暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

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ディープキスと悩みの時間

 

 

「それじゃ木村、really言ってみなさい」

「…リ、リアリー」

 

 

姉さんの指示に木村はリアリーと言うが姉さんは指で×を作る。

 

 

「駄目ねLとRが混ざってるわ。私には通じるけど違和感がある。ちゃんと使い分けなさい……失敗したら公開ディープキスの刑よ」

 

 

そう言うと姉さんは木村の前まで行き、ディープキスをした。

姉さんの授業では、間違っても正解してもどっちみち、公開ディープキスの刑が執行される。

 

 

閑話休題。

授業が終わった後に話題は俺と姉さんの話になっていた。

 

 

「そう言えば、ビッチ先生って鶴久君にはディープキスしないね」

「あ、言われてみれば……」

 

 

不破の言葉に確かにと頷いたのは茅野。 

 

 

「弟相手にはしないのか?」

「いんや、昔はされたんだけど……」

 

 

杉野がからかう様な口調で聞いてくるが俺は昔、姉さんにディープキスをされているのだ。

 

 

「昔って……今はされないんだ?」

「昔、姉さんにディープキスされた時に優奈が見ててな……その後、優奈がマジ泣きしてから姉さんは俺にディープキスしなくなった」

 

 

倉橋の疑問に答える俺。あの時は色々とヤバかったなぁ……

 

 

「そんなに泣いたんだ、優奈ちゃん」

「『お姉ちゃんにお兄ちゃん取られた~』ってな……姉さんもそれを見て焦るくらいにな」

 

 

優奈の事を知ってる矢田が聞いてくる。あの時の優奈はシャレにならない位にないていた。

 

 

「因みに姉さんはその後、優奈にもキスをして『これで平等よ』と優奈を納得させた」

「発想がビッチ過ぎる……」

 

 

その後の対応も姉さん特有の物だったのを思い出す。岡野もそんな姉さんに苦笑いだが姉さんならそれをやるだろうと納得したのだろう。

つーか、姉さんも前に比べて大分笑うようになったんだよなぁ……前にロヴロさんと来た時なんか妙に冷めてたからなぁ

 

 

 

 

◇◆sideイリーナ◇◆

 

 

 

私は焦っていた。

生徒たちの前では、教師として振舞っていても、あのタコを殺すアイデアがまとまらず、ただ時間だけが過ぎていく。

 

それに……此処は居心地が良すぎる……

紅が居て……生徒達との授業も楽しい……仕事終わりに大和屋で飲むお酒も最高だった。

私が裏の冷たい世界で生きていた事が否定される様な暖かな気持ちにさせられる……

このままじゃ本当に……殺し屋として……駄目になるかもしれない……

 

 

そんな事を思っていたら、私の首にワイヤーが絡み付く。

悩んでいて思考が追い着かなかった。

咄嗟に指をワイヤーの隙間に挟むが首が絞まっていくばかり……

 

 

「驚いたよイリーナ、まさかお前が教師をやってるとはな」

「………セン……セイ…!?」

 

 

突然掛けられた声に視線を移せば其処には私の殺し屋としての先生『ロヴロ・ブロフスキ』が立っていた。

 

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