせー見なかった!?」

 

 

先頭に居た矢田が俺に聞いてくるが、それは俺が聞きたいことでもある。

 

 

「いや、俺も探してるんだけど……」

「え、もしかして男子も?」

 

 

って事は……まさか……

 

 

「もしかして女子でも『気になる男子アンケート』とかしてた?」

 

 

俺の言葉に差違はあれど女子一同の顔が赤くなる。え、当たり?

 

 

「だ、男子の方でもしてたんだ……」

「考える事は同じか……」

 

 

女子一同が悩む仕草を見せていた。

 

 

「ん、て事は……今、殺せんせーのメモには男子と女子の集計結果が有るって事に……」

 

 

ポロリと零した俺の言葉にその場に居た全員の目付きが変わる。あ、ヤバい?

 

 

「殺せんせーを捜せぇ!」

「見られたくないー!」

 

 

男女一丸となって殺せんせーを探しに旅館を走り回る。余計なこと言っちまったかな。

 

 

 

 

 

 

 

当てもなく旅館の中をフラフラと歩いていたが殺せんせーは見付からない。何処行ったマジで?

 

 

「………恋……」

「……私にだ……ゴロゴロ……ますよ」

 

 

通りがかった部屋から声が聞こえる。この声は烏間先生と殺せんせーか。なるほど烏間先生の部屋なら生徒は入って来ないわな。

 

流石に烏間先生の部屋に突撃は出来ないな。

俺はエアガンを懐に入れて部屋に戻ることにした。

 

 

 

「あ、鶴久君。殺せんせー見付かった?」

「今、烏間先生の部屋に居るみたいだ。流石に突入する気にはならんから俺は今日は下りるわ」

 

 

倉橋が殺せんせーの居場所を聞いてきたので教えてやる。ソレを聞いた他の連中も諦めムードだ。

 

 

「んじゃ、俺は寝るわ」

「やれやれ、今日は解散かな?」

 

 

眠たげな俺に同意するかの様に磯貝が皆を誘導する。

皆もゾロゾロと部屋に戻っていった。

 

 

 

「そういや……何の話をしてたんだろ……あの二人」

 

 

 

部屋越しだったけど妙な空気だったんだよな。




今回で修学旅行編終了です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。