暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

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それぞれ悩むの時間

 

 

痛む脇腹を押さえながら俺は保健室で寝ていた。矢田に心配され、姉さんに此処で寝てろと怒られたからだ。

 

 

後から聞いたのだが結局あれから二時間目、三時間目と固定砲台の射撃は続き、授業はまったく進まなかったらしい。

 

更に保健室から帰った俺が見たのは固定砲台が撃って教室中に散乱しているBB弾の山だった。

 

 

「こりゃまた酷いな」

「鶴久、もう大丈夫なのか?」

 

 

教室に戻った俺を千葉が迎えた。

 

 

「ああ、ちっとばかり傷が痛んだだけだからな」

 

 

俺はできる限りの笑顔をするが千葉や矢田は心配そうに俺を見ていた。

 

 

「お掃除機能とか付いてないのかよ、固定砲台さんよ」

 

 

村松が固定砲台に片肘を乗せて聞くが、固定砲台は何も答えない。

 

 

「チッ、シカトかよ」

「機械に絡んでも仕方がねぇよ」

 

 

舌打ちした村松に吉田も苛ついた様子だ。

 

 

「確かに……このままじゃ色々とマズいよなぁ……」

 

 

ハァと溜息を吐くしか出来なかった。

 

 

 

 

◇◆翌日◇◆

 

 

 

 

次の日になってE組校舎への坂を上るが足取りは重い、昨日の固定砲台からの弾で俺の脇腹は更に痛くなっていたからだ。

 

 

「殺せんせーに頼んでせめて席の位置だけでも変えて貰わないと……かな」

 

 

これ以上、怪我を悪化させたくないしね。そんな事を思いながら……俺は坂を上がるのだった。

 

 

 

 

◇◆side速水◇◆

 

 

 

私の少し前を歩く鶴久は時折脇腹はを押さえながら痛みに耐えていた。

私が知らない所で鶴久は怪我をしていて矢田はそれを知っていた。

クラスの皆は鶴久の怪我のことは知らなかったみたいだけどビッチ先生は何か知っている風だった。

鶴久と矢田は付き合ってるんだろうか……

 

私はなんでこんなに鶴久を気に掛けてるんだろう……判らない……

 

ビッチ先生はニヤニヤとして笑って『しっかり悩みなさい』としか言わない。

矢田や倉橋にも相談なんか出来ない。

 

どうしたら良いのか判らないまま、私はE組校舎までの坂をモヤモヤとした気持ちで上っていた。

 

 

 

 

◇◆side矢田◇◆

 

 

最近、私と鶴久君は仲良くなっていた。

最初は凜香との仲を取り持とうと思っていたけど修学旅行の時や病院の帰りの時など鶴久君にドキドキさせられていた。

 

 

特に修学旅行の時につい出来心で気になる男子に鶴久君を書いてしまった。それから凜香は更に鶴久君を見る様になっていた。

 

凜香と鶴久君をくっつけようなんて思っていた私だったけど……最近はその気持ちがグラついていた。

 

凜香が素直にならないなら……私が鶴久君を……

 

 

でもいいのかな……それで……

 

 

凜香に対する罪悪感で私は自問自答を繰り返していた。

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