活動報告にも書きました
E組に編入する日となり、俺はE組校舎へ向かっていた。
向かっていたのだが……
「距離……有りすぎだろ」
山道を軽く1キロは歩かねばならないE組校舎。
行くだけで体力が消費されてしまう。
「ったく……これからはコレが毎日になるのか」
悪態を付きながらも山道を再度歩き出す。
E組校舎に着いた時には少し息が上がっていた。
「フゥ、やっと着いた」
フゥと軽く溜息を吐いたと同時に一陣の風が吹く。その風に思わず、目を瞑った俺だがその直後声を掛けられた。
「おはようございます鶴久紅君」
「へ?」
突如、掛けられた挨拶に俺は間抜けな声を上げて目を開ける
其処には黄色の体に触手を動かす奇怪なナマモノ。
「お、おはようございます……殺せんせー」
「はい、おはようございます。鶴久君は今日からE組でしたね。担任の殺せんせーです」
呆然とする中、出した挨拶に殺せんせーはにこやかに挨拶した上に触手を俺の前に差し出さす
「あ、ヨロシクお願いします」
「ヌルフフフ……はい、ヨロシクお願いします」
握手のように握った触手は。
妙に柔らかく温かかった。
◇◆E組教室◇◆
「今日からE組に編入する奴が居るんだってよ」
「ああ、A組からだろ。嫌な奴じゃ無きゃいいんだが」
E組の教室でそんな話をしてるのは杉野と前原
「E組に編入するんなら嫌味な人じゃ無いとは思うんだけどなぁ」
「でも、この間までA組だったんならわからないかもよ」
話を繋げるように会話に加わったのは女子の倉橋と中村だった
「ま、いいんじゃないの?人数増えれば殺せんせー殺れる確率上がりそうだし」
「一人くらいじゃ変わらない気もするけどね」
編入する者をプラスに捉えて受け入れようとする片岡とそれはどうかな?と言った表情のカルマ。
E組の教室では編入生の話題で持ちきりだった。
◇◆職員室◇◆
殺せんせーから連れられて職員室に来た俺は職員室に既に来ていた烏間先生から『ある物』を渡されていた。
「エアガンにゴムのナイフですか」
「このエアガンの弾とナイフに使われている素材はコイツに確実にダメージを与える物だ。人間には無害だが気をつけて使用してくれ」
俺の疑問に烏間先生は答えながらエアガンの弾を渡す。
「いや、本当に効くのコレ?」
俺はナイフの刃の部分を指で弾く。
ゴム製なので刃はブルンと揺れただけだった。
「ヌルフフフ。では鶴久君、ナイフを私に貸して下さい」
殺せんせーはナイフの柄を持つと自分で触手を切り落とした。
切り落とした触手はビチビチと床で跳ねる。
「本当に効くんだ……コレ」
俺は殺せんせーが持っているナイフや自分が持つエアガンを見て呟く。
「国が開発した対先生用特殊武器です。もっとも触手を切られても数秒で再生しますが」
そう言って殺せんせーは先程切り落とした触手の先を見せる。それと同時に切られた部分から新たな触手が生えてきた。
「ヌルフフフ。では朝のHRに向かいましょう。殺せると良いですね卒業までに」
極めて特殊な笑い方をしながら殺せんせーは職員室を出て教室に向かった。
教室を出た殺せんせーの顔の色が何故か黄色では無く緑の縞々になっていたのは見間違いか?
「奴はキミだけじゃ無く我々も甘く見ている。奴の皮膚が緑の縞々になっていたらナメられてる顔だ」
どんな皮膚やねん。
そんな事を思いながら俺は殺せんせーの後を追い、E組教室を目指した。